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第1216回 2冠制覇なるか!? オークスを占う

2018/5/17(木)

今週は日曜日にオークスが行われる。桜花賞をレースレコードで勝利したアーモンドアイは、12年ジェンティルドンナ以来となる2冠制覇を目指す。それを阻むのは2歳女王のラッキーライラックか、それとも新興勢力か。注目の牝馬クラシック第二弾を展望していく。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 オークス出走馬の前走レース別成績(過去10年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
桜花賞G1 8- 5- 5-65/83 9.6% 15.7% 21.7% 74 58
忘れな草 2- 0- 0- 9/11 18.2% 18.2% 18.2% 400 91
フローラG2 1- 4- 4-33/42 2.4% 11.9% 21.4% 9 77
皐月賞G1 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0 270
スイート 0- 0- 0-23/23 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
矢車賞500* 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
500万下・牝* 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
フラワーG3 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
未勝利 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
君子蘭賞500* 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
デイジー500* 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
クイーンG3 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
あすなろ500* 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
NHKマG1 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
500万下* 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

まずは過去10年のオークスを分析。出走馬の前走レース別に成績を集計してみることにした(表1参照)。出走頭数、好走馬数ともに前走桜花賞組が圧倒。勝ち馬8頭を中心に、2着、3着馬もそれぞれ5頭出している。忘れな草賞は出走頭数こそ少ないが、2頭の勝ち馬を輩出。桜花賞と同じ日に行われているレースだが、昔からオークスにつながるレースとして有名だ。

出走馬数の第2位はフローラS組。勝ち馬こそ少ないが2着馬と3着馬をそれぞれ4頭出している。桜花賞とは異なる別路線組としては、同組が最も有力だ。スイートピーSもトライアルではあるが、こちらは不振。【0.0.0.23】で好走馬が1頭も出ていない。この点も以前から変わらぬ傾向として有名だ。

その他には皐月賞組から好走しているケースはあるが、これは例外。条件クラスや別のレースからでは厳しいと言えるだろう。

■表2 桜花賞組の前走着順別成績(過去10年)

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
前走1着 3- 1- 1- 4/ 9 33.3% 44.4% 55.6% 101 113
前走2着 1- 3- 2- 3/ 9 11.1% 44.4% 66.7% 22 201
前走3着 2- 0- 1- 6/ 9 22.2% 22.2% 33.3% 135 63
前走4着 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走5着 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走6〜9着 1- 1- 0-16/18 5.6% 11.1% 11.1% 53 30
前走10着〜 1- 0- 1-25/27 3.7% 3.7% 7.4% 105 33

基本的には桜花賞組が中心。その中で着順が入れ替わるのか、そうでなくそのままスライドするのか。そう想定して予想を組み立てた方がいいのではないだろうか。表2は桜花賞組の前走着順別成績。同レースでの着順はやはり重要。善戦、特に3着以内に好走している馬ほどオークスでの成績はいい。ただし、勝ち馬と2着馬にはそれほど差がない。連対率は44.4%と全くの互角。勝率は勝ち馬の方が高いが、複勝率は2着馬の方が66.7%と高くなっている。3着も侮れない。4、5着はやや中途半端。出走馬が11頭いるが、1頭も馬券に絡んでいない。

むしろ前走6着以下に敗れていた馬の巻き返しがある。15年のルージュバックや昨年のアドマイヤミヤビが該当する。つまり、力があり、桜花賞で上位人気になりながらも何らかの理由で凡走してしまった馬が、巻き返している。

■表3 桜花賞組の前走人気別成績(過去10年)

前走人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
前走1人気 4- 2- 1- 1/ 8 50.0% 75.0% 87.5% 195 151
前走2人気 2- 1- 1- 5/ 9 22.2% 33.3% 44.4% 84 71
前走3人気 0- 0- 0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走4人気 1- 1- 0- 5/ 7 14.3% 28.6% 28.6% 407 122
前走5人気 1- 0- 1- 5/ 7 14.3% 14.3% 28.6% 140 62
前走6〜9人 0- 0- 1-19/20 0.0% 0.0% 5.0% 0 15
前走10人〜 0- 1- 1-22/24 0.0% 4.2% 8.3% 0 57

そこで桜花賞での人気との関連も調べてみた。表3は桜花賞組の前走人気別成績。桜花賞で1番人気だった馬のオークスでの成績は、【4.2.1.8】。桜花賞の連対馬よりも圧倒的に成績がいい。同2番人気の成績も【2.1.1.5】と好成績。やはり桜花賞に至るまでの成績は非常に大事で、積み上げてきた実績がモノを言う。3番人気は【0.0.0.8】だが、4〜5番人気からも勝ち馬は出ている。一方、6番人気以下からではやや苦しくなる。少なくとも勝ち馬は出ていない。

■表4 フローラS組の好走馬(過去10年)

着順 人気 馬名 前着 備考
17年 2 6 モズカッチャン 1  
16年 2 2 チェッキーノ 1 アネモネS1着
3 5 ビッシュ 5 東京新馬1着(-0.8)
13年 2 5 エバーブロッサム 2 フラワーC2着
3 1 デニムアンドルビー 1  
12年 3 9 アイスフォーリス 2 東京未勝利1着(-0.1)
11年 2 8 ピュアブリーゼ 3 東京未勝利(牝)1着(-0.7)
10年 1 5 サンテミリオン 1 フラワーC3着
3 8 アグネスワルツ 2 京都未勝利1着(レコード)

別路線組ではやはりフローラS組に注目しなければいけない(表4参照)。好走馬も多いし、昨年はモズカッチャンが6番人気で2着と配当妙味もあるケースが多い。チェッキーノやサンテミリオンのように、フローラS以前にオープンのレースで実績があり、フローラSを勝った場合は特に有力。もちろんフローラS単体の実績としても十分有力となる。

フローラS2〜3着も拾っていかなければいけないケースも出てくる。その場合はそれ以前の実績に注目したい。過去に東京芝のレースで勝利経験があることが望ましい。特に着差をつけて勝っている場合は、見逃せない。ビッシュやピュアブリーゼは新馬・未勝利で着差をつけて勝っていた。10年3着のアグネスワルツは京都の未勝利戦でレコード勝ちと、インパクトある成績が残っていた。

【結論】
それでは今年のオークスを占ってみよう。出走予定馬は表5の通り。

■表5 今年のオークス出走予定馬

馬名 前走レース名 前着 前人 備考
アーモンドアイ 桜花賞G1 1 2 東京未勝利(牝)1着(-0.6)
ラッキーライラック 桜花賞G1 2 1 アルテミスS1着
リリーノーブル 桜花賞G1 3 3 東京新馬(牝)1着(-0.6)
トーセンブレス 桜花賞G1 4 8  
マウレア 桜花賞G1 5 4 赤松賞1着
レッドサクヤ 桜花賞G1 7 12  
サトノワルキューレ フローラG2 1 1  
パイオニアバイオ フローラG2 2 13  
ウスベニノキミ フローラG2 6 8  
オハナ フローラG2 14 3  
オールフォーラヴ 忘れな草 1 1  
カンタービレ フラワーG3 1 2  
ゴージャスランチ スイート 3 2  
サヤカチャン スイート 6 9  
ランドネ スイート 1 4  
ロサグラウカ 水仙賞500* 1 4  
ウインラナキラ 矢車賞500* 6 9  
シスターフラッグ 矢車賞500* 4 3  
トーホウアルテミス 矢車賞500* 1 8  

2018/4/8 阪神11R 桜花賞(G1)1着 13番アーモンドアイ

今年の桜花賞はかなり人気サイドの決着となった。近年の桜花賞は馬場や展開でアヤがつき、やや波乱となるケースも多かっただけに、逆にめずらしい結果といえる。アーモンドアイが断然人気のラッキーライラックを交わし、レースレコードで制してみせた。客観的に見ても、この2頭の力が一枚抜けており、オークスでも人気を集めることになるだろう。桜花賞3着のリリーノーブルは、人気でも3番。ちなみに上位3頭は東京芝コースでも実績がある。実際には距離の2400mへの対応がポイントとなるが、かなり有力な存在と見て間違いない。

2018/3/3 阪神11R チューリップ賞(G2)1着 5番ラッキーライラック

別路線ではフローラSを勝ったサトノワルキューレに注目。同レースの勝ち馬は無条件に有力で、本馬の場合は距離の2400mを経験している点も大きそうだ。同レース2着のパイオニアバイオは、堅実だが東京での勝ち鞍はない。忘れな草賞を勝っているオールフォーラブや前走フラワーC1着のカンタービレはどこまで通用するか。桜花賞上位馬の牙城を崩せるほどの力があるかは微妙なところだ。

アーモンドアイの2冠達成か、逆転があるとすればラッキーライラックやリリーノーブル。別路線からはサトノワルキューレがどこまで割り込めるか。概ねこの4頭の争いとみる。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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