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マイルチャンピオンシップを快勝したグランアレグリア
2020年は高松宮記念こそ追い込みが届かず2着に敗れたが、その後は安田記念→スプリンターズS→マイルチャンピオンシップとG1・3連勝を飾り、JRA賞最優秀短距離馬に輝いた。特にアーモンドアイを2馬身半退けた安田記念は圧巻の走りだった。同馬が引退した今、本馬が「現役最強」と名乗っても違和感はない。ただ、今回は2000mの距離が初めてというのがポイント。これまでのレースを見る限りは十分こなせそうだが、走ってみないとわからない。それぐらいしか不安要素はなく、阪神芝との相性もいいし、レース間隔が少しあいている点も好感が持てる。
無傷の7連勝で菊花賞を制したコントレイル
昨年は無敗でクラシック3冠を達成。日本競馬史に残る金字塔を打ち立てた。前走ジャパンCではアーモンドアイやデアリングタクトと激突。「世紀の一戦」と呼ぶにふさわしい好レースとなり、アーモンドアイが勝利した。本馬は1馬身1/4遅れた2着に敗れたが、上がり3ハロンは34秒3でメンバー中最速と十分立派なパフォーマンスだったと言える。今回はグランアレグリアとの勝負が大きな見どころ。本馬は芝2000mのG1を2勝(ホープフルSと皐月賞)しており、簡単には負けられない舞台だ。末脚勝負でねじ伏せ、G1・5勝目を目指す。
昨春は皐月賞、日本ダービーともにコントレイルの2着。両レースともに内容は良かったが、芝2000mの皐月賞の方がコントレイルとの着差(1/2馬身)は小さかった。秋の毎日王冠は淀みないペースを4番手で追走し、上がり3ハロン34秒1の脚で3馬身突き抜けた。芝1800〜2000mでの強さは相当で、今回は特に力がはいる一戦だ。前走マイルチャンピオンシップ(5着)は8枠スタートで外々を回る形となり、いいポジションを取ることができなかった。それでも上がり3ハロンはメンバー中最速であり、力はみせたといっていい。あらためて期待したい。
無敗の5連勝でチャレンジCを勝ったレイパパレ
デビューから5連勝中の注目の上がり馬。3走前に2勝クラスの糸魚川特別を勝ち、秋華賞の秘密兵器的な存在だったが無念にも抽選漏れとなった経緯がある。もし出走できていればデアリングタクトの三冠を脅かしていたかもしれない。自身はその後大原S→チャレンジCと勝利して、連勝記録を伸ばしている。前走は前半1000m通過が62秒0と遅かったが、その分レース後半の5ハロンは57秒9と速く、本馬は非常に長くいい脚を使っていた。今回は初めてのG1挑戦。グランアレグリアやコントレイルが相手とハードルは高いが、どこまで通用するか注目だ。
本競走は今回で3年連続3回目の出走となる。19年はアルアインと0.1秒差の3着。神戸新聞杯(1着)以来の長期休養明けながらダービー馬としての存在感をみせた。20年はラッキーライラックと0.4秒差の5着。上がり3ハロンはメンバー中3位だったが、道中の位置取りが上位勢よりも後ろだった分、届かなかった。勝ち時計があまり速くなりすぎると苦しそうだが、本競走との相性は悪くない。2走前の宝塚記念は13着、前走阪神芝2200mの京都記念は5着と今一つの結果だが、馬の状態がいい頃に戻っていれば十分善戦は可能だろう。
2017年のセレクトセール当歳にて6億2640万円(税込み)で取り引きされた超高額馬。ムーンライトハンデ(3勝クラス)→アンドロメダSと勝利し、前走日経新春杯で二度目の重賞に挑んだが、結果は1番人気でまさかの10着と敗れた。4走前の京都新聞杯も圧倒的1番人気で4着と敗れており、どうもうまく脚が溜まっていないようだ。この時よりも前走の方がレース内容は悪く、敗因もよくわからない。距離が長いとも思いづらいが、阪神芝2000mは2戦2勝なのでコース替わりには期待そう。鋭い末脚を発揮することができれば重賞でも十分戦えるはず。
近親のシュヴァルグラン(ジャパンC)やヴィブロス(ドバイターフ)も友道康夫厩舎で管理されて活躍。本馬もキャリアを重ねてじわじわと力をつけ、昨年は七夕賞2着、新潟記念1着、チャレンジC2着と芝2000mのG3で安定した走りをみせた。前走金鯱賞(10着)はインの先団で追走していたが、3〜4コーナーの途中あたりからフットワークが乱れた。道悪馬場でのめってしまい、走りにくそうな印象を受けた。このレースは参考外とみなしていいだろう。芝2000mの成績は【4.3.1.4】と経験豊富で、阪神芝2000mは【1.2.0.0】。相性がいいコースで一発を狙いたい。
重賞3勝はすべてコーナーが4回ある右回りの芝1800〜2000m。20年の小倉大賞典を勝ったあとは、大阪杯に挑戦して4着と善戦した。12頭という手ごろな頭数に恵まれた面はあったが、上がり3ハロン33秒5という鋭い末脚を繰り出した。優勝したラッキーライラックを上回るメンバー中最速の脚が光った。その後は新潟や東京など直線距離が長いコースは苦手で、結果が出ていない。一方、前走小倉大賞典は6着ながら上がり3ハロンはメンバー中3位だった。調子は悪くないはずだし、コーナーワークがうまくいけば前年並みの走りができても不思議はない。
2017年のマイルチャンピオンシップ優勝や18年大阪杯2着など、JRAのG1で3着以内に5回入ったことがある古豪。昨年は札幌記念でノームコアとラッキーライラックの間に割って入る2着と存在感をみせた。その後は富士S4着を挟み、マイルチャンピオンシップ7着、有馬記念7着という結果。全盛期に比べると衰えているのは否めないが、現状の力は十分出している印象だ。前走金鯱賞は伸びを欠いて8着と敗退。重馬場だったことと、休み明けだったことを考えると、今回上昇する余地は残っているだろう。展開が向けば見せ場は作れるかもしれない。
昨年は七夕賞(重馬場)を制して重賞2勝目を飾った。秋はオールカマーで4着と善戦した後、ジャパンCが13着、有馬記念が8着に敗れた。単純に相手が強かったのでこの結果は仕方がない。しかし、有馬記念の方は善戦と言える内容であり、中山芝2200m以上であればG2レベルの力はある。今回は阪神芝2000mが舞台。まず中京以西の競馬場で走るのは初めてというのが意外だ。未知ながらもコーナーが4回ある内回りコースというのは悪くない条件だ。ただ、2000mの距離でG1となると、道悪にでもならないと好走は厳しそうだ。