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第1132回 上位人気全滅の中京記念を制する馬は?

2017/7/20(木)

今週は中京競馬場で、サマーマイルシリーズ第1戦・中京記念が行われる。昨年は1〜3番人気がすべて2桁着順大敗を喫するなど、2012年にマイル戦となって以来、上位人気馬の連対は皆無というこの一戦。今年、波乱の立役者となるのはどの馬か、過去の傾向を探ってみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3 0-0-2-3/5 0.0% 0.0% 40.0% 0% 100%
4 0-0-1-4/5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 60%
5 2-0-1-2/5 40.0% 40.0% 60.0% 378% 206%
6 1-2-0-2/5 20.0% 60.0% 60.0% 244% 220%
7 2-0-0-3/5 40.0% 40.0% 40.0% 538% 176%
8 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
9 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10 0-0-1-4/5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 164%
11〜 0-3-0-27/30 0.0% 10.0% 10.0% 0% 66%

冒頭にも触れたように、この時期の1600m戦となった過去5年は穴馬ばかりが連対し、4番人気以内は連対なし、そして1〜2番人気は馬券圏内すらない。その分、好成績を収めているのは5〜7番人気。また、2桁人気馬も5年で4頭が馬券圏内、3頭が連対を果たしており、まずは穴馬を何頭も拾っていきたいレースだ。なお3連単の配当は、7→6→4番人気で決着した昨年の8万馬券が最低で、その他は23〜42万馬券となっている。

■表2 単勝オッズ別成績

単勝オッズ 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
3.0〜3.9 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4.0〜4.9 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5.0〜6.9 0-0-2-8/10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 50%
7.0〜9.9 1-1-2-5/9 11.1% 22.2% 44.4% 77% 130%
10.0〜14.9 3-1-0-6/10 30.0% 40.0% 40.0% 358% 162%
15.0〜19.9 1-0-0-6/7 14.3% 14.3% 14.3% 217% 74%
20.0〜29.9 0-1-1-10/12 0.0% 8.3% 16.7% 0% 115%
30.0〜49.9 0-2-0-8/10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 144%
50.0〜99.9 0-0-0-13/13 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
100.0〜 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

2016/7/24 中京11R 中京記念(G3) 1着 13番 ガリバルディ (7番人気・11.7倍)

1番人気5頭の単勝オッズは3.5〜5.3倍。ハンデ戦で行われることもあって人気は割れるが、3倍台でも1頭のみ(昨年のダッシングブレイズ)と、レース前から混戦ムードが漂っていることがわかる。その単勝オッズ別で見ると、5倍未満は好走なし、7倍未満は連対なし。人気面と併せて、単勝オッズも参考にしたい。なお、表1で2桁人気馬4頭が好走していたが、単勝オッズの最高は13年2着・ミッキードリームの45.8倍。穴馬も50倍以上では苦しい

■表3 性齢別成績

性別 年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
牡・セン 3歳 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4歳 0-0-2-4/6 0.0% 0.0% 33.3% 0% 100%
5歳 3-1-0-20/24 12.5% 16.7% 16.7% 128% 57%
6歳 2-1-3-14/20 10.0% 15.0% 30.0% 135% 154%
7歳以上 0-1-0-13/14 0.0% 7.1% 7.1% 0% 45%
牝馬 4歳 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5歳 0-2-0-7/9 0.0% 22.2% 22.2% 0% 103%
6歳 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

年齢別では5、6歳馬が優勢で、牡牝合わせて連対馬10頭中9頭が5〜6歳馬。7歳以上は2着1回のみ(14年ミッキードリーム・11番人気)だが、出走14頭中10頭が2桁人気だけに仕方ないところ。対して3〜4歳は10頭中7頭が5番人気以内で連対なしという結果に終わっている。

■表4 ハンデ別成績(牡・セン馬)

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
〜54kg 0-0-0-11/11 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
55kg 1-0-1-11/13 7.7% 7.7% 15.4% 90% 45%
56kg 0-2-2-19/23 0.0% 8.7% 17.4% 0% 66%
57kg 3-1-1-5/10 30.0% 40.0% 50.0% 311% 225%
57.5kg 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
58kg 1-0-1-2/4 25.0% 25.0% 50.0% 380% 335%
58.5kg 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

牡・セン馬のハンデ別では、54キロ以下の軽ハンデ馬はすべて馬券圏外。波乱のレースではあるが、実績不足の馬や3歳馬が軽ハンデを利して穴を出すのではなく、ある程度のハンデを背負わされる実績馬が人気薄で好走する形だ。中では57キロが5頭好走して複勝率50.0%。また、率は下がるが56キロも3着以内に4頭を送り込んでおり、この56〜57キロが中心になる。なお、牝馬の2着2回は52キロと54キロが記録している。

■表5 枠番・脚質別成績

枠・脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 5人気以下 同連対率
1枠 1-1-0-8/10 10.0% 20.0% 20.0% 70% 85% 1-1-0-7 22.2%
2枠 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-6 0.0%
3枠 1-0-1-8/10 10.0% 10.0% 20.0% 122% 72% 1-0-0-5 16.7%
4枠 0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 58% 0-1-1-7 11.1%
5枠 0-0-2-8/10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 105% 0-0-1-6 0.0%
6枠 0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 110% 0-1-0-7 12.5%
7枠 1-1-0-8/10 10.0% 20.0% 20.0% 117% 100% 1-1-0-5 28.6%
8枠 2-1-0-7/10 20.0% 30.0% 30.0% 271% 133% 2-1-0-5 37.5%
逃げ 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-3 0.0%
先行 1-3-0-16/20 5.0% 20.0% 20.0% 61% 95% 1-3-0-13 23.5%
中団 1-1-3-26/31 3.2% 6.5% 16.1% 38% 79% 1-1-2-20 8.3%
後方 3-1-2-17/23 13.0% 17.4% 26.1% 147% 98% 3-1-0-11 26.7%
マクリ 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-1 0.0%

枠番別では内から外まで広く好走馬が出ているが、6〜8枠はすべて連対馬を輩出。5枠以内では2枠が好走なし、5枠が連対なしと、全体としてはやや外優勢の傾向にある。特に5番人気以下にかぎると、7、8枠が高連対率だ。 脚質は「後方」からの直線一気でもじゅうぶんに勝負になり、昨年のガリバルディは4角13番手から鮮やかに差し切った。ただ、2着には好位からピークトラムが粘り込んでいるように、先行勢が踏ん張りを見せるケースも多い。脚質で取捨を決めるのは難しく、どんなタイプでもチャンスありと考えたい。

■表6 前走クラス・レース別成績(レースは好走馬輩出レース)

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1600万下 0-0-1-5/6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 38%
OPEN特別 3-5-2-32/42 7.1% 19.0% 23.8% 73% 115%
G3 0-0-2-15/17 0.0% 0.0% 11.8% 0% 33%
G2 1-0-0-5/6 16.7% 16.7% 16.7% 198% 73%
G1 1-0-0-8/9 11.1% 11.1% 11.1% 168% 57%
米子S 2-2-1-13/18 11.1% 22.2% 27.8% 103% 117%
パラダイスS 1-1-1-10/13 7.7% 15.4% 23.1% 93% 140%
京王杯SC 1-0-0-2/3 33.3% 33.3% 33.3% 396% 146%
安田記念 1-0-0-4/5 20.0% 20.0% 20.0% 304% 104%
谷川岳S 0-1-0-1/2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 140%
都大路S 0-1-0-0/1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 640%
エプソムC 0-0-2-6/8 0.0% 0.0% 25.0% 0% 71%
湘南S 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 230%

前走レース別では、好走馬15頭中10頭を占めるオープン特別組が中心になる。1600万組は一昨年3着のダローネガで、同じ左回り東京の1600m戦を勝ち上がっており、以前にはオープン・重賞好走歴も持っていた。表4で軽ハンデ馬の好走がなかったように、一定の実績は必要だ。

■表7 前走オープン・重賞組の前走着順別成績

前走クラス 前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
OP特別 1着 2-1-2-2/7 28.6% 42.9% 71.4% 274% 305%
2着 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3着 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4着 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5着 1-1-0-5/7 14.3% 28.6% 28.6% 167% 142%
6〜9着 0-2-0-8/10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 136%
10着〜 0-1-0-4/5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 74%
重賞 3着 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4着 0-0-1-2/3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 90%
5着 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6〜9着 1-0-1-11/13 7.7% 7.7% 15.4% 116% 63%
10着〜 1-0-0-11/12 8.3% 8.3% 8.3% 99% 36%

表7は、オープン特別・重賞組の前走着順別成績である。まず、オープン特別組の前走2〜4着馬は13頭すべてが馬券圏外。そして重賞組も前走3〜5着はすべて3着以下。そんな中、オープン特別1着馬は複勝率71.4%の好成績を残しており、まず前走好走馬ならオープン勝ち馬、それ以外なら馬券圏外、掲示板外に敗退したような馬を狙いたい。

■表8 前走5着以下からの好走馬

馬名 性齢 ハンデ 人気 着順 前走 人気 着順 主な実績
12 ショウリュウムーン 牝5 54 6 2 米子S 1 15 京都牝馬S1着
13 フラガラッハ 牡6 57 5 1 京王杯SC 14 15 前年優勝馬
ミッキードリーム 牡6 57 13 2 米子S 9 6 朝日CC1着
14 サダムパテック 牡6 58 7 1 安田記念 17 7 マイルCS1着
ミッキードリーム 牡7 56 11 2 都大路S 12 5 前年2着馬
マジェスティハーツ 牡4 56 5 3 エプソムC 1 6 神戸新聞杯2着
15 アルマディヴァン 牝5 52 13 2 パラダイスS 9 8
16 ガリバルディ 牡5 55 7 1 米子S 2 5 京都新聞杯3着

前走5着以下からの好走馬8頭を見ると、重賞で馬券に絡んだ実績を持たなかったのは、牝馬のアルマディヴァン1頭のみ。牡馬なら悪くても重賞で3着くらいの実績は欲しい。また、別途各馬の成績を見ると、馬券圏内からもっとも遠ざかっていたのは13年2着のミッキードリームで、前年6月の米子S3着以来の好走だった。おおむね1年くらいであれば、馬券に絡めない競馬が続いていても問題はない。逆に、どんなに凡走が続いた馬でも、前年の夏場以降に好走がなければ苦しい。

【結論】

マイル戦になってからの連対馬は、すべて5番人気以下という波乱の中京記念。ただ、軽ハンデ馬は苦戦しており、5〜6歳馬で、ハンデ55キロ以上を課される馬が中心になる。前走はオープン特別か重賞で、オープン特別の勝ち馬以外なら、重賞掲示板外や、オープン特別5着以下からの好走が多い。

2016/5/1 新潟11R 谷川岳ステークス 1着 12番 ピークトラム

好走馬は穴馬が中心、そして前走オープン特別や重賞で馬券圏外、掲示板外だった馬を今年のメンバーから探ると、まず目につくのは昨年の2着馬・ピークトラムだ。今年は年齢をひとつ重ねたが、6歳馬は最多の好走馬6頭(表3)。ハンデも昨年と同じ56キロなら問題はない(表4)。昨年2着後は前々走の5着が最高だが、12〜13年に連覇したフラガラッハ、13〜14年に連続2着のミッキードリームとも、その間に馬券圏内は1度もなかったため、近走成績はまったく気にならない。新馬で2歳レコード勝ち、そして昨年2着と好相性の中京1600mで巻き返しが期待できる。

その他では、複勝率50.0%のハンデ57キロ(表4)の中から、サンライズメジャーレッドレイヴンを挙げたい。8、7歳という年齢はやや割引が必要なものの(表3)、ともに重賞好走実績や、前年夏以降の好走はクリア(表8、同本文)。穴候補としてはおもしろい存在だ。

また、表7に記したように、前走オープン特別優勝馬は複勝率71.4%の好成績。今年は米子Sを制したブラックムーン、パラダイスSを制したウインガニオンが該当し、ともにハンデ57キロや5歳の年齢はプラス材料になる。ただ、ともに人気面がネックで、1〜2番人気は馬券圏内がなく、3〜4番人気は連対なし(表1、2)。ただ、3〜4番人気なら3着の可能性は高いとも言える。この2頭では、同距離の前走をレコード勝ちしたブラックムーンより、1400m勝ちのウインガニオンのほうが人気順は下になりそうだけに、もし1〜2番人気や単勝5倍未満にさえならなければ、こちらを3連複の軸に据える手はあるだろう。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。


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