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第1030回 今年の馬場の変化に注意! 中京記念を分析する

2016/7/21(木)

今週は日曜にJRAの2歳戦で初の重賞の函館2歳S、サマーマイルシリーズ初戦の中京記念と2鞍の重賞が行われる。今回のデータde出〜たでは、ハンデ戦で波乱傾向が強い中京記念をピックアップ。中京で行われた過去4年のデータならびに今年に入って高速化している中京芝1600m戦の傾向から好走馬を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 中京記念過去4年の上位3着以内馬一覧

年/馬場 着順 馬名 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 前半800m通過 レース上がり
2015(良) 1 スマートオリオン 1分33秒4 6 3 35秒1 46秒4 35秒2
2 アルマディヴァン クビ 13 11 34秒5
3 ダローネガ クビ 3 11 34秒6
2014(やや重) 1 サダムパテック 1分37秒1 7 13 36秒1 47秒7 37秒0
2 ミッキードリーム ハナ 11 10 36秒3
3 マジェスティハーツ クビ 5 10 36秒3
2013(良) 1 フラガラッハ 1分33秒5 5 10 34秒2 47秒2 34秒8
2 ミッキードリーム 1/2馬身 13 2 34秒8
3 リルダヴァル 1馬身 3 6 34秒8
2012(良) 1 フラガラッハ 1分35秒1 5 15 34秒7 47秒0 36秒0
2 ショウリュウムーン 1馬身1/2 6 4 35秒6
3 トライアンフマーチ 3/4馬身 10 9 35秒5

まず表1は新装された中京競馬場で行われた過去4年の好走馬一覧。人気を見ると、1・2番人気馬がまったく好走できておらず、毎年10番人気以下の伏兵が1頭ずつ馬券に絡んでいる。近3年は続けて馬連で万馬券となっており、3連単では4年連続で20万円以上と波乱傾向が強いレースだ。

また、勝ちタイムを見ると、やや重だった14年は非常に時計が掛かっているが、良馬場のその他の年も1分33秒4〜5と時計が掛かる馬場で行われていた。レース上がりでも最も速い13年でも34秒8、上位馬の上がりも33秒台を使った馬が一頭もいないことから、軽い馬場の瞬発力勝負ではなく、ある程度時計の掛かる馬場に対する適性が大事な一戦だったことがわかる。フラガラッハやミッキードリームなど続けて好走するリピーターが出ているのもこのレースの特殊性を表しているだろう。

■表2 中京記念の前走距離別成績(過去4年)

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1200m 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1400m 2- 1- 1-13/17 11.8% 17.6% 23.5% 141% 133%
パラダイスS 1- 1- 1- 8/11 9.1% 18.2% 27.3% 111% 166%
京王杯SC 1- 0- 0- 0/1 100.0% 100.0% 100.0% 1190% 440%
1600m 2- 2- 1-23/28 7.1% 14.3% 17.9% 79% 78%
米子S 1- 2- 0-12/15 6.7% 20.0% 20.0% 47% 97%
安田記念 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 304% 104%
湘南S(1600万下) 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 230%
1800m 0- 1- 2-10/13 0.0% 7.7% 23.1% 0% 93%
都大路S 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 640%
エプソムC 0- 0- 2- 5/ 7 0.0% 0.0% 28.6% 0% 81%
2000m 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表2は前走距離別成績。3着以内馬は前走1400m組・1600m組・1800m組に分かれているが、その中で勝率・連対率・複勝率が最も高かったのが1400m組。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。1400m組の好走馬はパラダイスS組京王杯SC組で、パラダイスS組からは昨年の1着スマートオリオン、2着アルマディヴァンが出ていた。なお、京王杯SC組の1着は13年フラガラッハだ。

また、1600m組の好走馬は米子S組、安田記念組、湘南S組から出ており、1800m組は都大路S組、エプソムCから出ていた。

■表3 中京記念の前走脚質別成績と前走上がり3F別成績(過去4年)

前走脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
逃げ 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
先行 1- 1- 0-15/17 5.9% 11.8% 11.8% 71% 73%
中団 0- 2- 2-22/26 0.0% 7.7% 15.4% 0% 58%
後方 3- 1- 2-11/17 17.6% 23.5% 35.3% 200% 172%
前走脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
3F 1位 1- 1- 1- 4/ 7 14.3% 28.6% 42.9% 100% 164%
3F 2位 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 164%
3F 3位 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3F〜5位 2- 0- 2- 7/11 18.2% 18.2% 36.4% 249% 133%
3F6位〜 1- 3- 0-30/34 2.9% 11.8% 11.8% 35% 66%

表3は前走脚質別成績と前走上がり3F別成績。前走で逃げた馬は4頭とも着外に敗れており、前走で後方から追い込んだ馬が一昨年のサダムパテックら3勝をあげ、勝率・連対率・複勝率いずれも非常に高かった。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を大きく超えている。

また、前走上がり3F別成績では、上がり最速だった馬が12年フラガラッハが勝利し、昨年もアルマディヴァンが2着に好走するなど複勝率42.9%と非常に優秀だ。前走で後方からレースを進めた馬、上がり最速の脚を使った馬が好走しやすいレースといえる。

■表4 中京記念の斤量別成績と斤量増減別成績(過去4年)

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
51kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
52kg 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 140%
53kg 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
54kg 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 61%
55kg 0- 0- 1- 9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 23%
56kg 0- 1- 1-15/17 0.0% 5.9% 11.8% 0% 55%
57kg 3- 1- 1- 5/10 30.0% 40.0% 50.0% 311% 225%
57.5kg 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
58kg 1- 0- 1- 2/ 4 25.0% 25.0% 50.0% 380% 335%
58.5kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
増減無し 1- 1- 1-24/27 3.7% 7.4% 11.1% 56% 44%
斤量増 3- 0- 2- 6/11 27.3% 27.3% 45.5% 282% 206%
斤量減 0- 3- 1-22/26 0.0% 11.5% 15.4% 0% 85%

表4は斤量別成績と前走からの斤量増減別成績。57キロの馬が昨年のスマートオリオンら最多の3勝をあげ、連対率40%・複勝率50%と非常に高い。また、58キロの馬も14年サダムパテックが勝利し、複勝率50%と健闘している。これら斤量の重い馬が好走しているのが特徴だ。

また、斤量増減別成績では、前走から斤量増の馬が昨年のスマートオリオンら3勝をあげ、連対率27.3%・複勝率45.5%と非常に高い。単勝回収率・複勝回収率ともに200%超えと優秀だ。かなり水を開けられているが、斤量減の馬、増減なしの馬と続いている。

■表5 中京芝1600m戦の脚質別成績(16年2回中京開催〜/500万クラス以上)

脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
逃げ 3-  1-  1-  4/  9 33.3% 44.4% 55.6% 277% 266%
先行 5-  3-  3- 17/ 28 17.9% 28.6% 39.3% 76% 99%
差し 0-  4-  3- 29/ 36 0.0% 11.1% 19.4% 0% 53%
追い込み 0-  0-  1- 28/ 29 0.0% 0.0% 3.4% 0% 26%

表5は今年の2回中京開催からの芝1600m戦の脚質別成績。高松宮記念が行われた2回中京開催の芝の高速化に驚かれた方が多いと思うが、マイル戦の脚質別を見ると前が止まりにくい馬場というのがお分かりいただけるだろう。

昨年の同時期の中京芝マイル戦の脚質別成績と比較しても、好走馬における逃げ・先行馬の占める割合は今年が明らかに大きい。特に逃げ馬は昨年までは非常に苦戦していたのだが、今年は複勝率で50%を超えている
表1〜表4までは昨年までの中京記念の傾向を述べてきたが、今年は馬場が高速化したことでレース傾向が大きく変わる可能性があるだろう。

■表6 今年の中京記念の出走予定馬(7/20現在)

出走馬 斤量(増減) 前走成績
スマートオリオン 57.5(なし) 小倉大賞典 16着
トウショウドラフタ 54.0(-3) NHKマイルC 5着
ダノンリバティ 56.0(なし) マイラーズC 12着
マイネルアウラート 56.0(なし) パラダイスS 1着
ケントオー 56.0(なし) 米子S 1着
ピークトラム 56.0(なし) 谷川岳S 1着
ダッシングブレイズ 56.0(なし) 京王杯SC 4着
ダンスアミーガ 53.0(-1) 京王杯SC 14着
アルマディヴァン 53.0(-1) エプソムC 12着
ガリバルディ 55.0(-1) 米子S 5着
サカジロロイヤル 54.0(-6) 障害未勝利 12着
カレンケカリーナ 53.0(-1) 福島牝馬S 14着
ワキノブレイブ 56.0(なし) CBC賞 7着
タガノエトワール 53.0(-1) マーメイドS 12着
タガノエスプレッソ 55.0(-2) 豊明S(1600万下) 1着
ダローネガ 55.0(-1) 米子S 8着
カオスモス 56.0(なし) パラダイスS 6着
ウインガニオン 52.0(-5) 有松特別(1000万下) 1着

※フルゲート16頭。カオスモス以下は除外対象。

<結論>

2016/7/2 中京11R 豊明ステークス 1着 7番 タガノエスプレッソ

今年の出走予定馬は表6のとおり。

人気になはやいりそうなのは前走京王杯SC4着のダッシングブレイズ、3歳馬トウショウドラフタあたりか。ダッシングブレイズは表2で示した前走1400mの京王杯SC組、中京芝1600m戦は2戦して2着2回。2か月ぶりのレースで状態さえ良ければ、好勝負できるだろう。対して、トウショウドラフタは前走NHKマイルC組。2回中京のファルコンSを勝利しているものの、不良馬場で非常に時計が掛かる馬場だった。今の時計が速い馬場では苦戦する可能性がある。

昨年までは時計が掛かる馬場で追い込み馬の台頭が目立ったが、今年は週末の天気予報から崩れそうになく、良馬場で時計の速い決着になりそうだ。前でレースが運べる逃げ・先行馬に特に注目しておきたい。

2016/6/26 東京11R パラダイスステークス 1着 1番 マイネルアウラート

今年の馬場傾向から推奨したいのがタガノエスプレッソマイネルアウラート。タガノエスプレッソは前走豊明Sを勝利。その前走は勝ち時計こそ平凡だったが、自ら逃げて上がり33秒6でまとめた。現在の軽い馬場で勝利していることに加えて、表5の中京マイル戦で好成績を残しているM.デムーロ騎手が続けて騎乗することも大きい。マイネルアウラートは前走パラダイスSを勝利している。表2で示した好相性のレースを先行して勝利しており、マイル戦も東京新聞杯3着の実績がある。こちらも先行しての粘りこみが見込める。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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