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第1048回 グランプリホースが激突! オールカマーを占う

2016/9/22(木)

今週日曜日は、西で神戸新聞杯、東でオールカマーが組まれている。今回はオールカマーの方に注目してみたい。登録の段階からフルゲート割れとなっているが、グランプリホースであるマリアライトとゴールドアクターが出走を予定。秋のG1を前に楽しみな一戦となった。過去10年のオールカマーの結果を分析し、同レースの展望をしていきたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 オールカマー出走馬の前走レース別成績

順位 前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1 宝塚記念G1 4- 3- 1- 3/11 36.4% 63.6% 72.7%
2 札幌記念G2 3- 1- 2-10/16 18.8% 25.0% 37.5%
3 七夕賞HG3 1- 1- 0- 1/ 3 33.3% 66.7% 66.7%
4 天皇賞秋G1 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
5 新潟大賞HG3 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
6 札幌日経 0- 1- 1- 7/ 9 0.0% 11.1% 22.2%
7 ヴィクトG1 0- 1- 1- 1/ 3 0.0% 33.3% 66.7%
8 小倉記念HG3 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7%
9 天皇賞春G1 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0%
10 キーンラG3 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0%
11 新潟記念HG3 0- 0- 2-19/21 0.0% 0.0% 9.5%
12 目黒記念HG2 0- 0- 1- 7/ 8 0.0% 0.0% 12.5%
13 エプソムG3 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0%
14 中日新聞HG3 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0%
15 みなみ北H 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%
16 中京記念HG3 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
17 産経大阪G2 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
18 函館記念HG3 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0%

まずは過去10年のオールカマーに出走した馬たちの前走レース別成績を見ていく。14年は新潟で行われたが、その時のものも含んでいる。主力のステップとなるのが宝塚記念と札幌記念と新潟記念。この3レースからの出走頭数が多い。しかしながら、宝塚記念と札幌記念組は好成績に対し、新潟記念組は【0.0.2.19】とかなり不振だ。前走天皇賞秋やヴィクトリアマイル、天皇賞春といったG1組の好走もとあることを考えると、前走レースの格が重要と思われる。サマー2000シリーズを中心に、この夏使ってきた馬にとっては順調度がアドバンテージになるものの、相手の格が上がるここでは厳しい戦いとなっている。

■表2 前走宝塚記念組の着順別成績

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 1- 1- 0- 1/ 3 33.3% 66.7% 66.7%
前走2着 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0%
前走3着 2- 0- 0- 0/ 2 100.0% 100.0% 100.0%
前走4着 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0%
前走5着 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0%
前走6〜9着 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
前走10着〜 0- 0- 0- 0/ 0      

まずは最有力ステップである宝塚記念組を詳しく見ていこう。表2は前走宝塚記念組の着順別成績。前走10着以下だった馬の出走がない分、正確な判断といえるかは微妙だが、5着以内だった馬の好走率が高い。09年エイシンデピュティを除いてはすべて好走を果たしている。宝塚記念である程度善戦していた馬は、休み明けでも高評価できると考えて良さそうだ。

■表3 前走札幌記念組の好走馬

馬名 人気 着順
11年 カリバーン 2 3
09年 マツリダゴッホ 3 1
08年 マツリダゴッホ 1 1
07年 マツリダゴッホ 1 1
07年 シルクネクサス 5 2
07年 エリモハリアー 7 3

続いてもう一つの有力ステップである札幌記念組を見ていこう。こちらは表3に好走した全馬を記載した。6頭のうち3頭がマツリダゴッホという結果。同馬は07〜09年にかけてオールカマーを3連覇。現役時代は中山巧者として知られ、有馬記念やAJC杯も制した。札幌記念での着順は7、2、9着であり、勝って勢いをつけていたわけではなかった。ただ、夏場に一度使っていたという事実は大きいかもしれない。休み明けで出走するよりも、いい状態で臨める可能性があるからだ。07年のエリモハリアーは、函館記念3連覇の実績を残した馬。同レースからの直行では、このレースで好走例はないが、札幌記念を経たことで違う結果が出た。前走G2で強い相手と戦ったことに意味がありそうにみえる。

■表4 宝塚記念・札幌記念組以外の好走馬

馬名 人気 着順 前走レース名 前着 備考
15年 ミトラ 7 3 中日新聞HG3 5 AJC杯2着
14年 マイネルラクリマ 2 1 七夕賞HG3 3  
14年 ラキシス 7 2 ヴィクトG1 15 エリ女杯2着
14年 クリールカイザー 12 3 札幌日経 4 ※湾岸S1着
13年 ヴェルデグリーン 9 1 新潟大賞HG3 10 ※常総S1着
13年 メイショウナルト 2 2 小倉記念HG3 1  
12年 ダイワファルコン 4 2 七夕賞HG3 9  
12年 ユニバーサルバンク 6 3 目黒記念HG2 5 京都新聞杯2着
11年 ゲシュタルト 6 2 天皇賞春G1 17 京都新聞杯1着
10年 シンゲン 5 1 天皇賞秋G1 5 オールカマー3着
10年 トウショウシロッコ 6 3 新潟記念HG3 2 セントライト記念2着
09年 シンゲン 2 3 エプソムG3 1  
08年 キングストレイル 6 2 キーンラG3 4 セントライト記念1着
08年 トウショウシロッコ 8 3 新潟記念HG3 3 セントライト記念2着
06年 コスモバルク 2 2 札幌日経 2 セントライト記念1着
06年 ディアデラノビア 6 3 ヴィクトG1 3  
※は1600万クラスの中山芝のレース。

ここからは宝塚記念と札幌記念組以外の好走馬を見ていくことにする(表4参照)。好走馬の数ではこちらの方が多く、取捨が大事と言える。結論から言うと、好走馬は大まかに2つのタイプに分類できる。一つは過去に芝2200mの重賞で好走実績がある馬。そして、近年穴っぽい傾向として、同年に1600万クラス以上の中山芝2000m以上のレースを勝っていた馬が挙げられる。

前者に関しては15年のミトラ、14年ラキシスなどが該当。AJC杯やエリザベス女王杯といった同格以上のレースはもちろん、3歳限定の京都新聞杯やセントライト記念の実績まで注目するのがポイント。芝2200mは特殊な条件で、この距離を得意としている馬が一変してくるケースがある。トウショウシロッコはこのレースで2度好走。キングストレイルは前走1200mのキーンランドCから一気に距離を伸ばして激走した。ゲシュタルトやユニバーサルバンクなどは、当日の人気以上に走ってきた。

後者のタイプは14年クリールカイザーと13年ヴェルデグリーン。当時重賞での好走実績がなく、格下的存在であったが、人気よりも大きく走った。前走重賞やオープン特別で凡走しているとかなり狙いにくいように見えるが、軽視しない方がいいだろう。

【結論】

それでは今年のオールカマーの展望をしていこう。出走予定馬は表5の通り。

■表5 今年のオールカマー出走予定馬

馬名 前走レース名 前着 備考
アクションスター 鳴尾記念G3 9  
エーシンマックス 新潟記念HG3 15  
カレンミロティック 宝塚記念G1 11 宝塚記念2着
クリールカイザー 七夕賞HG3 5 オールカマー3着
ゴールドアクター 天皇賞春G1 12 有馬記念1着
サトノノブレス 宝塚記念G1 8  
サムソンズプライド 丹頂SH 5  
ショウナンバッハ エプソムG3 11 AJC杯3着
ツクバアズマオー 札幌日経 4 ※湾岸S1着
マイネルメダリスト 天皇賞春G1 16  
マリアライト 宝塚記念G1 1 エリ女杯1着
ワンアンドオンリー 宝塚記念G1 14  

冒頭に述べたように今年はフルゲートに満たない上、実績的にも少し差があるようなメンバー構成。今年の宝塚記念を制したマリアライトと、昨年の有馬記念を制したゴールドアクターがハッキリと実績上位となる。グランプリホースであるこの2頭に人気が集まることだろう。

2016/6/26 阪神11R 宝塚記念(G1) 1着 16番 マリアライト

実はこの2頭、今年すでに対戦がある。3月の日経賞で戦い、ゴールドアクターが1着、マリアライトが3着という結果だった。ただ、当時の着差は0.3秒差。極端なスローペースだったこともあったが、着差はそれほどなかった。前年の有馬記念でもゴールドアクターが先着しているが、着差はわずか0.1秒差だった。

今回はともに休み明けだが、好ステップを踏んでいるのはマリアライト。前走宝塚記念に出走し1着である点が強調材料。ゴールドアクターは天皇賞(春)12着以来の実戦。間隔もさることながら、惨敗の要因となった折り合いがポイントとなりそうだ。ゴールドアクターの地力はもちろん認めるが、今回はマリアライトを上位に評価してみたい。

2015/12/27 中山10R 有馬記念(G1) >1着 7番 ゴールドアクター

その他では芝2200mの重賞で実績があるカレンミロティックやクリールカイザー、ショウナンバッハあたりが押さえ。穴候補としては今年の湾岸Sを勝っているツクバアズマオーに注目だ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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