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第1116回 “競馬の祭典”日本ダービーを制する馬は?

2017/5/25(木)

今週は日曜に東京競馬場で“競馬の祭典”日本ダービーが行われる。すべてのホースマンにとっての目標とも言われるこの一戦。翌週には2歳新馬戦がスタートするだけに「競馬の1年」を締めくくるレースとも言える。今年は1冠目の皐月賞が波乱の決着となったが、日本ダービーは果たしてどんな結果が待っているのか、データから分析したい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 過去5年
1 4-1-2-3/10 40.0% 50.0% 70.0% 114% 102% 2-1-1-1
2 1-1-0-8/10 10.0% 20.0% 20.0% 77% 51% 0-1-0-4
3 4-1-1-4/10 40.0% 50.0% 60.0% 286% 151% 3-1-1-0
4 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 35% 0-0-0-5
5 0-4-0-6/10 0.0% 40.0% 40.0% 0% 163% 0-2-0-3
6 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 35% 0-0-0-5
7 1-0-1-8/10 10.0% 10.0% 20.0% 319% 93% 0-0-1-4
8 0-0-3-7/10 0.0% 0.0% 30.0% 0% 203% 0-0-1-4
9 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-5
10 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 66% 0-0-0-5
11〜 0-2-1-75/78 0.0% 2.6% 3.8% 0% 54% 0-0-1-38

過去10年の人気別で好走確率が高いのは1、3番人気と、次いで5番人気。5番人気以内の合計で【9.7.4.30】複勝率40.0%、単勝オッズで見ると20倍未満で【9.7.7.37】同38.3%。優勝馬は10頭中9頭が1〜3番人気だ。特に近5年の連対馬はすべて5番人気以内から出ており、まず上位人気に推された馬、単勝20倍未満の馬は重点的にチェックしたい。 4番人気以下から優勝したのは、10年の7番人気エイシンフラッシュ1頭のみ。同馬を含む7〜8番人気は計【1.0.4.15】で単複の回収率は159%、148%となるため、穴を狙うならまずこのあたりが注目だ。

■表2 馬体重・増減別成績

馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 6番人気以下
〜439kg 0-0-0-8/8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-7
440〜459kg 1-2-1-22/26 3.8% 11.5% 15.4% 11% 50% 0-0-0-19
460〜479kg 1-3-2-44/50 2.0% 8.0% 12.0% 5% 35% 0-1-0-38
480〜499kg 5-3-1-49/58 8.6% 13.8% 15.5% 100% 102% 1-2-1-38
500〜519kg 3-2-3-19/27 11.1% 18.5% 29.6% 56% 90% 0-0-2-14
520kg〜 0-0-3-6/9 0.0% 0.0% 33.3% 0% 195% 0-0-3-4
-19〜-10kg 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-4
-9〜-4kg 2-4-3-35/44 4.5% 13.6% 20.5% 43% 99% 0-2-0-27
-3〜+3kg 3-4-4-69/80 3.8% 8.8% 13.8% 45% 67% 1-1-3-56
+4〜+9kg 4-1-2-34/41 9.8% 12.2% 17.1% 39% 53% 0-0-2-27
+10〜+19kg 1-1-1-5/8 12.5% 25.0% 37.5% 96% 158% 0-0-1-4

続いて馬体重別の成績を見ると、480キロ以上の馬が8勝を挙げ、複勝率もおおむね体重が重いほど高くなる傾向にある。480キロ未満の優勝馬は11年オルフェーヴル(444キロ)と、13年キズナ(478キロ)で、どちらも1番人気。2番人気以下から1着候補を選ぶなら、480キロ以上が条件だ。また、6番人気以下かつ480キロ未満の馬は【0.1.0.64】で、好走は08年2着のスマイルジャック(472キロ)のみ。穴馬も狙う場合も480キロがひとつの目安になる。今年は登録19頭中12頭が前走段階で480キロを割っており、当日の馬体重は見逃せない。

■表3 枠番・脚質別成績

枠・脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 5-2-1-12/20 25.0% 35.0% 40.0% 258% 126%
2枠 2-0-3-15/20 10.0% 10.0% 25.0% 72% 154%
3枠 1-0-0-19/20 5.0% 5.0% 5.0% 15% 7%
4枠 0-3-2-14/19 0.0% 15.8% 26.3% 0% 108%
5枠 1-1-1-17/20 5.0% 10.0% 15.0% 42% 58%
6枠 0-2-1-17/20 0.0% 10.0% 15.0% 0% 51%
7枠 1-1-2-26/30 3.3% 6.7% 13.3% 6% 35%
8枠 0-1-0-28/29 0.0% 3.4% 3.4% 0% 73%
1〜4枠 8-5-6-60/79 10.1% 16.5% 24.1% 87% 99%
5〜8枠 2-5-4-88/99 2.0% 7.1% 11.1% 10% 54%
逃げ 0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 310%
先行 2-3-1-28/34 5.9% 14.7% 17.6% 47% 76%
中団 6-5-6-68/85 7.1% 12.9% 20.0% 66% 70%
後方 2-1-2-44/49 4.1% 6.1% 10.2% 13% 31%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

2014/6/1 東京10R 東京優駿(G1) 1着 2番 ワンアンドオンリー

枠番別では1〜4枠が計8勝を挙げ、勝率〜複勝率すべてで5〜8枠を上回る。特に1枠の好成績が目立ち、単複の回収率も100%を突破。隣の2枠も3着以内に5頭を送り込んでおり、1、2枠が揃って連対を外したのは12年の1回のみ(ディープブリランテ→フェノーメノで枠連5−6)である。

■表4 前走レース別成績

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 5番人気以内 同複勝率
皐月賞 7-6-5-61/79 8.9% 16.5% 22.8% 79% 68% 6-5-4-19 44.1%
京都新聞杯 1-1-1-19/22 4.5% 9.1% 13.6% 13% 41% 1-1-0-1 66.7%
NHKマイルC 1-1-1-28/31 3.2% 6.5% 9.7% 11% 86% 1-0-0-0 100.0%
桜花賞 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 50.0% 525% 210% 1-0-0-1 50.0%
青葉賞 0-2-2-23/27 0.0% 7.4% 14.8% 0% 119% 0-1-0-6 14.3%
プリンシパルS 0-0-1-11/12 0.0% 0.0% 8.3% 0% 51% 0-0-0-2 0.0%

前走レース別では、1冠目の皐月賞組が3着以内馬30頭中18頭を占めており、まずこの組が中心になる。ただ、出走馬も多く好走確率はさほど高くないため、この組の中での選別が必要だ。 また、京都新聞杯組の好走3頭は、すべて同レース1着馬。そしてマイルG1(桜花賞、NHKマイルC)からの好走馬4頭は前走3番人気以内。今年は京都新聞杯を制したプラチナムバレットが戦線離脱、そしてNHKマイルC組の登録馬は同レースで人気薄だったため、どちらも好走条件からは外れてしまう。

■表5 皐月賞組の前走人気・着順別成績

人気・着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
前走1着 2-1-2-4/9 22.2% 33.3% 55.6% 54% 75%
前走2着 1-1-0-8/10 10.0% 20.0% 20.0% 40% 37%
前走3着 2-1-0-5/8 25.0% 37.5% 37.5% 505% 115%
前走4着 1-1-1-5/8 12.5% 25.0% 37.5% 70% 131%
前走5着 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着 0-1-1-10/12 0.0% 8.3% 16.7% 0% 90%
前走10着〜 1-1-1-24/27 3.7% 7.4% 11.1% 28% 47%
前走1人気 1-1-3-5/10 10.0% 20.0% 50.0% 77% 119%
前走2人気 0-4-0-5/9 0.0% 44.4% 44.4% 0% 145%
前走3人気 3-0-1-6/10 30.0% 30.0% 40.0% 144% 102%
前走4人気 2-1-0-4/7 28.6% 42.9% 42.9% 122% 175%
前走5人気 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9人 0-0-1-13/14 0.0% 0.0% 7.1% 0% 10%
前走10人〜 1-0-0-25/26 3.8% 3.8% 3.8% 122% 18%

前走皐月賞組について、その皐月賞での着順と人気別にダービーの成績を調べたのが表5である。着順では4着以内、そして人気も4番人気以内に好走馬が集中しており、皐月賞で5着以下からの直行馬は計【1.2.2.39】複勝率11.4%、皐月賞5番人気以下からの直行馬は【1.0.1.41】同4.7%と苦戦している。

■表6 皐月賞組の前走人気・着順組み合わせ別成績

皐月賞 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
4番人気以内・4着以内 5-4-2-13/24 20.8% 37.5% 45.8% 95% 99%
4番人気以内・5着以下 1-2-2-7/12 8.3% 25.0% 41.7% 64% 196%
5番人気以下・4着以内 1-0-1-9/11 9.1% 9.1% 18.2% 290% 57%
5番人気以下・5着以下 0-0-0-32/32 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表5にあったように、前走皐月賞組は「4着以内」と「4番人気以内」が目安となるため、その組み合わせ別の成績も調べてみた。好走確率が高いのはやはりその双方をクリアする「4番人気以内かつ4着以内」だった馬で、勝率20.8%、複勝率45.8%。ただ、「4番人気以内で5着以下」に敗退した馬も複勝率は41.7%と、双方をクリアした馬に迫る結果を残している。一方で「5番人気以下かつ5着以下」だった馬は、32頭が出走して馬券圏内はなし。14年タガノグランパ(皐月賞16番人気17着)などの4着が最高のため、皐月賞で「4着以内」か「4番人気以内」のどちらかはクリアしている馬に絞りたい。

■表7 前走青葉賞・プリンシパルSからの好走馬

馬名 人気 着順 前走 人気 着順 前々走
09 アントニオバローズ 8 3 プリンシパルS 1 2 皐月賞9着
11 ウインバリアシオン 10 2 青葉賞 6 1 弥生賞7着
12 フェノーメノ 5 2 1 1 弥生賞6着
13 アポロソニック 8 3 9 2 山吹賞1着
14 マイネルフロスト 12 3 3 6 毎日杯1着

最後に、前走青葉賞とプリンシパルS組の好走馬も見ておこう。この組の好走馬は全馬5番人気以下、5頭中4頭が8番人気以下と穴馬の好走が多い。今回5番人気以内に推された馬は10年に2番人気のペルーサが6着に敗退するなど、表4の右に記したように合計で【0.1.0.8】に終わっている。また、好走5頭中4頭は前走か前々走の1着馬。表4本文に記したように、京都新聞杯組の好走3頭も同レース1着馬だったため、前走がG1以外なら近2走のいずれかで勝利を挙げているか、アントニオバローズのように前々走で皐月賞に出走していることが条件だ。

【結論】

日本ダービーは1、3、5番人気の好走確率が高く、近5年の連対馬はすべて5番人気以内。馬体重は480キロ以上、そして枠番別では1〜4枠、特に1枠が好成績を残している。前走別では皐月賞組が中心になり、皐月賞「4着以内」か「4番人気以内」の一方はクリアしていることが条件だ。別路線組(G1以外)なら前走か前々走で勝利を挙げている馬のうち、特に穴馬には注目したい。

2017/2/25 阪神11R アーリントンカップ(G3) 1着 8番 ペルシアンナイト

表4〜6にあったように前走別では皐月賞組が中心で、特に「4番人気以内かつ4着以内」をクリアした馬が好成績。今年、この条件に合致するのは皐月賞4番人気2着のペルシアンナイトのみである。皐月賞はアーリントンC1着からという異例のステップでの好走だったが、そのアーリントンCや前身のペガサスS優勝馬が「1冠目(桜花賞・皐月賞)」で馬券に絡むと、「2冠目(オークス・ダービー)」では【1.2.0.1】(着外も4着)。そして2000年以降で皐月賞の1、2着馬がともに4番人気以下だった年のダービーは、皐月賞馬かマイル重賞優勝実績馬が制している、という傾向もある。一方で、今回はM.デムーロ騎手から戸崎圭太騎手への乗り替わりが予定されているが、ダービーで乗り替わった馬は86年以降勝利なし。また、好走の多い今回5番人気以内をクリアできるか(表1)、そして皐月賞の480キロを下回らないかもカギになる(表2)。

そこで逆転候補を探ると、皐月賞「4着以内」か「4番人気以内」の、いずれかをクリアした馬。さらに、好走の多い480キロ以上になりそうな馬は、まず9番人気で皐月賞を制したアルアイン(同レース518キロ)と、皐月賞2番人気で6着に敗退したスワーヴリチャード(同504キロ)だ。日本ダービーは枠順も重要な予想ファクターになるため(表3)、上記3頭は枠も踏まえた上で最終的な結論を下したい。

別路線組は、優勝馬を出している京都新聞杯組やマイルG1組が、今年は好走条件から外れてしまうため(表4本文)、青葉賞・プリンシパルS組(表7)が2〜3着候補。この組の好走条件は、前走または前々走の1着馬。今年は青葉賞も含め3連勝中で上位人気(表1)必至のアドミラブル(前走510キロ)がまず挙げられるが、この青葉賞・プリンシパルS組に限れば必ずしも上位人気がプラス材料にはならない(表7本文)。東京3戦3勝でプリンシパルSを制したダイワキャグニー(前走486キロ)のほうが穴っぽい存在だけに、同馬への注目も欠かせない。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。


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