安田記念2023 血統分析｜G1特集

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人気薄でもマークしておくべきイルーシヴパンサー！

1）主軸はヘイルトゥリーズン系。穴のノーザンダンサー系にも注意

馬券に絡んだ回数ではサンデーサイレンス（ＳＳ）系、勝率ではＳＳを経由しないヘイルトゥリーズン系がトップ。４番人気以下に限るとＳＳ系が[4.0.5.68]、ノーザンダンサー系が[2.2.1.16]と、穴馬でも走れそうな点には注目しておきたい。逆にミスタープロスペクター系の人気薄はノーチャンスだ。

〇プラス評価……父ヘイルトゥリーズン系〜ＳＳ系
　〇プラス評価……父ノーザンダンサー系で４番人気以下
　●マイナス評価…父ミスタープロスペクター系で４番人気以下／父ナスルーラ系

【父馬の系統別成績（過去10年）】

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【過去10年の連対馬の父と母父】

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2）母父は北米ダート型が中心

安定感なら母父ノーザンダンサー系かＳＳ系。ただし母父ＳＳ系は２着の多さが気がかりで、アタマより連軸向きか。

３勝をあげている母父Storm Catをはじめ、北米ダートＧ１（1400〜2000ｍ）の勝ち馬が母父として名前を連ねている。いっぽうカーネギー、キングカメハメハ、シンボリクリスエスと芝2400〜2500ｍＧ１の勝ち馬も有力だ。

◎プラス評価……母父Storm Cat
　◎プラス評価……母父が北米ダートＧ１（1400〜2000ｍ）の勝ち馬
　〇プラス評価……母父が芝2400〜2500ｍのＧ１勝ち馬

【母父の系統別成績（過去10年）】

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3）2400ｍまたはマイルへの対応力が必須

勝ち馬の父のうち、ノーザンダンサー系（サドラーズウェルズ系）のローエングリンとFrankelはマイルを主戦場としていたが、ヘイルトゥリーズン系〜ＳＳ系の種牡馬は2400ｍＧ１の勝ち馬ばかり。いっぽうキングカメハメハは1600ｍと2400ｍのＧ１勝ち馬だ。

◎プラス評価……父がヘイルトゥリーズン系〜ＳＳ系で芝2400ｍのＧ１勝ち馬
　〇プラス評価……父がサドラーズウェルズ系のマイラー

【勝ち馬の父の2400ｍ重賞実績】

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4）種牡馬の出自と供用地に注目

モズアスコット（父Frankel）を除く勝ち馬９頭の父は日本で現役生活を送った。逆に母父は、いわゆる持ち込み馬のキングカメハメハ、外国産馬のシンボリクリスエスを含めて内国産色が希薄だ。母の母の父はアグネスタキオン以外の９頭が外国籍・輸入種牡馬で、「その他の系統」が４頭、ノーザンダンサー系とミスタープロスペクター系が各２頭となっている。

〇プラス評価……父は日本国内で活躍×母父は外国籍・輸入種牡馬
　〇プラス評価……母母父は外国籍・輸入種牡馬

結論

父ハーツクライ（ＳＳ系で芝2400ｍのＧ１勝ち馬）×母父キングカメハメハ×母母父Storm Catのイルーシヴパンサーは、たとえ人気薄でもマークしておくべき存在。父エピファネイア×母父ワークフォース（英ダービーと凱旋門賞勝利）×母母父サンデーサイレンスのジャスティンカフェ、父キタサンブラック×母父Numerous（ダート1200ｍのＧ３勝ち馬）×母母父Groom Dancerのジャスティンスカイも、出走できるようなら重い印を打ちたい。

父ロードカナロア×母父Sligo Bay（芝2400Ｇ１勝ち馬）のダノンスコーピオンは、もしも３番人気以内になるようなら狙えるが、果たしてどうか。逆に父クロフネ（サドラーズウェルズ系ではないがノーザンダンサー系のマイラー）×母父キングカメハメハのソダシは、人気を落としてくれた方が買いやすい。

もちろん連覇＆ヴィクトリアマイルに続くＧ１連勝を狙うソングラインも圏内だ。

【イルーシヴパンサーの血統表】

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