競馬予想・競馬情報ならJRA-VAN

G1特集 桜花賞2023G1特集 桜花賞2023

有力馬情報

競馬予想・競馬情報トップ > G1特集 > 桜花賞 > 2023 > 有力馬情報

リバティアイランド 末脚が魅力な2歳女王

リバティアイランド
阪神ジュベナイルフィリーズを制したリバティアイランド

2走前のアルテミスSはスローペースのうえ、最後の直線で外に持ち出す際にロスがあって2着に敗れた。前走阪神ジュベナイルフィリーズは速いペースのなか中団で脚を溜めると、最後は直線外から素晴らしい末脚で差し切った。ライバルが外枠で不本意な競馬を強いられた面はあったが、これが本馬の本当の力と言っていいだろう。トライアルを挟まず桜花賞に直行というローテーションは予定通り。枠順や展開、コース取りがうまくいくかどうかが鍵になるが、末脚の爆発力はメンバー随一だろう。

ライトクオンタム ディープインパクトのラストクロップ

ライトクオンタム
シンザン記念を勝利したライトクオンタム

過去にジェンティルドンナ(2012年)やグランアレグリア(19年)など、5頭の桜花賞馬を出しているディープインパクトのラストクロップとして注目を集めている。東京芝1600mの新馬(牝)で逃げ切り勝ちを果たすと、次走はシンザン記念に出走。スタートで後手を踏んでしまい、道中はふらふらするなど幼い面は見られたが、最後の直線でかなり外から末脚を伸ばして差し切り重賞初制覇を果たした。着差(1馬身)以上の強さと伸びしろがある素質馬だ。初の右回り、ライバルの馬たちとの力関係は未知数だが、どんな走りを見せてくれるか楽しみだ。

ハーパー 連勝でG1制覇を目指す

ハーパー
クイーンCを競り勝ったハーパー

新馬(阪神芝2000m)は2着に惜敗したが、2戦目の未勝利・牝(阪神芝1600m)で勝利を飾った。続く前走はクイーンCに出走。馬体重マイナス12キロだったが、先団勢を見ながら追走し、最後の直線は追い比べを制した。辛勝ながら阪神ジュベナイルフィリーズ3着のドゥアイズや、同レースで2番人気に支持されたモリアーナを下した点は評価できる。半姉に22年JBCレディスクラシック(盛岡)を怒涛の4連勝で制したヴァレーデラルナがいる血統。本馬も瞬発力よりもいい脚を長く使って勝負し、勢いに乗って一気にG1制覇を成し遂げることができるか。

 
ラヴェル アルテミスSでリバティアイランドを撃破

デビュー戦は小倉芝1800mの新馬を勝利。続くアルテミスSでは圧倒的人気のリバティアイランドの追撃を振り切り重賞制覇を飾ったという大きな実績がある。前走阪神ジュベナイルフィリーズは、8枠18番のスタートから出遅れてしまい後方からの追走。最後の直線は大外に持ち出されるも伸びを欠いて11着に敗れた。道中でうまく溜めも利かなかったので、このレースは度外視するべきだろう。半姉にナミュール(オークス3着・秋華賞2着)を持ち、父キタサンブラックという血統なので、距離はもっと延びた方がいいかもしれないが、いい枠を引ければ見直したい。

シンリョクカ 阪神ジュベナイルフィリーズで2着と好走

デビュー戦は東京芝1600mで2着に3馬身半の差をつけて勝利。勝ち時計は1分36秒6(稍重)と目立たない数字だったが、上がり3ハロンは33秒4とメンバー中ダントツだった。この決め手があったからこそ、次走いきなりG1の阪神ジュベナイルフィリーズで好走できたのだろう。2枠3番から出て中団のインで折り合うと、最後の直線は内目から馬群を割って抜けてきた。勝ち馬には2馬身半離されたものの、前評判(12番人気)を覆す見事な走りだった。今回、賞金が足りずに危うく除外になりかけたが、阪神芝1600mで再びチャンスを得たので、好レースを期待したいところ。

ドゥアイズ マイル重賞で続けて好走

2走前の阪神ジュベナイルフィリーズは中団よりやや後ろのインで脚を溜め、最後の直線は前にシンリョクカらがいたので外に出してから末脚を伸ばして3着。前走クイーンCは3番手で追走し、最後の直線は内目を通り、ハーパーとの競り合いに負けて2着だが、マイルの重賞で続けて好走を果たしている。器用さと自在性が持ち味で、今まで大きく崩れていない。見方を変えると、もう一押しが足りないため、勝ち切れてないとも言える。現状は馬群の外を回って突き抜けるのは厳しそうなので、うまい立ち回りをしていいタイミングで抜け出す競馬をしたい。

モズメイメイ チューリップ賞を逃げ切る

3走前のつわぶき賞(3着)が唯一の敗戦だが、同レース2着ダルエスサラームは次走紅梅S1着、同レース5着ユリーシャは次走エルフィンS1着。そして本馬がこぶし賞→チューリップ賞と連勝しており、つわぶき賞はレベルが高い一戦だった。しかし、チューリップ賞はスローペースに持ち込み、最後はコナコーストとペリファーニアの猛追を際どく凌ぎ切ったという内容。勝ち時計の1分34秒0(良)も平凡で、芝1600mは3戦3勝ながら高い評価はしづらい印象だ。阪神ジュベナイルフィリーズ組を中心とした未対戦馬との力関係が鍵になるだろう。

コナコースト 距離はもっとほしいが決め手は侮れない

小倉芝1800mの新馬(牝)で勝利を飾った後、5か月強の休みを挟んで出走したエルフィンSは2着。前走チューリップ賞で2着に入り、桜花賞への出走権をもぎ取った。その前走はレースのラスト3ハロンが11秒3-10秒9-11秒9という上がりが速い展開のなか、途中はついていくのに苦労したが、最後の直線で坂を駆け上がってから一気に前との差を詰めた。力負けではなく、展開が違っていれば勝っても不思議はなかった印象だ。距離はマイルではなく、もっと長い方がいいのかもしれないが、決め手が生きやすい阪神芝外回りの舞台は悪くない。

ペリファーニア 半兄はエフフォーリア

半兄に2021年有馬記念などG1・3勝を挙げたエフフォーリア(父エピファネイア)がいる血統。中山芝1600mの新馬を1分36秒0(良)のタイムで勝利した後、前走はチューリップ賞に挑戦。8枠17番という不利を被ってもおかしくない枠順だったが、難なく先団に取りついて競馬ができた。最後は追い比べで惜敗して3着だったが、走破時計を初戦よりも2.0秒も短縮し、またレースセンスの良さもうかがわせた。さすが良血馬という雰囲気があり、今後の上積みも十分見込めるだろう。今回、相手は強くなるが、不安よりも楽しみの方が大きい。

シングザットソング フィリーズレビューを勝利

デビュー戦で阪神芝1600mの新馬を勝利。2戦目の白菊賞はスタートの出遅れが響いて5着に敗れたが、上がり3ハロンは33秒8でメンバー中最速だった。3戦目のエルフィンSもダッシュがつかず後方から追走し、最後の直線は大外から伸びるも3着。前走フィリーズレビューはスタートがきれいに決まって先団の外で追走すると、最後の直線は残り200mで先頭に立って押し切った。課題のスタートがしっかりと決められるようになれば、レース運びが安定して成績も上向くはず。距離は1600mでも全く問題はなく、このメンバーでどこまで通用するか楽しみだ。