2022年3月29日生
9400万円(税抜)
父 シニスターミニスター 母 カリーニョミノル 母父 クロフネ |
販売者 (有)フジワラファーム 落札者 今福 洋介 |
父は米国産。3歳4月の米G1ブルーグラスSを12馬身3/4差で圧勝した実力馬。引退後すぐに日本で種牡馬入りし、2021年のJRA賞最優秀ダートホースのテーオーケインズ、今年、無敗で南関東三冠を達成したミックファイア、ヤマニンアンプリメ(JBCレディスクラシック)、ドライスタウト(全日本2歳優駿)と、4頭のダートGI/JpnI馬を出している。7月25日現在、今年の地方サイヤーランキングでは堂々の1位。自身初となるチャンピオンを目指す。JRAダートのランキングでも4位に入っている。
母はダート1800mで3勝。母の姉エテルナミノルは愛知杯の勝ち馬。近親に東京大賞典4連覇などダートGI/JpnIを5勝したオメガパフュームや、栗東Sなど7勝し、北海道スプリントC2着などダート短距離戦線で活躍したマルカバッケンがいる。
母の父は米国産。現役時代にNHKマイルC、ジャパンCダートを勝利。種牡馬としてはソダシ、カレンチャンなど8頭が平地GI/JpnIを勝利。母の父としてはクロノジェネシス、ヴェラアズールなど6頭のGI/JpnI馬を送っている。シニスターミニスターとの配合馬に現オープンのリリーミニスターなど。本馬と同じくシニスターミニスター産駒でデピュティミニスターのクロスを持つ馬にはBSN賞勝ちのアイファーイチオーがいる。
2022年4月8日生
9000万円(税抜)
父 キズナ 母 ポウリナズラヴ 母父 Mizzen Mast |
販売者 (有)パカパカファーム 落札者 秋元 竜弥 |
父は日本ダービー、仏G2ニエル賞など14戦7勝。主な産駒にソングライン(安田記念2回、ヴィクトリアマイル)、アカイイト(エリザベス女王杯)、ディープボンド(フォワ賞)など。産駒は日本の他にもディープボンド、バスラットレオン、ソングラインが海外で重賞制覇。芝、ダート問わずマイルから長距離まで幅広いカテゴリーで活躍馬を送っている。
母は米G2ブエナヴィスタS(芝約1600m)など北米4勝。産駒ファベル(父ディープインパクト)は現2勝(芝2200m)、同ポーレット(父ハービンジャー)は現1勝(芝2000m)。出走した2頭の産駒はいずれも勝ち上がっている。
母の父は米国産。米G1マリブS(ダート約1400m)、米G2ストラブS(ダート約1800m)、仏G3ギシュ賞(芝1800m)など芝、ダート問わず活躍。主な産駒に米G1BCターフスプリントのミズディレクション、兵庫ジュニアグランプリ勝ちのトロピカルライトなど。母の父としてはプロスパラスヴォイッジ(英G1ファルマスS、父ゾファニー)、エイシンバランサー(サマーチャンピオン、父ゴーストザッパー)などを送る。その父コジーンは日本にも大きな影響を与えている名種牡馬で、キズナとの組み合わせでは北海道2歳優駿のキメラヴェリテを出している。
2022年3月14日生
7200万円(税抜)
父 ドゥラメンテ 母 ユーロナイトメア 母父 Kodiac |
販売者 (有)笠松牧場 落札者 リコリコレーシング |
父は安平産。日本ダービー、皐月賞など9戦5勝のJRA賞最優秀3歳牡馬。主な産駒にタイトルホルダー(菊花賞、天皇賞(春)、宝塚記念)、リバティアイランド(オークス、桜花賞、阪神ジュベナイルフィリーズ)、スターズオンアース(桜花賞、オークス)、シャンパンカラー(NHKマイルC)、ドゥラエレーデ(ホープフルS)。初年度から3世代連続でクラシックホースを送り出す。芝中距離タイプが多いが、ヴァレーデラルナがJBCレディスクラシックを勝利するなど活躍の場を広げている。2021年8月にこの世を去っており、現1歳がラストクロップとなる。
母は愛国産。芝約2000mのリステッドを含む英5勝、英G3ウインターヒルS(芝約2000m)3着。出走した産駒はなし。同牝系に米G1BCジュヴェナイルのヴェイルオブヨークなどがいる。
母の父は英国産。英・ドバイの芝短距離で4勝も、重賞では英G3ハックウッドS2着が最高と勝利はなかったが、兄に英G1スプリントCを勝ち種牡馬としても成功したインヴィンシブルスピリットがいる血統もあり種牡馬入り。英G1スプリントCのハローユームザインなど多くのG1馬を輩出。母の父としては、昨年2歳馬ながら仏G1アベイドロンシャン賞を勝ったザプラチナムクイーン(父コタイグローリー)を出している。
2022年4月6日生
7000万円(税抜)
父 リオンディーズ 母 ウインフロレゾン 母父 フジキセキ |
販売者 (有)二風谷ファーム 落札者 国本 哲秀 |
父は安平産。史上初めてデビュー2戦目で朝日杯フューチュリティSを勝ちJRA賞最優秀2歳牡馬に輝いた。主な産駒にリプレーザ(兵庫チャンピオンシップ)、インダストリア(ダービー卿チャレンジT)、テーオーロイヤル(ダイヤモンドS)、ジャスティンロック(京都2歳S)、アナザーリリック(福島牝馬S)。母はオークス、米G1アメリカンオークスを勝ったシーザリオ、兄にエピファネイア(菊花賞、ジャパンC)、弟にサートゥルナーリア(皐月賞、ホープフルS)がいる日本屈指の良血馬。
母は安平産で2勝(芝1600〜2400m)。産駒スタッドリー(父ハービンジャー)はオリオンSなど4勝(芝2000〜2200m)。いとこにイクイノックス(首G1ドバイシーマクラシック、天皇賞(秋)、有馬記念、宝塚記念)がいる。
母の父は千歳産。朝日杯3歳Sなど4戦4勝のJRA賞最優秀2歳牡馬。主な産駒にイスラボニータ、キンシャサノキセキ、カネヒキリなど。母の父としてはチャンピオンズCのサウンドトゥルー(父フレンチデピュティ)などを送る。リオンディーズとの組み合わせではショウナンアレスが3勝。キングカメハメハ系との組み合わせからはエリカヴィータ(フローラS、父キングカメハメハ)が出ている。
2022年2月8日生
6400万円(税抜)
父 パイロ 母 ピンクドッグウッド 母父 サウスヴィグラス |
販売者 (有)グランド牧場 落札者 竹園 正継 |
父は米国産。米G1フォアゴーS(ダート約1400m)など北米5勝。主な産駒にメイショウハリオ(帝王賞2回、かしわ記念)、ミューチャリー(JBCクラシック)。地方サイアーランキングでは2019、21、22年に2位に入るなど2022年まで7年連続で4位以内に入っている。
母は新ひだか産。東京2歳優駿牝馬、フルールCと、大井と門別で重賞勝ちし、エーデルワイス賞でも3着に入ったNAR2歳最優秀牝馬。母の兄にJRA賞最優秀障害馬メイショウダッサイがいる。同牝系にサンビスタ(チャンピオンズC、JBCレディスクラシック)、ホワイトカーニバル(フェアリーS)、ハヤブサナンデクン(マーチS)など活躍馬多数。
母の父は米国産。JBCスプリントなどダート1000〜1400mの重賞8勝。主な産駒にヒガシウィルウィン(ジャパンダートダービー)、サブノジュニア(JBCスプリント)、コーリンベリー(JBCスプリント)、ラブミーチャン(全日本2歳優駿)など。2015〜21年の7年連続を含む8回、地方リーディングサイヤーに輝き、JRAと地方の総勝利数は歴代最多となる5000勝超え。母の父としてはヒカリオーソ(川崎記念2着、父フリオーソ)などを出す。
2022年5月16日生
6000万円(税抜)
父 エピファネイア 母 ストライクルート 母父 Smart Strike |
販売者 (有)フジワラファーム 落札者 吉岡 實 |
父は菊花賞、ジャパンCなど14戦6勝。母はオークス馬シーザリオ、半弟に最優秀2歳牡馬リオンディーズ、皐月賞馬サートゥルナーリアを持つ超良血。主な産駒にデアリングタクト(最優秀3歳牝馬、牝馬三冠)、エフフォーリア(年度代表馬、皐月賞、天皇賞(秋)、有馬記念)、サークルオブライフ(最優秀2歳牝馬、阪神ジュベナイルフィリーズ)。初年度から3世代連続でチャンピオンホースを送り出す次代のリーディングサイヤー候補。2023年の種付け料は国内現役種牡馬最高額の1800万円。
母は米国産。園田で2勝(1230〜1400m)。産駒エーポス(父ジャスタウェイ)はフィリーズレビューなど3勝。同カイザーミノル(父ロードカナロア)は朱鷺Sなど5勝。出走した産駒4頭は全てJRAで勝ち上がっている。
母の父は加国産。米G1フィリップHアイズリンH(ダート約1700m)など北米6勝。主な産駒にカーリン(米年度代表馬)、フリートストリートダンサー(ジャパンCダート)、ブレイクランアウト(共同通信杯)。2007〜09年の北米リーディングサイヤーにして、2022年の北米リーディングブルードメアサイヤー。母の父としてはスターズオンアース(オークス、桜花賞、父ドゥラメンテ)、ストロングリターン(安田記念、父シンボリクリスエス)を出す。本馬の父エピファネイアの父はシンボリクリスエスなので、ストロングリターンとは似た血統構成となる。
2022年3月20日生
5600万円(税抜)
父 キタサンブラック 母 アポロフィオリーナ 母父 スニッツェル |
販売者 (有)平野牧場 落札者 (株)ノースヒルズ |
父は菊花賞、天皇賞(春)(2回)、ジャパンC、大阪杯、天皇賞(秋)、有馬記念のGI・7勝を含む20戦12勝。4歳時と5歳時に2年連続JRA賞年度代表馬に輝いた。獲得賞金18億7684万3000円はアーモンドアイに次ぐ日本調教馬歴代2位で、JRAのみなら歴代1位。産駒はイクイノックス(年度代表馬、首G1ドバイシーマクラシック、天皇賞(秋)、有馬記念、宝塚記念)、ソールオリエンス(皐月賞)と初年度から2世代続けてGI馬を送っている。2023年の種付料は前年の500万円から倍増の1000万円。
母は新ひだか産。初風特別など3勝(芝1200m)。芝1200mの持ちタイムは1分07秒3と優秀で、6戦3勝と底を見せないまま引退した。現2歳の産駒スカイキャンバス(父ファインニードル)は2歳新馬戦(函館芝1000m)を2馬身半差で快勝後、函館2歳Sで3着に入っている。牝系はメイショウサムソン(日本ダービー)と同じ名門。
母の父は豪州産。豪G1MRCオークレイプレイト(芝1100m)など重賞4勝を含む豪7勝。主な産駒にシェイマスアウォード(豪G1コックスプレート)、ヤングマンパワー(富士S)など。2016/17〜19/20の4シーズン連続の豪リーディングサイヤー。母の父としては福島民友C勝ちのベルダーイメル(父オルフェーヴル)などを送る。
2022年2月15日生
5400万円(税抜)
父 ノーブルミッション 母 イシス 母父 キングヘイロー |
販売者 (有)グランデファーム 落札者 今福 洋介 |
父は英国産。G1英チャンピオンS(芝約2000m)など英愛仏でG1・3勝の全欧古馬チャンピオン。全兄に全欧年度代表馬で英愛リーディングサイヤーのフランケル。主な産駒に米G1トラヴァーズSのコードオブオナー。欧米で芝、ダート問わず重賞ウイナーを送っている。本邦初年度産駒は現1歳。
母は新冠産。1勝(芝1200m)。現3歳の産駒ドゥーラ(父ドゥラメンテ)は札幌2歳Sを勝ちオークス3着。同オシリスブレイン(父バゴ)は現3勝(芝1200〜1600m)。母の姉に函館2歳Sのクリスマスがいる。
母の父は新冠産。高松宮記念など6勝。種牡馬としてはローレルゲレイロ(スプリンターズS)、カワカミプリンセス(オークス)、メーデイア(JBCレディスクラシック)などを送る。近年は母の父としての活躍が顕著で、イクイノックス(年度代表馬、父キタサンブラック)、ピクシーナイト(スプリンターズS、父モーリス)、ディープボンド(阪神大賞典、父キズナ)など活躍馬多数。
2022年3月18日生
5400万円(税抜)
父 サートゥルナーリア 母 スプリングサンダー 母父 クロフネ |
販売者 (有)天羽牧場 落札者 佐々木 將吉 |
父は安平産。皐月賞、ホープフルSを勝ったJRA賞最優秀3歳牡馬。母はオークス、米G1アメリカンオークスを勝ったシーザリオ、兄にエピファネイア(菊花賞、ジャパンC)、リオンディーズ(朝日杯フューチュリティS)がいる日本屈指の良血馬。初年度から205頭に種付けするなど人気を集め、本邦初年度産駒は現1歳。その父ロードカナロアは7月23日現在、JRAサイヤーランキング1位。今年もファストフォース、パンサラッサが国内外でGIを勝利している。
母は六甲アイランドSなど5勝(芝1200〜1400m)、阪急杯2着、CBC賞2着、阪神牝馬S3着。産駒スカーフェイス(父ハーツクライ)は大阪城Sなど5勝、中山金杯2着。同スズカメジャー(父ダイワメジャー)はフローラルウォーク賞など2勝。母の兄スズカマンボは天皇賞(春)勝ち馬。いとこクイーンマンボは関東オークスなど重賞2勝。
母の父は米国産。現役時代にNHKマイルC、ジャパンCダートを勝利。種牡馬としてはソダシ、カレンチャンなど8頭の平地GI/JpnIを出している。母の父としてはクロノジェネシス、レイパパレなど6頭のGI/JpnI馬を送っている。キングマンボ系との組み合わせではヴェラアズール(ジャパンC、父エイシンフラッシュ)、スタニングローズ(秋華賞、父キングカメハメハ)などが出ており好相性。
2022年3月23日生
5000万円(税抜)
父 モーリス 母 セシリア 母父 アグネスタキオン |
販売者 (有)天羽牧場 落札者 小笹 芳央 |
父は香G1香港C、香G1香港マイル、天皇賞(秋)、安田記念など芝1600〜2000mのGI・6勝を含む18戦11勝の成績を残した年度代表馬。主な産駒にジャックドール(大阪杯)、ピクシーナイト(スプリンターズS)、ジェラルディーナ(エリザベス女王杯)、ヒトツ(ATCダービー)、マズ(BRCドゥームベン10,000)、シゲルピンクルビー(フィリーズレビュー)など日豪でGI馬を輩出している。
母は日高産で2勝(芝1800m)。産駒ワールドリバイバル(父エピファネイア)は2勝、ラジオNIKKEI賞2着。同セントセシリア(父ハービンジャー)は2勝。4代母ウインドインハーヘアの産駒に三冠馬ディープインパクト、曽孫にダービー馬レイデオロ。
母の父は千歳産。皐月賞など4戦4勝。主な産駒にディープスカイ(日本ダービー)、ダイワスカーレット(有馬記念)、キャプテントゥーレ(皐月賞)など。母の父としての産駒にノンコノユメ(フェブラリーS、父トワイニング)、ワイドファラオ(かしわ記念、父ヘニーヒューズ)などがいる。モーリスとの組み合わせではビーオンザマーチが3勝(芝・ダート1200〜1400m)している。
2022年5月5日生
5000万円(税抜)
父 デクラレーションオブウォー 母 ヴィヴァシャスヴィヴィアン 母父 Distorted Humor |
販売者 (有)フジワラファーム 落札者 嶋田 賢 |
父は米国産。現役時代は英G1クイーンアンS(芝約1600m)、G1英インターナショナルS(芝約2100m)など7勝。産駒にオルメド(G1仏2000ギニー)、ファイアアットウィル(米G1BCジュヴェナイルターフ)、ヴァウアンドディクレア(豪G1メルボルンC)、タマモブラックタイ(ファルコンS)、トップナイフ(ホープフルS2着)など。本邦初年度産駒がデビューした2022年はJRAファーストシーズンサイアーランキング3位に入った。
母は米国産。北米1勝(ダート約1600m)。産駒サトノフェイバー(父ゼンノロブロイ)はきさらぎ賞勝ち馬。産駒6頭がJRAで勝ち上がり、計14勝を挙げている。祖母テュズラは米G1ラモナH勝ち馬。
母の父は米国産。米G2チャーチルダウンズH(ダート約1400m)など北米重賞を4勝。主な産駒にファニーサイド(米G1ケンタッキーダービー)、ドロッセルマイヤー(米G1BCクラシック)。2011年の北米リーディングサイヤーにして、2017、21年の北米リーディングブルードメアサイヤー。母の父としてはアロゲート(米G1BCクラシック、父アンブライドルズソング)、ゴールデンシックスティ(香港マイル、父メダグリアドーロ)、モーニン(フェブラリーS、父ヘニーヒューズ)、スマイルカナ(ターコイズS、父ディープインパクト)など世界各国で活躍馬を送っている。
※レース名は当時の表記を使用。
ライタープロフィール
著書に『覚えておきたい日本の牝系100』、『一から始める! サラブレッド血統入門』など。現在は『週刊競馬ブック』にてコラム『血統見聞録』を連載しているほか、『スポルティーバ』などに寄稿している。