セレクションセール 高額取引馬(1歳)

1歳 スリーアロー2020
(牡 青鹿)

2020年2月12日生

6000万円(税抜)

スリーアロー2020
エピファネイア スリーアロー 母父 アルデバラン2
販売者 (有)フジワラファーム 落札者 嶋田 賢

父は14戦6勝(うち海外2戦0勝)。シンボリクリスエスの代表産駒で、母はオークス馬シーザリオ、半弟に最優秀2歳牡馬リオンディーズ、同じく半弟に皐月賞馬サートゥルナーリアを持つ超良血。前向きすぎる気性を抱えながら、菊花賞(GT)とジャパンC(GT)を圧勝した。スピードの持続力を武器とし、スタミナと底力も十分。牝馬三冠のデアリングタクト、皐月賞馬エフフォーリアを出している。

母はJRA3勝。JRAでデビューしたものの5戦して勝てず、岐阜県の笠松競馬に転出して3連勝のあと、JRAに転入する。そこからダート中距離を中心にタフに走り続け、小倉ダ1700mの和布刈特別を勝って1600万下クラス(現3勝クラス)まで出世した。3代母ストームザミントのファミリーからは、オノユウ(エーデルワイス賞)、シゲルコング(全日本2歳優駿2着)、スピリッツミノル(大阪城S)などが出ている。本馬が初仔。

母の父は米国産。詰めの甘い馬だったが5歳時に素質が開花し、メトロポリタンH(米G1・ダ約1600m)など3つのG1を制覇した。種牡馬としては期待ほどの成績は収められなかったが、メインシークエンス(BCターフ)、ダノンゴーゴー(ファルコンS)、ダンスディレクター(シルクロードS2回)といった活躍馬を出した。母の父としては、ダノンジャスティス、ロジぺルレストなどを出していて、悪くない。

1歳 スマッシュ2020
(牡 栗)

2020年3月23日生

5400万円(税抜)

スマッシュ2020
エピファネイア スマッシュ 母父 キングカメハメハ
販売者 (有)宮内牧場 落札者 井山 登

父は14戦6勝(うち海外2戦0勝)。シンボリクリスエスの代表産駒で、母はオークス馬シーザリオ、半弟に最優秀2歳牡馬リオンディーズ、同じく半弟に皐月賞馬サートゥルナーリアを持つ超良血。前向きすぎる気性を抱えながら、菊花賞(GT)とジャパンC(GT)を圧勝した。スピードの持続力を武器とし、スタミナと底力も十分。牝馬三冠のデアリングタクト、皐月賞馬エフフォーリアを出している。

母はJRAで6戦0勝。エイムアンドエンド(共同通信杯3着)の半姉にあたる。3代母ウィッチフルシンキングのファミリーからは、サングレーザー(札幌記念、読売マイラーズC、スワンS)、メーデイア(JBCレディスクラシックなど重賞6勝)などの大物が出ている。繁殖牝馬としても優秀で、ユニコーンS(GV)の勝ち馬スマッシャー、オープンクラスまで出世したモルフェオルフェなどを産んでいる。

母の父は2010、11年のリーディングサイヤー。サンデーサイレンス系が支配するわが国における最も重要な対抗勢力の祖で、短距離王ロードカナロア、ダート王ホッコータルマエ、二冠馬ドゥラメンテ、中長距離型のルーラーシップなど、さまざまなタイプの産駒を出した万能型種牡馬。母の父としても優秀で、2020年にブルードメアサイヤーランキングで初の首位に立ち、サンデーサイレンスの同ランキング15連覇を阻んだ。

1歳 ベアフットレディ2020
(牡 鹿)

2020年1月8日生

4700万円(税抜)

ベアフットレディ2020
ドゥラメンテ ベアフットレディ 母父 Footstepsinthesand
販売者 (株)タイヘイ牧場 落札者 田中 成奉

父は皐月賞(GT)と日本ダービー(GT)の二冠を制覇し、ドバイシーマクラシック(UAEG1・芝2410m)では強豪ポストポンドの2着となった。母アドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯2回)、祖母エアグルーヴ(年度代表馬)、3代母ダイナカール(オークス)という良血で、ルーラ―シップを近親に持つ。2020年の初年度種牡馬ランキング(2歳)で首位となり、タイトルホルダー(弥生賞ディープインパクト記念、皐月賞2着)が重賞を勝った。

母は愛国産。英愛仏加で20戦5勝。イギリスでデビューし、ネルグウィンS(英G3・芝約1400m)を勝ったほか、コロネーションS(英G1・芝約1600m)3着、英1000ギニー(G1・芝約1600m)5着など重賞戦線で好走を続けた。4歳秋にカナダへ渡り、カナディアンS(G2・芝約1800m)を1分45秒89という好タイムで快勝した。日本で繁殖入りし、これまでデビューした5頭の産駒のうち2頭がJRAで勝ち上がっている。

母の父は英国産。名種牡馬ジャイアンツコーズウェイの初年度産駒で、3歳春に英2000ギニー(G1・芝約1600m)を制覇したが、脚部不安により3戦全勝と負け知らずのまま引退した。半弟にフィーニクスS(愛G1・芝1200m)を勝ったペドロザグレート、甥にパワー(愛ナショナルS)がいる良血。しかし、種牡馬としてはメイトロンS(愛G1・芝1600m)を勝ったチャチャメイディーなど数頭の活躍馬を出すにとどまっている。

1歳 イチリュウ2020
(牡 鹿)

2020年2月20日生

4600万円(税抜)

イチリュウ2020
ヘニーヒューズ イチリュウ 母父 キングヘイロー
販売者 (有)グランド牧場 落札者 (有)湘南

父は米国産。ヴォスバーグS(米G1・ダート約1200m)など重賞を4勝した。アメリカ繋養時に、米G1を11勝した女傑ビホルダー、外国産馬としてアジアエクスプレス、モーニンを送り出す。日本に輸入後誕生した産駒には、アランバローズ(全日本2歳優駿、東京ダービー)、ワイドファラオ(かしわ記念)などがいる。7月27日時点で、ダート種牡馬ランキング(中央+地方)の首位を走っている。

母は地方競馬に所属し、南関東牝馬三冠のひとつ桜花賞(浦和)を勝ち、東京プリンセス賞で2着となった。グランド牧場が誇る名牝系に属し、そのきょうだいにはタイニーダンサー(関東オークス)、ブンブイチドウ(全日本2歳優駿2着)、ホウザン(北海道2歳優駿2着)、レーザーズエッジ(ダイヤモンド3着)がいるほか、近親にはヒガシウィルウィン(ジャパンダートダービー)、スリーグランド(黒船賞2着)がいる。

母の父は新冠産で27戦6勝。その父ダンシングブレーヴは1980年代の欧州最強馬、母グッバイヘイローは7つの米G1を制した名牝、という良血で、現役時代に高松宮記念(GT)など4つの重賞を勝った。種牡馬としてはカワカミプリンセス、ローレルゲレイロ、メーデイアなど幅広いタイプの重賞勝ち馬を出した。母の父としても優秀で、ディープボンド、ヴァイスメテオール、ピクシーナイトなど活躍馬が増えている。

1歳 アガサ2020
(牡 栗)

2020年4月5日生

4600万円(税抜)

アガサ2020
エピファネイア アガサ 母父 マンハッタンカフェ
販売者 前谷 武志 落札者 嶋田 賢

父は14戦6勝(うち海外2戦0勝)。シンボリクリスエスの代表産駒で、母はオークス馬シーザリオ、半弟に最優秀2歳牡馬リオンディーズ、同じく半弟に皐月賞馬サートゥルナーリアを持つ超良血。前向きすぎる気性を抱えながら、菊花賞(GT)とジャパンC(GT)を圧勝した。スピードの持続力を武器とし、スタミナと底力も十分。牝馬三冠のデアリングタクト、皐月賞馬エフフォーリアを出している。

母はJRAで13戦1勝。芝1800mの新馬戦を勝った。3代母マイダーリングワンの一族には、京都2歳S(GV)を勝ったベルラップ、阪神3歳牝馬S(GT)5着馬タカラサイレンス、芝のオープン馬カセドラルベル、ダートのオープン馬ベルーガなどがいる。デビューした母の仔は、3頭中2頭が勝ち上がっている。パイロを父に持つイバルは現2勝馬、ヴァーミリアンを父に持つチェリーレッドは1勝馬。

母の父は菊花賞(GT)、有馬記念(GT)、天皇賞(春)(GT)を制した名馬。長距離の大レースで良績を残したものの、サンデーサイレンス系らしい切れ味勝負で勝ったという印象が強く、本質的にはステイヤーというよりも中距離馬だった。種牡馬としては2009年にリーディングサイヤーとなった。自身の特長を強く伝えるタイプではなく、交配牝馬の個性に応じてさまざまな産駒を出す傾向が見られる。母の父としては、トーラスジェミニをはじめJRAで8頭が重賞を勝っている。

1歳 アメージングムーン2020
(牡 鹿)

2020年1月11日生

4200万円(税抜)

アメージングムーン2020
ドゥラメンテ アメージングムーン 母父 アドマイヤムーン
販売者 (有)村田牧場 落札者 ノーザンファーム

父は皐月賞(GT)と日本ダービー(GT)の二冠を制覇し、ドバイシーマクラシック(UAEG1・芝2410m)では強豪ポストポンドの2着となった。母アドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯2回)、祖母エアグルーヴ(年度代表馬)、3代母ダイナカール(オークス)という良血で、ルーラ―シップを近親に持つ。2020年の初年度種牡馬ランキング(2歳)で首位となり、タイトルホルダー(弥生賞ディープインパクト記念、皐月賞2着)が重賞を勝った。

母は新冠産。札幌・芝1200mの2歳コースレコード(1分09秒5)を樹立し、ファンタジーS(GV)で3着となった活躍馬だった。ローレルゲレイロ(スプリンターズS、高松宮記念)の半姉にあたり、近親にはディープボンド(阪神大賞典)がいる良血。繁殖成績も優秀で、初仔アメージングサンは母と同じく札幌・芝1200mの2歳コースレコードを樹立。2番仔ノースブリッジはラジオNIKKEI賞(GV)で3着と健闘した。

母の父は17戦10勝(うち海外3戦1勝)。3歳春のクラシックでは壁に跳ね返されたが、4歳時に本格化し、ドバイデューティフリー(UAEG1・芝1777m)、宝塚記念(GT)、ジャパンC(GT)を勝った。種牡馬としては父エンドスウィープのスピードを伝え、ファインニードル、セイウンコウセイ、ハクサンムーンといった良質のスピード馬を出している。母の父としては、オークス3着馬ハギノピリナが代表格。

1歳 スズカエルマンボ2020
(牡 鹿)

2020年3月7日生

4200万円(税抜)

スズカエルマンボ2020
ドレフォン スズカエルマンボ 母父 シンボリクリスエス
販売者 (有)服部牧場 落札者 猪熊 広次

父は米国産。米9戦6勝。BCスプリント(米G1・ダ約1200m)をはじめダート短距離でG1を3勝し、米最優秀スプリンター牡馬に選出された。その父ジオポンティは米最優秀芝牡馬で、母方にも芝向きの血がある。ダートがベターではあるがダート専用ではない。7月27日時点で、JRAで4勝を挙げており、初年度種牡馬ランキング(2歳)首位。ダートの番組が増える秋から冬にかけて、数字はさらに伸びるはず。

母はJRAで27戦3勝。ダートの1600〜1800mで3勝を挙げた。そのきょうだいにはスズカマンボ(天皇賞・春)、スプリングサンダー(阪急杯2着、CBC賞2着、阪神牝馬S3着)などがおり、名繁殖牝馬ダンシングキイと同じ牝系に属している。母は本馬の他に、クイーンマンボ(関東オークス、レディスプレリュード)、ダノンプレシャス(3勝)、スズカコーズマンボ(現3勝)などを産んでいる。

母の父は2年連続年度代表馬に選ばれた名馬。引退レースとなった4歳時の有馬記念は、後続に9馬身差をつける圧勝だった。ロベルト系らしい持続力を武器とし、エピファネイア、ストロングリターン、アルフレードといった芝のGT勝ち馬だけでなく、ルヴァンスレーヴ、サクセスブロッケンのような砂の猛者も出している。母の父としては、レイデオロ、アルクトスなど、やはり芝・ダートの双方で活躍馬を出している。

1歳 スイートハート2020
(めす 青)

2020年2月23日生

4200万円(税抜)

スイートハート2020
エピファネイア スイートハート 母父 ワークフォース
販売者 鎌田 正嗣 落札者 山元 哲二

父は14戦6勝(うち海外2戦0勝)。シンボリクリスエスの代表産駒で、母はオークス馬シーザリオ、半弟に最優秀2歳牡馬リオンディーズ、同じく半弟に皐月賞馬サートゥルナーリアを持つ超良血。前向きすぎる気性を抱えながら、菊花賞(GT)とジャパンC(GT)を圧勝した。スピードの持続力を武器とし、スタミナと底力も十分。牝馬三冠のデアリングタクト、皐月賞馬エフフォーリアを出している。

母はJRAで3戦0勝。3代母マーチンミユキの一族は繁栄しており、メイショウナルト(七夕賞、小倉記念)、エピカリス(北海道2歳優駿)、アデイインザライフ(新潟記念)、ファストフォース(CBC賞)、バアゼルリバー(阪神スプリングジャンプ)などコンスタントに重賞勝ち馬が誕生している。祖母スプレッドウィングは「サンデーサイレンス×マルゼンスキー」で、これはスペシャルウィークと同じ組み合わせ。

母の父は英国産。英仏で9戦4勝。英ダービー(G1・芝約2400m)を7馬身差でレコード勝ちし、凱旋門賞(仏G1・芝2400m)では日本のナカヤマフェスタをアタマ差破って優勝した。日本ダービー馬エイシンフラッシュと同じキングズベスト産駒で、その父キングマンボと母の父サドラーズウェルズは有名なニックス。日本向きのスピードや決め手に乏しく、種牡馬としては期待ほどの成績を残せなかったが、血の質は優秀なので、母の父としては面白い存在だ。

1歳 ヘラルドスクエア2020
(牡 青鹿)

2020年5月3日生

4100万円(税抜)

ヘラルドスクエア2020
エピファネイア ヘラルドスクエア 母父 キングカメハメハ
販売者 フクオカファーム 落札者 (株)ライフハウス

父は14戦6勝(うち海外2戦0勝)。シンボリクリスエスの代表産駒で、母はオークス馬シーザリオ、半弟に最優秀2歳牡馬リオンディーズ、同じく半弟に皐月賞馬サートゥルナーリアを持つ超良血。前向きすぎる気性を抱えながら、菊花賞(GT)とジャパンC(GT)を圧勝した。スピードの持続力を武器とし、スタミナと底力も十分。牝馬三冠のデアリングタクト、皐月賞馬エフフォーリアを出している。

母はJRAで8戦0勝。その兄弟にはレッドジェノヴァ(京都大賞典2着、エリザベス女王杯4着)がいる。祖母コロンバスサークルはオールカマー(GU)4着など重賞で再三掲示板に載り、そのきょうだいにはアプリコットフィズ(クイーンC、クイーンS)、クレスコグランド(京都新聞杯)、ダービーフィズ(函館記念)と3頭の重賞勝ち馬がいる。3代母マンハッタンフィズは、名種牡馬マンハッタンカフェの全妹に当たる良血。

母の父は2010、11年のリーディングサイヤー。サンデーサイレンス系が支配するわが国における最も重要な対抗勢力の祖で、短距離王ロードカナロア、ダート王ホッコータルマエ、二冠馬ドゥラメンテ、中長距離型のルーラーシップなど、さまざまなタイプの産駒を出した万能型種牡馬。母の父としても優秀で、2020年にブルードメアサイヤーランキングで初の首位に立ち、サンデーサイレンスの同ランキング15連覇を阻んだ。

1歳 キストゥリメンバー2020
(めす 鹿)

2020年4月11日生

4100万円(税抜)

キストゥリメンバー2020
ロードカナロア キストゥリメンバー 母父 Big Brown
販売者 (有)矢野牧場 落札者 (有)吉田ファーム

父はスプリンターズS(GT)2回、高松宮記念(GT)、安田記念(GT)、香港スプリント(G1・芝1200m)2回など19戦13勝。年度代表馬、顕彰馬に選出された。種牡馬としてもスピードを伝えるが、配合次第で2000m以上を得意とする馬も出す。アーモンドアイ(年度代表馬2回)、サートゥルナーリア(皐月賞、ホープフルS)、ダノンスマッシュ(香港スプリント、高松宮記念)など活躍馬多数。

母は米国産。馬産の中心地から外れたメリーランド州で誕生し、現役時代にチルッキS(米G2・ダ約1600m)を勝ったほか、バレリーナS(米G1・ダ約1400m)とチャールズタウンオークス(米G3・ダ約1400m)で2着となった。初仔のベゼドランジュは、デビュー3戦目の未勝利(ダ1800m)を8馬身差で圧勝した。祖母タフトリルクイーンの一族には、ラブレアS(米G1・ダ約1400m)を勝ったコンステレイションがいる。

母の父は米国産。無敗でケンタッキーダービー(米G1・ダ約2000m)、プリークネスS(米G1・ダ約1900m)の二冠を制し、通算8戦7勝の成績を残した。三冠制覇を狙って出走したベルモントSは競走中止で、これが唯一の敗戦。種牡馬としては期待ほどの成績は残せなかったが、ドルトムント(サンタアニタダービー)を出した。日本では、外国産馬アポロソニックが日本ダービー(GT)で3着に逃げ粘った。

1歳 シルクヴィーナス2020
(牡 黒鹿)

2020年4月21日生

4100万円(税抜)

シルクヴィーナス2020
シルバーステート シルクヴィーナス 母父 ティンバーカントリー
販売者 (有)須崎牧場 落札者 (株)ニッシンホールディングス

父は安平産。通算5戦4勝。新馬戦でアドマイヤリード(のちにヴィクトリアマイルを勝つ)にアタマ差2着と敗れたのが唯一の敗戦で、脚部不安により大レースに出走する前に引退した。手綱を取った福永祐一騎手がその素質を絶賛したことでも知られる。今年デビューした初年度産駒は好調で、7月27日時点で、JRAで4勝、2着4回。ディープインパクトの後継種牡馬争いの一角に割って入っている。

母は不出走。繁殖成績は優秀で、プレイアンドリアル(京成杯)、カイトゲニ−(現3勝クラス)をはじめ、デビューした6頭中4頭が勝ち上がっている。4代母ケイティーズは愛1000ギニー馬で、ヒシアマゾン(エリザベス女王杯、阪神3歳牝馬S)、ヒシピナクル(ローズS)、ヒシナイル(フェアリーS)の母。一族からは、アドマイヤムーン、スリープレスナイト、エフフォーリア、ベルーガといった大物が出ている。

母の父は米国産。BCジュヴェナイル(米G1・ダ約1700m)を勝って米2歳牡馬チャンピオンとなり、3歳時は三冠レースのひとつ、プリークネスS(米G1・ダ約1900m)を制した。偉大な繁殖牝馬フォールアスペンを母に持つ超良血馬で、ダート王アドマイヤドンなど多くの活躍馬を送り出した。コパノリッキー、ルヴァンスレーヴ、チュウワウィザード、ララベルなど、この血を抱えたダートの大物が目立つ。

栗山求(血統評論家)

大学在学中の1989年に競馬通信社入社。血統専門誌「週刊競馬通信」編集長を経て、現在はフリー。血統関係を中心に執筆活動を展開中。