セレクトセール 高額取引馬(1歳)

1歳 シーヴの2019
(牡 青鹿)

2019年2月1日生

5億1000万円(税抜)

シーヴの2019
ディープインパクト シーヴ 母父 Mineshaft
販売者 (有)ノーザンレーシング 落札者 国本 哲秀

父は無敗の二冠馬コントレイルをはじめ日本ダービー馬を6頭出し、海外でも英2000ギニー、仏ダービー、仏オークスを制覇するなど産駒が大活躍。世界屈指の大種牡馬と評価されている。2012年以降リーディングサイアーの座にあり、JRAにおける平地GI勝利数は「56」〔京都で開催された2018年のJBCレディスクラシック(優勝馬アンジュデジール)を含む〕、海外G1は「16」。サンデーサイレンス譲りの鋭い瞬発力が持ち味で、芝のマイル〜中距離で圧倒的に強い。

母はアメリカ産。不出走馬ながら繁殖牝馬として成功し、ケンタッキーオークス(米G1・ダート約1800m)など3つの米重賞を勝ったキャスリンソフィアを産んだ。日本に輸入後、ディープインパクトと交配し、現2歳のサトノスカイターフ(未出走)が誕生した。本馬はその全弟。母の血統構成は、3年連続米リーディングサイアーとなったタピットによく似ている。配合次第で芝向きもダート向きも出す。

母の父はアメリカ産。北米で走り、ジョッキークラブゴールドカップ(米G1・ダート約2000m)など4つのG1を制し、2003年に米年度代表馬に輝いた。その母プロスペクターズディライトは米G1を2勝した活躍馬で、繁殖牝馬としても2頭のG1馬を産んだ名牝。「エーピーインディ×ミスタープロスペクター」は、プルピット、コングラッツ、マリブムーン、テンペラなどを出したニックス配合だ。

1歳 フォエヴァーダーリングの2019
(牡 鹿)

2019年2月18日生

4億円(税抜)

フォエヴァーダーリングの2019
ディープインパクト フォエヴァーダーリング 母父 Congrats
販売者 (有)ノーザンレーシング 落札者 (株)ダノックス

父は無敗の二冠馬コントレイルをはじめ日本ダービー馬を6頭出し、海外でも英2000ギニー、仏ダービー、仏オークスを制覇するなど産駒が大活躍。世界屈指の大種牡馬と評価されている。2012年以降リーディングサイアーの座にあり、JRAにおける平地GI勝利数は「56」〔京都で開催された2018年のJBCレディスクラシック(優勝馬アンジュデジール)を含む〕、海外G1は「16」。サンデーサイレンス譲りの鋭い瞬発力が持ち味で、芝のマイル〜中距離で圧倒的に強い。

母はアメリカ産。サンタイネスS(米G2・ダート約1300m)を勝ち、サンタアニタオークス(米G1・ダート約1700m)で4着となった。その母ダーリングマイダーリングはメイトロンS(米G1)やフリゼットS(米G1)で2着となった活躍馬で、GIを3勝したゼンノロブロイの半姉にあたる良血。デピュティミニスターの肌にエーピーインディ系種牡馬を掛けて誕生したので、パワーを伝えるタイプだ。

母の父はアメリカ産。現役時代にサンパスカルH(米G2・ダート約1700m)を勝った。種牡馬入り当初はさほど注目されていなかったが、タービュレントディセント(米G1を4勝)、ウィキッドリーパーフェクト(本邦輸入繁殖牝馬でハートレーの母)をはじめ次々と活躍馬を出し、実力で評価を上げていった。ダートの中距離がベスト。本馬はハートレーと同じ「ディープ×コングラッツ」の組み合わせ。

1歳 テディーズプロミスの2019
(めす 青鹿)

2019年3月28日生

2億4000万円(税抜)

テディーズプロミスの2019
ディープインパクト テディーズプロミス 母父 Salt Lake
販売者 (有)ノーザンレーシング 落札者 (株)キーファーズ

父は無敗の二冠馬コントレイルをはじめ日本ダービー馬を6頭出し、海外でも英2000ギニー、仏ダービー、仏オークスを制覇するなど産駒が大活躍。世界屈指の大種牡馬と評価されている。2012年以降リーディングサイアーの座にあり、JRAにおける平地GI勝利数は「56」〔京都で開催された2018年のJBCレディスクラシック(優勝馬アンジュデジール)を含む〕、海外G1は「16」。サンデーサイレンス譲りの鋭い瞬発力が持ち味で、芝のマイル〜中距離で圧倒的に強い。

母はアメリカ産。ラブレアS(米G1・ダート約1400m)、サンタモニカS(米G2・ダート約1400m)を勝った。ラブレアSの勝ちタイム1分20秒47は優秀で、スピード能力は確かなものがあった。繁殖牝馬としても結果を出しており、日本における初種付けで誕生したマイラプソディは京都2歳Sの勝ち馬。硬質なアメリカ血統で構成されているので、それとは対照的なサンデー系の柔らかな種牡馬とは合う。

母の父はアメリカ産。現役時代はホープフルS(米G1・ダート約1300m)、キングズビショップS(米G2・ダート約1400m)など5つの重賞を勝った。種牡馬としては仕上がりの早さとスピードを伝え、アメリカとアルゼンチンの双方でG1馬を送り出した。日本ではフェアリーSで2着となったソルティビッドを出し、同馬は繁殖牝馬として、牝馬三冠、ヴィクトリアマイルなどを勝ったアパパネを出した。

1歳 アブソリュートレディの2019
(牡 鹿)

2019年4月19日生

2億2000万円(税抜)

アブソリュートレディの2019
ディープインパクト アブソリュートレディ 母父 Galileo
販売者 社台ファーム 落札者 金子真人ホールディングス(株)

父は無敗の二冠馬コントレイルをはじめ日本ダービー馬を6頭出し、海外でも英2000ギニー、仏ダービー、仏オークスを制覇するなど産駒が大活躍。世界屈指の大種牡馬と評価されている。2012年以降リーディングサイアーの座にあり、JRAにおける平地GI勝利数は「56」〔京都で開催された2018年のJBCレディスクラシック(優勝馬アンジュデジール)を含む〕、海外G1は「16」。サンデーサイレンス譲りの鋭い瞬発力が持ち味で、芝のマイル〜中距離で圧倒的に強い。

母はアイルランド産。フランスで走って勝ち上がれなかったが、繁殖牝馬としては大成功し、仏1000ギニー(G1・芝1600m)と仏オークス(G1・芝2100m)の二冠を制覇したラクレソニエール(8戦全勝)を産んだ。「ガリレオ×クリス」という純ヨーロピアンの芝中距離血統で、スタミナと底力を伝える。したがって、スピードと決め手に優れたわが国の素軽い種牡馬とは合いそうだ。

母の父はアイルランド産。現役時代に英・愛ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを制した名馬で、半弟にカルティエ賞年度代表馬のシーザスターズがいる。種牡馬としては歴史的成功を収め、14戦全勝のフランケルなど無数の活躍馬を送り出している。英愛首位種牡馬11回。配合次第でマイルから2400mまでさまざまなタイプを送り出している。スピードの持続力とパワーは抜群。

1歳 カンビーナの2019
(牡 鹿)

2019年5月12日生

2億円(税抜)

カンビーナの2019
ディープインパクト カンビーナ 母父 Hawk Wing
販売者 社台ファーム 落札者 島川 隆哉

父は無敗の二冠馬コントレイルをはじめ日本ダービー馬を6頭出し、海外でも英2000ギニー、仏ダービー、仏オークスを制覇するなど産駒が大活躍。世界屈指の大種牡馬と評価されている。2012年以降リーディングサイアーの座にあり、JRAにおける平地GI勝利数は「56」〔京都で開催された2018年のJBCレディスクラシック(優勝馬アンジュデジール)を含む〕、海外G1は「16」。サンデーサイレンス譲りの鋭い瞬発力が持ち味で、芝のマイル〜中距離で圧倒的に強い。

母はアイルランド産。同国でデビューしたあとアメリカへ移籍し、アメリカンオークス(米G1・芝約2000m)、プロヴィデンシアS(米G2・芝約1800m)など3つの重賞を制した。繁殖牝馬としても優秀で、欧州産馬らしいスタミナと底力を伝える。トーセンカンビーナ(阪神大賞典2着)、ファルコニア(京都新聞杯3着)、カーロバンビーナ(JRA3勝)の母。本馬はそれらの全弟にあたる。

母の父はアメリカ産。アイルランドを拠点に走り、エクリプスS(英G1・芝約2000m)、ロッキンジS(英G1・芝約1600m)、愛ナショナルS(G1・芝約1400m)などを制した。ミスタープロスペクター系のウッドマン産駒ながらスタミナ面の不安はなく、少々決め手の甘いところは伝えるものの、本馬の母カンビーナにはそうした点は見られなかった。オーストラリアでもG1馬を出している。

1歳 キャンプロックの2019
(牡 青鹿)

2019年5月2日生

1億9000万円(税抜)

キャンプロックの2019
ディープインパクト キャンプロック 母父 Myboycharlie
販売者 (有)ノーザンレーシング 落札者 野田 みづき

父は無敗の二冠馬コントレイルをはじめ日本ダービー馬を6頭出し、海外でも英2000ギニー、仏ダービー、仏オークスを制覇するなど産駒が大活躍。世界屈指の大種牡馬と評価されている。2012年以降リーディングサイアーの座にあり、JRAにおける平地GI勝利数は「56」〔京都で開催された2018年のJBCレディスクラシック(優勝馬アンジュデジール)を含む〕、海外G1は「16」。サンデーサイレンス譲りの鋭い瞬発力が持ち味で、芝のマイル〜中距離で圧倒的に強い。

母はフランス産。ペネロープ賞(仏G3・芝2100m)を勝ち、仏オークスの前哨戦サンタラリ賞(仏G1・芝2000m)で2着と健闘した。現代のヨーロッパを代表する名血であるデインヒルとサドラーズウェルズを抱えている。このふたつの血は相性が良く、名繁殖牝馬のなかにはこれらを併せ持つものも少なくない。スピードの持続力とスタミナを伝える繁殖牝馬だろう。道悪も苦にしない。

母の父はアイルランド産。現役時代は2歳時にモルニー賞(仏G1・芝1200m)、アングルシーS(愛G3・芝約1250m)を勝った。種牡馬としては牝馬の活躍馬が多く、シスターチャーリー(ブリーダーズカップフィリー&メアターフなどG1を7勝)、ジャメカ(コーフィールドカップなどG1を3勝)、ユーロシャーリーン(ビヴァリーディーS)といった活躍馬を出している。仕上がり早の芝中距離タイプ。

1歳 ラッキートゥビーミーの2019
(牡 鹿)

2019年4月22日生

1億9000万円(税抜)

ラッキートゥビーミーの2019
ハーツクライ ラッキートゥビーミー 母父 Bernstein
販売者 (有)ノーザンレーシング 落札者 エフレーシング

父は有馬記念、ドバイシーマクラシック(UAE・G1)を制した名馬。種牡馬としても成功し、リスグラシュー(年度代表馬)、ジャスタウェイ〔天皇賞(秋)、安田記念〕、スワーヴリチャード(ジャパンカップ、大阪杯)、シュヴァルグラン(ジャパンカップ)など10頭のGIホースを出している。そのうち、リスグラシュー、ジャスタウェイ、アドマイヤラクティ、ヨシダが海外G1を勝った。トニービンを含んだ配合構成なので芝の中長距離に強い。

母はアメリカ産。現役時代は重賞実績がなく、14戦3勝というごく平凡な競走馬だったが、繁殖牝馬として大成功を収めた。アメリカで産んだ2番仔のシャンパンルームが、2歳時にブリーダーズカップジュヴェナイルフィリーズ(米G1・ダート約1700m)、ソレントS(米G2・ダート約1300m)を勝ち、米2歳牝馬チャンピオンに輝いた。日本で種付けをして産んだ初めての仔が本馬。パワー型の中距離タイプ。

母の父はアメリカ産。現役時代はG3を2勝した程度の競走成績だったが、種牡馬として成功し、アルゼンチンでリーディングサイアーとなったほか、日本に入った外国産馬ゴスホークケンが2歳牡馬チャンピオンとなった。この馬の構成要素であるストームキャットとアファームドは相性が良く、これにサンデーサイレンスを加えたトライアングルは配合的に注目したい。本馬はこれにあてはまる。

1歳 パレスルーマーの2019
(牡 青鹿)

2019年4月12日生

1億9000万円(税抜)

パレスルーマーの2019
ディープインパクト パレスルーマー 母父 Royal Anthem
販売者 (有)ノーザンレーシング 落札者 麻布商事

父は無敗の二冠馬コントレイルをはじめ日本ダービー馬を6頭出し、海外でも英2000ギニー、仏ダービー、仏オークスを制覇するなど産駒が大活躍。世界屈指の大種牡馬と評価されている。2012年以降リーディングサイアーの座にあり、JRAにおける平地GI勝利数は「56」〔京都で開催された2018年のJBCレディスクラシック(優勝馬アンジュデジール)を含む〕、海外G1は「16」。サンデーサイレンス譲りの鋭い瞬発力が持ち味で、芝のマイル〜中距離で圧倒的に強い。

母はアメリカ産。グレード競走は勝てなかったものの、芝約1700mのオーデュボンオークスを含めて16戦5勝の成績をあげた。ヌレイエフ系×ロベルト系という配合で、現代の主流血統とは異なる血を多く含んでいるのがセールスポイント。アメリカにいた頃はカーリンとの間にベルモントS(米G1・ダート約2400m)優勝馬パレスマリスをもうけている。

母の父はアメリカ産。イギリスへ渡って競走馬となり、英インターナショナルS(G1・芝約2050m)、ガルフストリームパークH(米G1・芝約2200m)などを制した。その半姉にシャープキャット(エイコーンSなど米G1を7勝)がいる良血で、ヌレイエフ系らしく母方に入って好影響を与えている。距離は中長距離を得意とし、底力があるのでここ一番の大レースで頼りになる。

1歳 カルティカの2019
(牡 鹿)

2019年4月1日生

1億7000万円(税抜)

カルティカの2019
ディープインパクト カルティカ 母父 Rainbow Quest
販売者 社台ファーム 落札者 廣崎利洋HD(株)

父は無敗の二冠馬コントレイルをはじめ日本ダービー馬を6頭出し、海外でも英2000ギニー、仏ダービー、仏オークスを制覇するなど産駒が大活躍。世界屈指の大種牡馬と評価されている。2012年以降リーディングサイアーの座にあり、JRAにおける平地GI勝利数は「56」〔京都で開催された2018年のJBCレディスクラシック(優勝馬アンジュデジール)を含む〕、海外G1は「16」。サンデーサイレンス譲りの鋭い瞬発力が持ち味で、芝のマイル〜中距離で圧倒的に強い。

母はイギリス産。フィユドレール賞(仏G3・芝2100m)3着、サンドリンガム賞(仏G2・芝1600m)4着など、重賞にはあと一歩のところで手が届かなかったものの高い能力を示した。繁殖成績は優秀で、ロートシルト賞(仏G1・芝1600m)、コロネーションS(英G1・芝約1600m)など4つの重賞を制覇したケマーを産んだ。スタミナと底力に秀でた本格派のクラシック血統。

母の父はアメリカ産。凱旋門賞は2位入線だったが、1位入線馬に進路を妨害されたため繰り上がり優勝となった。名種牡馬ブラッシンググルームの最良の後継種牡馬となり、クエストフォーフェイム(英ダービー)、ソーマレス(凱旋門賞)、サクラローレル〔有馬記念、天皇賞(春)〕など多くの活躍馬を出した。芝向きの中距離タイプで、母方に入って好影響を与える。名馬フランケルの2代母の父。

1歳 マルシアーノの2019
(めす 青鹿)

2019年2月3日生

1億7000万円(税抜)

マルシアーノの2019
キングカメハメハ マルシアーノ 母父 フジキセキ
販売者 (有)ノーザンレーシング 落札者 麻布商事

父は2010、11年のリーディングサイアーで、12〜18年は2位。サンデーサイレンス系が支配するわが国における最も重要な対抗勢力の祖で、短距離王ロードカナロア、ダート王ホッコータルマエ、二冠馬ドゥラメンテ、中長距離型のルーラーシップなど、さまざまなタイプの産駒を出すオールラウンダー。これらは、それぞれの特色を加えて異なるタイプの産駒を出している。母の父としても優秀。

母は日本産。現役時代にダート1600〜1800mで3勝をあげた。JRA賞最優秀短距離馬キンシャサノキセキ(高松宮記念2回を含めて重賞7勝)の全妹にあたる良血で、川崎記念(JpnI)4着馬クリュギストの半妹でもある。牝系をさかのぼると、フランスでG1馬を3頭産んだ歴史的名牝レディベリーに至る。スピードを伝える一方で、底力あふれる重厚な血を受けているので大レース向き。

母の父は、現役時代に朝日杯3歳S(現:朝日杯フューチュリティS)、弥生賞(現:弥生賞ディープインパクト記念)など4戦全勝。サンデーサイレンスの初年度産駒であったため、種牡馬生活の前半は父の全盛期と被っていたが、その不利をはね返して着実に実績を残し、産駒のJRA勝利数は内国産種牡馬のなかで歴代第3位。イスラボニータ、ダノンシャンティ、キンシャサノキセキ、サンクラシーク、カネヒキリなど、距離の長短、馬場を問わない万能性が持ち味だ。

栗山求(血統評論家)

大学在学中の1989年に競馬通信社入社。血統専門誌「週刊競馬通信」編集長を経て、現在はフリー。血統関係を中心に執筆活動を展開中。