セレクトセール 高額取引馬(当歳)

当歳 タイタンクイーンの2019
(牡 鹿毛)

4億7000万円(税抜)

タイタンクイーンの2019
ディープインパクト タイタンクイーン 母父 Tiznow
販売者 (有)ノーザンレーシング 落札者 近藤 利一

父は日本国内のみならず、海外でも英2000ギニーや仏ダービーを制覇するなど産駒が大活躍。いまや世界屈指の大種牡馬との評価が定着している。2012年以降リーディングサイアーの座にあり、日本におけるG1勝利数は「50」を超えた。海外でもG1タイトル数を「12」に伸ばした。直線で繰り出す父サンデーサイレンス譲りの瞬発力が持ち味で、芝のマイルー中距離で圧倒的に強い。

母は米国産。北米で走り、7戦して2着が最高成績だったが、繁殖牝馬としては成功し、サンタイネスS(米G2・ダ約1300m)を勝ったレネーズタイタン、スカイラヴィルS(米G3・ダ約1200m)を勝ったファッションアラート、鳴尾記念(G3)をレコード勝ちしたストロングタイタン、鞍馬S(OP)を含めて現9戦6勝のスピード馬ミラアイトーンを産んでいる。

母の父は米国産。ブリーダーズCクラシック(米G1・ダ約2000m)を連覇するなど米G1を4勝し、米年度代表馬に輝いた。種牡馬としても成功を収め、ウェルアームド(ドバイワールドC)、ツーリスト(ブリーダーズCマイル)、フォルクローレ(ブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズ)、ダタラ(ベルモントS)、ティズウェイ(メトロポリタンH)など多くの一流馬を出している。

当歳 ベネンシアドールの2019
(牡 鹿毛)

2億9000万円(税抜)

ベネンシアドールの2019
ディープインパクト ベネンシアドール 母父 キングカメハメハ
販売者 ノーザンファーム 落札者 (株)ダノックス

父は日本国内のみならず、海外でも英2000ギニーや仏ダービーを制覇するなど産駒が大活躍。いまや世界屈指の大種牡馬との評価が定着している。2012年以降リーディングサイアーの座にあり、日本におけるG1勝利数は「50」を超えた。海外でもG1タイトル数を「12」に伸ばした。直線で繰り出す父サンデーサイレンス譲りの瞬発力が持ち味で、芝のマイルー中距離で圧倒的に強い。

母はトゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯など重賞4勝)やサイレントディール(武蔵野Sなど重賞3勝)の半妹にあたる良血で、ヌレイエフ4×2というクロスを持っている。競走歴はなく繁殖牝馬となり、フローラS(G2)とローズS(G2)を勝ったデニムアンドルビー、皐月賞(G1)5着馬キタノコマンドール、マリーンC(Jpn3)を勝ったラーゴブルーを産んで大成功している。

母の父は2010、11年のリーディングサイアーで、12年以降は2位をキープしている。サンデー系が支配するわが国における最も重要な対抗勢力の祖で、短距離王ロードカナロア、ダート王ホッコータルマエ、二冠馬ドゥラメンテ、中長距離型のルーラーシップなど、さまざまなタイプの産駒を出せるオールラウンダー。ロードカナロアとルーラーシップが後継種牡馬として成功している。

当歳 アドマイヤテンバの2019
(牡 芦毛)

2億7000万円(税抜)

アドマイヤテンバの2019
ロードカナロア アドマイヤテンバ 母父 クロフネ
販売者 (有)ノーザンレーシング 落札者 小笹 芳央

父はスプリンターズS(G1)2回、高松宮記念(G1)、安田記念(G1)、香港スプリント(G1・芝1200m)2回など19戦13勝。種牡馬としても大成功し、アーモンドアイ(牝馬三冠、ジャパンC、ドバイターフ)、サートゥルナーリア(皐月賞、ホープフルS)、ステルヴィオ(マイルCS)、ファンタジスト(京王杯2歳S)、ダノンスマッシュ(京阪杯)などを出している。

母は現役時代にエルフィンS(L)で5着となった。日本ダービー(G1)と皐月賞(G1)を制したドゥラメンテの半姉にあたる良血で、母アドマイヤグルーヴはエリザベス女王杯(G1)を連覇し、2代母エアグルーヴは牝馬ながら年度代表馬と、日本を代表する名牝系に属している。繁殖牝馬としてこれまでに産んだ2頭はいずれも勝ち上がっており、大物を出す可能性は十分あるだろう。

母の父は日本史上最強のダートホース。武蔵野S(G3・ダ1600m)を1分33秒3、ジャパンCダート(G1・ダ2100m)を2分05秒9という驚異的なレコードで連勝した。砂専用馬ではなく、芝でもNHKマイルCを制している。種牡馬としてはダート向きの特長を伝えて成功した。牝馬はマイル以下の芝に適性を見せ、カレンチャンやスリープレスナイトのような大物が出現している。

当歳 アドマイヤセプターの2019
(牡 黒鹿毛)

2億5000万円(税抜)

アドマイヤセプターの2019
ドレフォン アドマイヤセプター 母父 キングカメハメハ
販売者 (有)ノーザンレーシング 落札者 東洋木材

父は米国産。米9戦6勝。ブリーダーズCスプリント(米G1・ダ約1200m)、キングズビショップS(米G1・ダ約1400m)、フォアゴーS(米G1・ダ約1400m)などダート短距離で実績を残し、米最優秀スプリンター牡馬に選出された。その父ジオポンティは米最優秀芝牡馬で、母方のトランポリーノは凱旋門賞馬、フォルリも芝OKなので、芝向きの産駒を出せる種牡馬だろう。

母は現役時代に京阪杯(G3)2着、スワンS(G2)3着、札幌2歳S(G3)3着、フェアリーS(G3)3着などの成績を残した。日本ダービー(G1)と皐月賞(G1)を制したドゥラメンテの全姉。その母アドマイヤグルーヴはエリザベス女王杯(G1)を連覇し、さらにその母エアグルーヴは牝馬ながら年度代表馬と、日本を代表する名牝系に属している。繁殖牝馬としても期待大。

母の父は2010、11年のリーディングサイアーで、12年以降は2位をキープしている。サンデー系が支配するわが国における最も重要な対抗勢力の祖で、短距離王ロードカナロア、ダート王ホッコータルマエ、二冠馬ドゥラメンテ、中長距離型のルーラーシップなど、さまざまなタイプの産駒を出せるオールラウンダー。ロードカナロアとルーラーシップが後継種牡馬として成功している。

当歳 ライフフォーセールの2019
(牡 鹿毛)

2億2000万円(税抜)

ライフフォーセールの2019
ハービンジャー ライフフォーセール 母父 Not For Sale
販売者 (有)ノーザンレーシング 落札者 大塚 亮一

父は現役時代にキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(英G1・芝約2400m)を大差レコード勝ち。種牡馬としても2018年の総合種牡馬ランキングで5位に食い込んでいる。ブラストワンピース(有馬記念)、モズカッチャン(エリザベス女王杯)、ディアドラ(秋華賞)、ペルシアンナイト(マイルCS)、ノームコア(ヴィクトリアマイル)などコンスタントにG1馬を出している。

母はアルゼンチン産。ブエノスアイレス州大賞(亜G1・ダ2200m)、セレクシオンデポトランカス大賞(亜G1・ダ2000m)など6つの重賞を制し、通算10戦8勝。ダートで実績を残した馬だが、繁殖牝馬としては芝向きで、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)、チューリップ賞(G2)、ファンタジーS(G3)を勝ったダノンファンタジー(最優秀2歳牝馬)を出している。

母の父はアルゼンチン生まれのスプリンターで、シウダッドデブエノスアイレス大賞(亜G1・ダート1000m)を制覇。しかし、種牡馬としては距離の壁がなく、2000mはもちろん2400mの大レースを勝った子もいる。スワップス4×3なのでダート向きの適性は高いが、芝でも問題なく、豊かな成長力と大レース向きの底力も特長のひとつ。クラシック向きの血統として魅力的だ。

当歳 アゲヒバリの2019
(牡 芦毛)

2億1000万円(税抜)

アゲヒバリの2019
ロードカナロア アゲヒバリ 母父 クロフネ
販売者 (有)ノーザンレーシング 落札者 小笹 芳央

父はスプリンターズS(G1)2回、高松宮記念(G1)、安田記念(G1)、香港スプリント(G1・芝1200m)2回など19戦13勝。種牡馬としても大成功し、アーモンドアイ(牝馬三冠、ジャパンC、ドバイターフ)、サートゥルナーリア(皐月賞、ホープフルS)、ステルヴィオ(マイルCS)、ファンタジスト(京王杯2歳S)、ダノンスマッシュ(京阪杯)などを出している。

母は南関東公営で走り、牝馬クラシックのひとつ東京プリンセス賞で4着となった。トゥザグローリー(重賞5勝)、トゥザワールド(弥生賞)、トーセンビクトリー(中山牝馬S)の半姉にあたる良血。繁殖牝馬としては青葉賞(G2)を勝ったリオンリオン、七夕賞(G3)を勝ったメドウラーク、京都新聞杯(G2)3着馬ダノンディスタンスを出して大成功している。芝適性も問題ない。

母の父は現役時代に武蔵野S(G3・ダ1600m)を1分33秒3、ジャパンCダート(G1・ダ2100m)を2分05秒9という驚異的なレコードで連勝した。日本史上最強のダートホース。ただし、砂専用馬ではなく、芝でもNHKマイルCを制している。種牡馬としても成功、牝馬はマイル以下の芝に適性を見せ、カレンチャンやスリープレスナイトのような大物が出現している。

当歳 ヤンキーローズの2019
(牝 鹿毛)

2億1000万円(税抜)

ヤンキーローズの2019
ディープインパクト ヤンキーローズ 母父 All American
販売者 (有)ノーザンレーシング 落札者 金子真人ホールディングス(株)

父は日本国内のみならず、海外でも英2000ギニーや仏ダービーを制覇するなど産駒が大活躍。いまや世界屈指の大種牡馬との評価が定着している。2012年以降リーディングサイアーの座にあり、日本におけるGI勝利数は「50」を超えた。海外でもG1タイトル数を「12」に伸ばした。直線で繰り出す父サンデーサイレンス譲りの瞬発力が持ち味で、芝のマイルー中距離で圧倒的に強い。

母は豪州産。サイアーズプロデュースS(豪G1・芝1400m)、スプリングチャンピオンS(豪G1・芝2000m)など10戦4勝の成績を挙げ、豪2歳&3歳牝馬チャンピオンに選出された。豪2歳スプリント路線の最高峰、2歳戦の賞金総額としては世界最高を誇るゴールデンスリッパーS(豪G1・芝1200m)では惜しくも2着だった。繁殖牝馬としてはスピードを伝えるだろう。

母の父は豪州産。芝1200ー1600mのレンジで走り、エミレーツS(豪G1・芝1600m)で大物ソーユーシンクに2馬身半差をつけて1分33秒98の好タイムで優勝した。筋肉質で重心の低いスプリンターらしい馬体だったが、1200mのG1では2、3着と勝利をものにすることはできず、どちらかといえばマイル向きの競走馬だった。種牡馬としては米・豪で供用されている。

当歳 ラスティングソングの2019
(牡 黒鹿毛)

1億9000万円(税抜)

ラスティングソングの2019
キングカメハメハ ラスティングソング 母父 フジキセキ
販売者 ノーザンファーム 落札者 (株)スリーエイチレーシング

父は2010、11年のリーディングサイアーで、12年以降は2位をキープしている。サンデー系が支配するわが国における最も重要な対抗勢力の祖で、短距離王ロードカナロア、ダート王ホッコータルマエ、二冠馬ドゥラメンテ、中長距離型のルーラーシップなど、さまざまなタイプの産駒を出せるオールラウンダー。ロードカナロアとルーラーシップが後継種牡馬として成功している。

母はJRAで未勝利と結果を出せなかったが、名繁殖牝馬ハルーワスウィート(ヴィルシーナ、ヴィブロス、シュヴァルグランの母)、フレールジャック(ラジオNIKKEI賞)、マーティンボロ(重賞2勝)を兄弟に持つ良血。母となりチューリップ賞(G3)4着のクィーンズベスト、若葉S(L)3着のインヴィクタ、ミモザ賞(3歳500万下)勝ちのエアジーンを産んでいる。

母の父はサンデーサイレンスの初年度産駒のなかで最も素質に恵まれた馬で、朝日杯3歳S(G1)を制して最優秀3歳牡馬(現在の最優秀2歳牡馬)に選ばれた。通算成績は4戦全勝。種牡馬としてはカネヒキリ、イスラボニータ、ダノンシャンティ、キンシャサノキセキなど、馬場や距離を問わず多数の活躍馬を送り出した。基本的にはマイラーで短距離も強い。ダート向きの産駒も少なくない。

当歳 タミーザトルピードの2019
(牡 黒鹿毛)

1億8000万円(税抜)

タミーザトルピードの2019
ディープインパクト タミーザトルピード 母父 More Than Ready
販売者 (有)千代田牧場 落札者 (株)ダノックス

父は日本国内のみならず、海外でも英2000ギニーや仏ダービーを制覇するなど産駒が大活躍。いまや世界屈指の大種牡馬との評価が定着している。2012年以降リーディングサイアーの座にあり、日本におけるG1勝利数は「50」を超えた。海外でもG1タイトル数を「12」に伸ばした。直線で繰り出す父サンデーサイレンス譲りの瞬発力が持ち味で、芝のマイルー中距離で圧倒的に強い。

母は米国産。米11戦5勝。芝向きの中距離タイプで、スワニーリヴァーS(米G3・芝約1800m)、ヴァイオレットS(米G3・芝約1800m)を勝ったほか、マッチメイカーS(米G3・芝約1800m)2着、ミスグリロS(米G3・芝約1900m)3着という成績がある。ウッドマン≒シーキングザゴールド3×3にヘイローを併せ持ち、中距離向きのスピード、パワー、芝適性を伝えそうだ。

母の父は米国産。米17戦7勝。アルゼンチンで8年連続首位種牡馬となったサザンヘイローの代表産駒で、現役時代にキングズビショップS(米G1・ダ約1400m)など4つの重賞を制覇。種牡馬としても大成功し、ロイエイチ(ブリーダーズCスプリント2回)、カトリックボーイ(トラヴァーズS)、モアジョイアス(豪でG1を8勝)など芝・ダートを問わず活躍馬を出している。

当歳 ソーメニーウェイズの2019
(牡 鹿毛)

1億7000万円(税抜)

ソーメニーウェイズの2019
キングカメハメハ ソーメニーウェイズ 母父 Sightseeing
販売者 ノーザンファーム 落札者 Y's consignment sales

父は2010、11年のリーディングサイアーで、12年以降は2位をキープしている。サンデー系が支配するわが国における最も重要な対抗勢力の祖で、短距離王ロードカナロア、ダート王ホッコータルマエ、二冠馬ドゥラメンテ、中長距離型のルーラーシップなど、さまざまなタイプの産駒を出せるオールラウンダー。ロードカナロアとルーラーシップが後継種牡馬として成功している

母は米国産。北米5勝。スピナウェイS(米G1・ダ約1400m)をはじめ3つの重賞を制した。本馬が初仔となる。3代母リアリーハッピーはベイメドウズオークス(米G3・ダ約1700m)の勝ち馬で、日本に輸入され、関屋記念3着馬サトノフローラを産んだ。シアトルスルー4×4、セクレタリアト5×4と、米三冠を制した名馬の血をクロスさせており、繁殖牝馬として期待大。

母の父は米国産。北米2勝。重賞勝ちはピーターパンS(米G2・ダ約1800m)。アメリカで勢いのあるエーピーインディ系に属し、父プルピットは北米リーディングサイアー3回のタピットを出した。フィップス家が育てた名門牝系に属しており、近親に多くの活躍馬がいる。こうした血統背景の支えにより、このクラスの種牡馬としては上々の成績。スタミナ血統が豊富だがスピードがある。

栗山求(血統評論家)

大学在学中の1989年に競馬通信社入社。血統専門誌「週刊競馬通信」編集長を経て、現在はフリー。血統関係を中心に執筆活動を展開中。