千代田牧場
牧場現地リポート

国内外で活躍馬多数!

世界を股にかけた活躍を見せるウシュバテソーロをはじめ、3歳世代はコスモストームやタイセイリコルドが2勝を挙げるなど、国内外で名門牧場の実力は健在だ。2歳世代もゆかりの馬がスタンバイ。飯田正剛代表、飯田貴大専務にうかがった。

正剛代表から撮影時に「マル!」と声が挙がったのが、マニクール23(牡・父リアルスティール)。
「見た目の通りすごく順調で、速いところをかなり積み上げることができています。物怖じしない性格も長所。半兄のセンチュリボンドが2歳時に芝2000mで連勝しましたが、兄と比べるとパワー寄りに見えますし、父の産駒はダートでも走っているので、芝・ダート問わないと思います。順調なら早期移動予定です」(貴大専務)

続いて代表から「マル2つ!」をいただいたのが、ベストクルーズ23(牝・父エピファネイア)。
千代田牧場の根幹血統となるビューチフルドリーマー系で、母は2歳から活躍した。「調教の本数を重ねるたびにトモにボリュームと力がつき、へこたれない体力や精神力もあります。父の産駒の牝馬らしい勝ち気な部分が見られますし、前進気勢もありますが、速いところへ行っての折り合いも問題ありません。マイルからのタイプだと思います」(前同)

スティールパス23(牡・父サートゥルナーリア)は、母が交流重賞を含めダートで6勝を挙げた。「体力面に余裕が出てきたぶんここにきて体が大きくなりました。半兄のミッキーカプチーノ(父エピファネイア)が芝で走っているので、芝もこなしてくれるのではと期待しています」(同)
距離の適性は中距離あたりということで、クラシック路線へと期待がかかる。

プレシャスライフ23 (牡・父キタサンブラック)は、貴大専務の希望でキタサンブラックを付けたということで、生まれたときから期待の大きい1頭だという。
「キタサンブラック産駒は全体的に早い時期から動けてキレのあるイメージがあり、付けてみたいと思いました。この馬も5月下旬の生まれですが、一番手のチームで調教を進めており、年明けから背丈が伸び、幅が出てきて気迫も感じるようになりました。母は父の良さを引き出し、どんな種牡馬を付けても走る仔を出してくれますが、この馬もいかにも芝の中長距離という体型からゆったりとした走りを見せていますよ」(同)
早めの始動もありそうだ。

最後は、母父Sea The Stars、母母ウオッカと世界が注目するタニノアーバンシー23(牝)。
父は2歳世代が初年度産駒のコントレイルだ。「どちらかといえばピッチ走法。2月から本格的に乗り出しましたが、仕上がりは早そうですし、牝馬らしい気性から、指示への反応は良いと思います」(貴大専務)
正剛代表からも、「サイズ的な面も考えて配合しました。今は475kgほどでちょうど良いサイズ感ですね。これから大事に進めていきます」と、期待値はかなり高い様子。デビューの日を楽しみに待ちたい。