ノーザンファーム空港
厩舎リポート

16厩舎すべてにエース級 怪物級はこの中にいる!

厩舎の数も増え、ドラ1候補がこれでもか!≠ニいうくらい隠れているノーザンファーム空港。今年は、牡馬の厩舎から紹介します。

例年通り事務局主任の門正憲さんに各厩舎1頭ずつ門馬≠ピックアップしていただきました。「今年は狙いにいきました。10勝目指します」と宣言していましたが、果たして・・・。


B-0厩舎(牡馬)齋藤嘉隆厩舎長

齋藤厩舎長

アイヴィベル21
(父レイデオロ)

パワーがありながらも、柔らかさも感じさせます。乗り味は非常に良く、中距離から長めの距離が合いそうなイメージですね。課題面を挙げると、気性面が勝っている点。レイデオロ自身も、気性面で苦労した部分があってそれを受け継いでいる印象ですが、それが走る方向に向いてくれればと思っています。5月の移動を予定しています

齋藤厩舎長

ランウェイデビュー21
(父サトノダイヤモンド)

サトノダイヤモンド産駒は、比較的、薄い馬が多いんですが、本馬はその中でもボリュームがあります。それでいてバランスも取れています。背中の柔らかさもあり、乗り心地も良いですね。あとは、動きの連動が安定すれば、さらに良くなると思っています。5月中の移動を目標にしています

門さん

プルメリアスター21(父ハービンジャー)。
跳ぶハービンジャーです

齋藤厩舎長は、今年が厩舎長初年度。目標を聞くと、「まずは1勝したいです。これまでは、思った通りに調教を進めてこれましたし、今後も気を引き締めて管理していきます」と、答えてくれました。

B-2厩舎(牡馬)木村純一厩舎長

木村厩舎長

アパパネ21
(父ブラックタイド)

今は2、3番手のグループで進めています。背中がすごく良く、伸びやかな走りをします。この血統らしく、馴致の時からうるさいところはありましたが、特に問題になるほどではなりません。馬のペースにさせすぎず、かといって、ふさぎ込ませないように意識しています。当然、クラシックに乗せないといけないと思っている馬です

木村厩舎長

モシーン21
(父モーリス)

セレクトセールの値段を抜きにしても(4億5000万円で落札)、素晴らしい馬ですよ。冬を越えて、モーリス産駒らしい力強さが出てきましたね。もともとグッドルッキングホースでしたが、さらに幅が出てきました。基礎能力が高いので、早くから使っても大丈夫だと思います。東京のような広いコースに向いていそうです。将来的には良いマイラーになるかなという印象を持っています

木村厩舎長

Carolina Bertie21
(父Into Mischief)

ダートの中距離向きだと思っています。3歳ダート三冠競走が創設されるので、目標はそこですね。深い砂、大箱が合っていそうで、大井の外回り2000mなんかは、良さそうだと思っています

門さん

ラーゴブルー21(父ニューイヤーズデイ)。
ニューイヤーズデイ産駒は走ってくると思っています

ドウデュース、キラーアビリティという衝撃のデビューを果たした木村厩舎長。昨年はノッキングポイントとダイヤモンドハンズを挙げ、しっかりと結果を残しています。
その他のオススメは、小気味いい走りをするローザフェリーチェ21(父リオンディーズ)。6月デビューも叶いそうです。シャンデリアハウス21(父キズナ)も早期デビューが見込める1頭。ゆっくりめもライフフォーセール21(父キズナ)の仕上がりも良く、秋には重賞に挑戦していることを期待していますとのこと。

B-1厩舎(牡馬)田中洋二厩舎長

田中厩舎長

ブチコ21
(父モーリス)

現在は坂路で3F45秒まで進めています。姉たちと比べると小柄で、細めなんですが、走りはすごく軽く、スピードがありそうなタイプ。走り方はソダシとすごく良く似ています。5月にゲート試験を受けて、本州に移動する予定です。ソダシと同じく、札幌デビューを目指すことになるかもしれません

田中厩舎長

フォースタークルック21
(父ドゥラメンテ)

こちらは3F42秒まで進んでいて、すごく順調。馬は当初からしっかりしていて、一見、細いかなと思うのですが、跨ってみると背中はしっかりしていますよ。まだキ甲が抜けていませんが、現時点でも通用するレベルにはあると思います。いつでも移動できるように仕上げていきたいと思います

門さん

コーディエライト21(父ルーラーシップ)。
スピードがあり、マイルでポイントを稼いでくれそう

「今年はミーハーな感じになってしまいました」と話す田中厩舎長。現3歳世代は、コンティノアールがUAEダービー3着、スキルヴィングがゆりかもめ賞を勝つなど、活躍が目立っています。
そんな田中厩舎長が他に推すのが、ピクシーホロウ21(父キズナ)。「良い馬なので、じっくり成長を促しながら」と話していました。それ以外には、ヴェルザンディ21(父モーリス)、リナーテ21(父エピファネイア)、レッドラヴィータ21(父ブリックスアンドモルタル)に期待。

B-3厩舎(牡馬)足立稔厩舎長

足立厩舎長

トータルヒート21
(父ハーツクライ)

ここまで順調です。素質の塊ですよ。クラシックに行ってもらわないと困りますね。まだまだ成長の余地が十分にあり、もう一回りガチッとしてくると思います。バネが相当あり、乗った人は皆、良いと言いますよ。5月に移動して、夏にデビューできればと思っています

足立厩舎長

アウェイク21
(父エピファネイア)

4月には移動できるくらい進んでいます。自在性がありコントロールが抜群で、柔らかさも持ち合わせています。完成しすぎているくらい。1歳の時は1歳馬離れしていて、2歳になっても2歳馬離れしています。すでに古馬のような風格が出ているほど。気持ちが入りやすい部分がありますけど、問題ありません。距離適性は、クラシックディスタンスですね

足立厩舎長

ラルケット21
(父レイデオロ)

この馬も皆が良いと言っています。もう一段階パワーが欲しいけど、現時点でも、いいところまできています。4月には移動できますが、よりパワーアップさせたいと思っています。ポテンシャルは高いですね

門さん

ジェラシー21(父ドゥラメンテ)。
線がきれい。伸びしろしかありません

アツい言葉で話してくれた足立厩舎長。「今年はひと味違うぞ≠ニいうところを見せたい」と話すように、今回出していただいた「3本の矢」は、見逃し厳禁でしょう。
その他に、ダート路線で楽しみなのがルシルク21(父ニューイヤーズデイ)。距離はマイルまでとのことです。

B-4厩舎(牡馬)藤波明厩舎長

藤波厩舎長

ヤンキーローズ21
(父ロードカナロア)

ポテンシャルはかなり高いですが、焦らず仕上げられればと思っています。もともと乗り出しが11月に入ってからと、他の馬より乗り込み期間も短いのに、センスで坂路15秒に対応しているので、これからはさらに内容の濃い調教を課し、上を目指していきたいと思います。距離はある程度は持ちそうですが、体型からマイルあたりがベストかなと感じています

藤波厩舎長

エルノルテ21
(父モーリス)

3月中にも移動できるくらい進んでいます。緩さはありますが、筋肉質でスピード感もあるので、乗り味はこの時期としてはしっかりしています。やろうと思えば、39秒台を軽く出せるくらいのスピードがあるので、面白い1頭だと思っています

門さん

ムーングロウ21(父ジャスタウェイ)。
パワーがあり、完成度が高い

藤波厩舎長によると、B-4厩舎の現3歳世代の勝率は44%。「アベレージは残せたかと思います」と話していましたが、これはものすごい数字。
他に挙がったのがティファニーズオナー21(父キズナ)。「先々まで期待できると思います。大跳びの走りもかなり安定していて、伸びしろはかなりありそう。クラシックに行きたいですね」と絶賛していました。

B-5厩舎(牡馬)伊藤隆行厩舎長

伊藤厩舎長

スパイラルステップ21
(父ニューイヤーズデイ)

一番進んでいる組に入っています。適性はまだ掴みにくいですが、スピードの乗りも良いですし、精神的にも相当タフでしっかり乗り込めています。体型自体は幼かったけど、乗り込んでいくうちに、良い方向に変化していると思います

伊藤厩舎長

オーサムフェザー21
(父サトノダイヤモンド)

成長を待ちながら進めていると、シルエットがすごく良くなってきました。体力強化に努め、これからさらに筋肉に刺激を与えていきたいと思います。ストライドが大きくリズムが良いので、そのあたりを長所にしながら、焦らず丁寧に育てていきたい馬だと思っています

伊藤厩舎長

ウインジュビリー21
(父リオンディーズ)

イヤリングからきたときは、背腰、トモにもう少しボリュームが欲しいと思っていたのですが、年末からどんどん体が膨れてきて、坂路での動きが良くなってきました。体力もあるので、第一陣で送りたいですね。マイルから1800mくらいの距離で勝って、秋に向かっていきたいですね

門さん

ボージェスト21(父モーリス)。
母系の良さにモーリスが混ざり、迫力満点

他のオススメを伊藤厩舎長に聞くと、「ヤンキーローズ、モシーン」と他の厩舎の馬を口にしたらしさ≠見せた伊藤厩舎長。最後は、「皆さんに選んでいただいた馬を走らせたいと思います。みんな本当に良い馬です」と締めてくれました。

C-1厩舎(牡馬)高見優也厩舎長

高見厩舎長

アエロリット21
(父ドゥラメンテ)

初仔で、菊沢調教師もすごく期待している1頭です。動きは問題ないのですが、体つきはまだ良くなると思うので、成長を待ちながら進めています。乗る人、皆が良いと言うくらいなので、乗り味、能力は間違いない。距離はマイルあたりが合うと思いますが、コントロールは利いています。6月から7月にかけて移動予定です

高見厩舎長

リンフォルツァンド21
(父レイデオロ)

動きがすごく良くて完成度も高いですね。阪神の1800mを目指してやっています。少し前向きすぎるのが課題かなと思います。少し体が萎みやすい部分に注意しつつも、しっかりとキープできているので、問題ないと思います。クラシックに乗せていきたいですし、ダービーを勝つのがオーナーの悲願だと思っています。3月下旬には移動できれば、夏デビューも視野に入ってくるかなと思います

門さん

ホットチャチャ21(父モーリス)。
バネがあって弾むような走り

今年も豪華なラインナップがそろっているC-1厩舎は、2頭以外にもエース級がズラリ。高見厩舎長からは、仕上がりが早いメジロジェニファー21(父ダイワメジャー)、良化しているエスケイプクローズ21(父ドゥラメンテ)、良血のリリサイド21(父ハーツクライ)、リラヴァティ21(父ロードカナロア)の名前が挙がりました

C-3厩舎(牡馬)吉野拓也厩舎長補佐

吉野厩舎長
補佐

ロゼリーナ21
(父モーリス)

すこぶる順調です。気が入りやすいタイプなので、気持ちと体のコントロールを重視して進めています。動きの良さから、乗り役からの評判も高いですね。スピード感のある走りをしていて、距離はマイル前後が良さそうですが、そこからさらに持ってくれればと思っています

吉野厩舎長
補佐

ナスノシベリウス21
(父ブリックスアンドモルタル)

この馬の長所は、筋肉の柔らかさとセンスの良さ。操作性も十分ですし、色んな人に乗ってもらってみんな褒めています。ひとつ上のハーツコンチェルトも新馬戦で強い勝ち方をしましたし、この馬も厩舎期待の1頭です。GW前後の移動を予定しています

門さん

モルガナイト21(父レイデオロ)。
勝気な気性で一発ある

不在の佐々木淳吏厩舎長の代わりに話をしてくれた吉野厩舎長補佐。スタッフと密にコミュニケーションを取りながら馬の管理ができているそうです。
他には、スピードリッパー21(父ルーラーシップ)。「4月の頭には移動できると思いますし、動きにも目を見張るものがありますよ」。そして大物感なら、ドバイマジェスティ21(父ドゥラメンテ)。「乗り味も抜群ですし、可動域の大きな柔らかいキャンターをする。成長を促しながら、6月に移動して9、10月のデビューできたらという青写真を描いています」と期待を込めていました。

C-5厩舎(牝馬)中川晃征厩舎長

中川厩舎長

アルアリングスター21
(父ハーツクライ)

ハーツクライ産駒だと長めの距離のイメージがありますが、マイル前後で切れ味を生かしそうなタイプだと思っています。クラシックに出てきてほしい馬ですね。走る馬に共通する凛々しい目をしていますし、精神的にもだいぶ大人になりました。馬体的には幼い部分もありますが、完成途上でどれほどのパフォーマンスができるのか。そういう期待を抱かせてくれます

中川厩舎長

アニメイトバイオ21
(父ブリックスアンドモルタル)

ここまで順調で、夏競馬を目標に進められています。アニメイトバイオも育成させていただいたのですが、お母さんに似て筋肉が柔らかく、それでいて筋肉量も豊富。両親の良いところを受け継いでいると思います。馬格があり、完成度は高いですね。中距離がベストでしょう

門さん

ムードインディゴ21(父ロードカナロア)。
距離が持つので、桜花賞、オークスどちらも狙えます

毎年のように良血馬がズラリとそろうC-5厩舎。中川厩舎長にその他の馬について話を聞くと、「背中が良い。これから良くなりそうな手応えがある」というカヴァートラブ21(父キズナ)、「堅実に走ってくれそう」というマハーバーラタ21(父エピファネイア)の名前が挙がりました。

A-3厩舎(牝馬)東谷智司厩舎長

東谷厩舎長

スターズアンドクラウズ21
(父リアルスティール)

一番進んでいる組、へこたれることなく、ここまで来ています。5月の移動を予定していましたが、前倒しできるほど。新馬戦1発目から狙えるかなと思っていますし、もちろん勝ち負けも期待できると思います。中距離もこなせるのではないでしょうか。気性面で幼さを見せることもありますが、飼い食いは良く、頼もしいですね

東谷厩舎長

シャンブルドット21
(父スワーヴリチャード)

庄野調教師に、スワーヴリチャード産駒ではトップクラス。一番良い≠ニ言っていただきました。背中が柔らかく、バネがあって動きも良いです。線が細くなりがちでしたが、それもクリアしてきました。距離はマイルから始めて、延ばしていければ。牝馬らしい敏感なところがあるので、そこだけ気をつけていきたいですね

門さん

リビアーモ21(父エピファネイア)。
東京芝1600mで勝つイメージが湧きます

今年は、時計だけでなく調教本数にも気を配り、土台をしっかり作ったと話す東谷厩舎長。そんなA-3厩舎は、エピファネイア産駒と相性抜群。今年も、「エピファネイア3頭は間違いないかな」と自信のコメントをいただき、リビアーモ21を挙げた門さんも笑みを浮かべていました。残りの2頭は、ラシンティランテ21ブリスフルデイズ21。その他に、アロマティコ21(父ハービンジャー)は、将来性十分。

A-2厩舎(牝馬)佐野颯太厩舎長

佐野厩舎長

ワシントンレガシー21
(父スワーヴリチャード)

順調に進められています。気持ちが乗りながら走れるし、オンとオフの切り替えもできています。ここまで、体調が悪くなって調教ができなくなるということもなく、飼い葉も完食する、牝馬にしては珍しいタイプ。マイル〜2000mが適性距離でしょうか。6月中の移動を予定しています

佐野厩舎長

トゥーピー21
(父シュヴァルグラン)

こちらは3F48秒まで進めていますが、体力面や動きの質から、早めに45秒に移行しても、対応してくれると思っています。このまま成長を促しながら、調教を強めていきたいですね。性格的に、手の掛かるところもありません。牝馬なので突発的な動きをすることはありますが、扱いやすい馬ですよ

門さん

クーデグレイス21(父サトノアラジン)。
父の産駒にしては堅さがなく、走りが軽い

2年前は、牡馬の厩舎長補佐として取材を受けていただいた佐野厩舎長。自信度を聞くと「10段階で7くらいですね」と話してくれました。厩舎の初陣を飾りそうなのが、マーブルケーキ21(父ニューイヤーズデイ)とエライヤ21(父Saxon Warrior)。前者は、4月頃に移動予定。後者は、一番進んでいる組にいて、ムキにならない性格で、折り合いの心配なし。

A-1厩舎(牝馬)佐藤信乃介厩舎長

佐藤厩舎長

カリンバ21
(父ハービンジャー)

進み具合は坂路15-15を進めていますが、いつでもレベルを上げられる状態にあります。パワータイプで、その分、少し重さもあったんですが、冬を越えてだいぶ改善し、スピード感が出てきましたね。背中も良いですよ

佐藤厩舎長

カイカヨソウ21
(父オルフェーヴル)

現在440キロですが、460キロくらいまで大きくなると思います。6月に移動し、夏のデビューを目標にしています。ここまで順調ではありますが、気性が少し難しいところがあるけど、気を配りながら進めています。背中の感触が素晴らしいです。あとは体がもう一回り、膨らんでくれば。距離は長いほうが合うと思います

門さん

アディクティド21(父キズナ)。
キズナ産駒らしい、芯のある走りをしています

昨年出していただいたリバティアイランドが、見事に阪神JFを制覇。「たまたまです」と謙遜する佐藤厩舎長ですが、アロマデローサも2勝し、阪神JFで4着に好走と絶好調。そんな佐藤厩舎長にその他のオススメ馬を聞きました。マイミスリリー21(父ロードカナロア)は、「スピードがあります。4月移動が目標です」。レイデオロ産駒のマルシアーノ21パシフィックギャル21の2頭は、「軽い動きをする」と高評価。

D-1厩舎(牝馬)高島渉厩舎長

高島厩舎長

Can't Buy Me Love21
(父No Nay Never)

厩舎では2番目くらいの組ですね。何のトラブルもなく、非常に順調です。乗り味が柔らかいですし、気性的にもカッとなるところもありません。血統的には短めかなと思っていたのですが、思っていたよりは持ちそうです。芝の1600m前後が目標です。6月に移動して、8〜9月にデビューできればと考えています

高島厩舎長

インザスポットライト21
(父キズナ)

跳びが大きく、全身を使って走るタイプです。気性的に危うさがあったので、あえてゆっくり進めて、気性面の成長を待ちながら進めてきました。移動時期としては6月を目標にしていますが、もう少し早くなる可能性もありますね

門さん

クルークハイト21(父ニューイヤーズデイ)。
父の代表産駒になれる

今年が厩舎長初年度となる高島厩舎長。ここまで順調に調教を進めている馬が多く、手応えを掴んでいる様子でした。2頭以外では、門馬のクルークハイト21が高評価。「ダートかと思っていたけど、乗ってみたら芝の中距離が合いそう。チャカチャカすることもありません」。ボインビューティー21(父Into Mischief)は、早期からの活躍に期待。

D-2厩舎(牝馬)菅原洸厩舎長

菅原厩舎長

パーシステントリー21
(父キズナ)

もともと成長曲線が遅めなこともあり、ゆっくり進め、成長を促しながら乗り込んでいます。伸びしろは、相当ありそうですね。この馬の長所は、柔軟性と走りの軽さ。軽い芝が合いそうな走りをしていますね。7〜8月に移動して、秋にデビューできれば。マイル以上、中距離で切れ味が生きると思っています。クラシックに乗ってほしい1頭ですね

菅原厩舎長

シャルール21
(父エピファネイア)

最初来た時は、少しボリュームが足りない馬体だったのですが、冬を越えて、すごく成長してきましたね。じっくり乗り込んで、6月に入ってから移動になるかと思っています。こちらも軽い芝で切れそうな印象がありますね。ふだんはおとなしいものの、心身ともにまだ幼さもあり、そのあたりはこれから成長してくると思いますよ

門さん

ヴィンテージドール21(父スワーヴリチャード)。
一発を秘めています

今年も謙虚な菅原厩舎長。ただ、昨年挙げていただいた2頭は、どちらもしっかりと勝ち星を収めています。
その他のイチ押しは、サトノジュピター21(父ブリックスアンドモルタル)。「すごく良いですね。4月くらいに移動して、6月の東京1600mを使えるんじゃないかと思っています」と、こちらも要チェック。

D-4厩舎(牝馬)橋口敦史厩舎長

橋口厩舎長

ブルークランズ21
(父エピファネイア)

大きな馬ですが、動きが素軽いです。入場時から良い馬だと思っていて、素質は間違いありません。当初は、4月くらいに移動できると思っていたんですが、まだ成長途上でもあるので、GW明けの移動を目標にしています。気持ちが強いので、そのバランスだけ気をつけています。期待値はかなり高く、走ってもらわないと困る馬ですね

橋口厩舎長

コーステッド21
(父ダイワメジャー)

最初はダイワメジャー産駒にしては線が細く、遅いかなと思っていたのですが、乗り込むうちにどんどん良くなっています。ボリュームも増え、ダイワメジャー感が出てきましたね。距離はマイルくらいかな。順調にいけば、6月にデビューできるくらい進んでいます

門さん

スペルオンミー21(父カリフォルニアクローム)。
空港には1頭しかいないカリクロ℃Y駒です

全体的に楽しみな馬がそろっていると自信をのぞかせる橋口厩舎長。穴っぽいところでは、サトノアリシア21(父オルフェーヴル)が、オルフェーヴル産駒らしく一発を秘めているとのこと。その他には、門馬のスペルオンミー21。「ダート血統だけど芝でもいけると思います。3月下旬移動予定」と、面白い存在のようです。

D-3厩舎(牝馬)林寛明厩舎長

林厩舎長

ラクアミ21
(父モーリス)

早い組にいて、順調ですね。乗った印象は、体の芯の強さとバネがあり、トップスピードも備えていそうですね。少し気持ちが高ぶりやすいところがあるので、そのあたりが今後の課題になると思います。5月に入ってからの移動を予定しており、デビューは夏の北海道をイメージしています

林厩舎長

サンブルエミューズ21
(父エピファネイア)

これは良いですね。上がみんな走っているのもあり、期待値は当然高いです。ナミュールに比べると、本馬のほうが芯があり、しっかりしています。体に幅があり筋肉質で、爆発力もありそう。この血統は、気性面で難しいところがあるので、スイッチを入れないようにしていますが、今のところは問題ありません。5月末移動の予定で、夏にはデビューできそうですね。マイラーのイメージですが、適性の幅は広そうですよ

門さん

モンローブロンド21(父リオンディーズ)。
実際に見て、良い馬だと感じた

2年前はナミュール、そして昨年は、フェアリーS2着のメイクアスナッチを出していただき、林厩舎長もさすがに強気になるかと思いきや、「皆、健康で無事にデビューできれば」と、謙虚な姿勢は崩しません。
2頭以外では、門馬のモンローブロンド21。「芝のマイルから中距離で」。サロニカ21(父ロードカナロア)はいいスピードを持っていて、奥がありそうなタイプとのこと。