私の競馬はちょっと新しい
ゲーム作家 薗部 博之さん
- 「セリの前にはTARGETで配合を調べます」
- 1961年生まれ、茨城県出身、ゲーム作家。株式会社アスキーで「ベストプレープロ野球」開発後、フリーとなる。91年に競馬シミュレーションゲーム「ダービースタリオン」を発表、競馬ファン以外からも幅広い層から好評を博す。96年に中央競馬の馬主となり、現在はアブソリュート(東京新聞杯)が活躍中。
TARGET frontierJVで種牡馬の成績をチェックする
今回は薗部氏がセリ市の下調べの際にチェックするという、種牡馬成績の調べ方を紹介したい。
調べ方はいくつかあるが、TARGET frontierJV起動後に表示されるメニューパネルから調べる場合は、まず[種牡馬]をクリック(画面1)。種牡馬の一覧が表示されるので、データを調べたい種牡馬をリストから探し出す。産駒頭数順にソートされているが、種牡馬名順にソートしたり(左上の「種牡馬名」と書かれている見出しをクリック)、メニューバーの[検索]から検索することも可能だ。
画面2はアブソリュートの父・タニノギムレットの産駒を一覧表示する例だ。カーソルを[タニノギムレット]に合わせ、右クリックで表示されたメニューで[タニノギムレットの産駒を一覧]を選択。すると産駒の検索が行われ、登録されている産駒が一覧表示される(画面3)。画面2同様、表の見出しをクリックすることで、性齢や収得賞金でのソートが可能だ。ここで馬名をダブルクリックすると、その馬の「馬データ」画面が表示できる。
[画面1]種牡馬のデータを調べる方法はいくつかあるが、メインパネルから行う場合は「種牡馬」をクリックする。
[画面2]種牡馬の一覧から、検索機能やソートを利用して、データを調べたい種牡馬を探し出す。見つかったら種牡馬名を右クリックして[○○の産駒を一覧]を選択。
[画面3]タニノギムレット産駒を一覧表示した例。見出しをクリックすれば、収得賞金順などでソートが可能だ。また、各馬名をダブルクリックすると「馬データ」を表示できる。
より詳しい集計データを調べるには、画面3の上にある[一括戦歴]ボタンをクリック。画面3の一覧画面が必要ない場合は、画面2で[○○の産駒の戦歴(一括検索)]を選べば省略可能だ。
「戦歴・レース検索条件設定」ダイアログが表示される(画面4)。特に条件を絞る必要がなければ、そのまま画面下の[検索実行]をクリック。続く「検索範囲の指定」(画面5)も[データのある限り無条件継続(1980年まで)]を選択して[検索実行]をクリックする。
しばらく待つと、選択した種牡馬(画面ではタニノギムレット)の産駒戦歴が一覧表示される。芝ダート別、1番人気、牝馬の成績など基本的なデータは画面下に表示されている(画面6)。また、画面上の[集計項目→]ボタンからは競馬場別、距離別など様々な条件における集計データを表示できる。薗部氏がインタビューで述べていた「勝馬率」は「馬」を選択すると「勝ち馬頭数」や「平均勝利距離」などとともに見ることが可能だ(画面7)。
[画面4]画面3[一括戦歴]ボタン、または画面2で[○○の産駒の戦歴(一括検索)]をクリックすると、「戦歴・レース検索条件設定」が表示される。条件を絞る必要がなければ、そのまま[検索実行]。
[画面5]続いて検索範囲を指定する。タニノギムレットのように産駒デビューから数年程度の種牡馬なら全期間を対象としても問題ない。サンデーサイレンスなど産駒出走数が多い場合は検索に時間がかかるため、画面4かこの画面で、検索対象とする条件や期間をある程度まで絞ると良いだろう。
[画面6]「種牡馬戦歴」画面。画面例はタニノギムレット産駒の戦歴が一覧表示されており、中央付近にはアブソリュートの東京新聞杯がある。レース名や馬名をダブルクリックすれば、成績や馬データ画面を開くことができる。
[画面7]画面6で[集計項目→]ボタンをクリックすると、様々な視点からの分析データを表示することが可能だ。この画面は[馬]を選択したもので、産駒別の着度数や「平均勝利距離」「勝馬率」などがわかる。
なお、画面1で[馬主]ボタンをクリックすると、今回紹介した種牡馬とほぼ同様の手順で馬主別のデータを調べることも可能だ。画面8は今回インタビューを行った薗部氏の所有馬一覧を表示する例。画面右下には薗部氏の勝負服も表示されている(表示されない場合は[勝負服取得]ボタンをクリックする)。
[画面8]画面1で[馬主]ボタンをクリックした例。世代別の登録頭数などが表示されている。種牡馬は全体でも約3000だが、馬主は倍の6000を超えるため(画面右上)、目的の馬主を探す際にはメニューバーの[検索]機能を利用したい。