【マイラーズC × 過去データ分析】勝利に近いのは前走G1・G2出走馬!
2026/4/23(木)

高松宮記念から4週続いたG1も今週はひと休み。青葉賞、フローラS、そしてマイラーズCと、春後半の大レースへ向けたG2が3競走組まれている。今回はこのうち、安田記念のステップレース・マイラーズCについて、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用して過去の傾向を分析したい。
穴馬の出番は少ない。荒れるなら多頭数か
| 人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1 | 4-3-1-2/10 | 40.0% | 70.0% | 80.0% |
| 2 | 2-2-2-4/10 | 20.0% | 40.0% | 60.0% |
| 3 | 1-1-1-7/10 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
| 4 | 1-1-2-6/10 | 10.0% | 20.0% | 40.0% |
| 5 | 1-2-0-7/10 | 10.0% | 30.0% | 30.0% |
| 6 | 1-0-1-8/10 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
| 7 | 0-1-1-8/10 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
| 8〜 | 0-0-2-61/63 | 0.0% | 0.0% | 3.2% |
(表1 人気別成績)
過去10年、1番人気が【4.3.1.2】で複勝率80.0%の好成績をマーク。2番人気も【2.2.2.4】同60.0%と上々で、3〜6番人気は各1勝をマーク。落ち着いた頭数で行われる年が少なからずあるためか、優勝馬はすべて6番人気以内、連対馬は7番人気以内に収まっている。3連単の配当が3万円を超えた3回はいずれも15頭立てだったが、17頭立てだった一昨年は6280円止まり。荒れるとすれば多頭数の時にかぎられるが、多頭数だからといって必ずしも荒れるというわけではない。
4、5歳が複勝率30%台をマーク
| 年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 4歳 | 4-5-3-27/39 | 10.3% | 23.1% | 30.8% |
| 5歳 | 3-1-6-21/31 | 9.7% | 12.9% | 32.3% |
| 6歳 | 2-1-0-22/25 | 8.0% | 12.0% | 12.0% |
| 7歳以上 | 1-3-1-33/38 | 2.6% | 10.5% | 13.2% |
(表2 年齢別成績)
年齢別では4歳が【4.5.3.27】で複勝率30.8%の好成績。5歳【3.1.6.21】が複勝率では32.3%と4歳を上回るが、好走時の3着止まりが多いため連対率では4歳が優勢。6歳以上は計【3.4.1.55】複勝率12.7%と劣勢で、4〜5歳が中心になる。
前走JRA・G2組が6勝・勝率42.9%
| 前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1勝クラス | 0-0-0-1/1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 3勝クラス | 1-0-1-5/7 | 14.3% | 14.3% | 28.6% |
| OPEN | 0-3-2-43/48 | 0.0% | 6.3% | 10.4% |
| 中央G3 | 2-5-5-39/51 | 3.9% | 13.7% | 23.5% |
| 中央G2 | 6-1-0-7/14 | 42.9% | 50.0% | 50.0% |
| 中央G1 | 0-0-2-4/6 | 0.0% | 0.0% | 33.3% |
| 地方 | 0-0-0-2/2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 海外 | 1-1-0-2/4 | 25.0% | 50.0% | 50.0% |
(表3 前走クラス別成績)
前走クラス別(中央)ではG2に出走していた馬が【6.1.0.7】と過半数の6勝を挙げ、勝率42.9%・連対率50.0%の好成績。まずは前走G2組に注目したい。また、前走G1組は【0.0.2.4】と連対こそないが、複勝率は33.3%と悪くない。この前走G1・G2組は、表2で高複勝率を残していた4〜5歳馬にかぎると【5.1.2.3】で複勝率は72.7%。6歳以上はG2組が【1.0.0.4】、G1組が【0.0.0.4】に終わっている。
その他、前走3勝クラスからの好走馬2頭はどちらも4歳だったが、今年は該当なし。また、前走で海外のレースに出走していた馬の登録もなかった。
G3組は前走4番人気以内が好成績
| 年 | 馬名 | 年齢 | マイラーズC | 前走 | 主な重賞実績 | |||
| 人 気 |
着 順 |
レース | 人 気 |
着 順 |
||||
| 2016 | クルーガー | 4 | 3 | 1 | 中日新聞杯 | 2 | 6 | 京成杯3着 |
| ダノンシャーク | 8 | 5 | 2 | 阪急杯 | 7 | 7 | マイルCS1着 | |
| クラレント | 7 | 11 | 3 | ダービー卿CT | 11 | 14 | デイリー杯2歳S1着 | |
| 2017 | エアスピネル | 4 | 1 | 2 | 東京新聞杯 | 1 | 3 | デイリー杯2歳S1着 |
| ヤングマンパワー | 5 | 7 | 3 | 東京新聞杯 | 2 | 6 | 富士S1着 | |
| 2018 | モズアスコット | 4 | 2 | 2 | 阪急杯 | 1 | 2 | 阪急杯2着 |
| 2019 | パクスアメリカーナ | 4 | 4 | 3 | 京都金杯 | 1 | 1 | 京都金杯1着 |
| 2020 | ヴァンドギャルド | 4 | 2 | 3 | 東京新聞杯 | 2 | 6 | 毎日杯3着 |
| 2021 | カイザーミノル | 5 | 9 | 3 | オーシャンS | 3 | 5 | オーシャンS5着 |
| 2022 | ホウオウアマゾン | 4 | 1 | 2 | 東京新聞杯 | 3 | 12 | アーリントンC1着 |
| 2025 | ロングラン | 7 | 5 | 1 | 小倉大賞典 | 4 | 1 | 小倉大賞典1着 |
| ジュンブロッサム | 6 | 1 | 2 | 東京新聞杯 | 6 | 10 | 富士S1着 | |
(表4 前走中央G3からの好走馬)
前走G3組は好走馬が多い一方で、【2.5.5.39】と2〜3着止まりも多い。そんな中で勝ちきった2頭を見ると、2016年のクルーガー、昨年のロングランはともにデビューから前走まで1800m以上ばかりに出走しており、マイラーズCがマイル戦初出走だった。今年のG3組には同タイプはおらず、2〜3着候補と考えたい。
G3組で複勝率が高いのは前走で4番人気以内の支持を受けていた馬で、【2.3.4.8】複勝率52.9%。前走5番人気以下は【0.2.1.31】同8.8%と大差がついている。前走着順は6着以内なら【2.2.4.10】複勝率44.4%、7着以下は【0.3.1.29】同12.1%と、6着くらいには入っているのが理想だ。この前走人気・着順を合わせ「前走4番人気以内かつ6着以内」なら【2.2.4.3】複勝率72.7%と、前記のG1・G2組の4〜5歳馬と互角になる。ほかに前走が年明けだったことや(好走馬12頭すべて)、5歳以上なら重賞勝ち馬(6頭中5頭)、4歳なら重賞3着以内の実績馬(6頭すべて)というあたりもチェックポイントだ。
オープン特別組なら前走マイル戦で2番人気以内
| 年 | 馬名 | マイラーズC | 前走 | ||||
| 人気 | 着順 | レース | 距離 | 人気 | 着順 | ||
| 2019 | グァンチャーレ | 5 | 2 | 洛陽S | 芝16 | 1 | 1 |
| 2020 | ベステンダンク | 7 | 2 | ディセンバーS | 芝18 | 5 | 12 |
| 2021 | アルジャンナ | 3 | 2 | 洛陽S | 芝16 | 2 | 5 |
| 2022 | ファルコニア | 4 | 3 | 六甲S | 芝16 | 2 | 2 |
| 2025 | セオ | 2 | 3 | 六甲S | 芝16 | 2 | 4 |
(表5 前走オープン特別からの好走馬)
最後に表5は前走オープン特別からの好走馬5頭で、こちらは全馬が2、3着止まり。そのうち4頭に共通するのが前走もマイラーズCと同じマイル戦に出走し、2番人気以内の支持を受けていたことだ。この「前走マイル戦2番人気以内」を満たせば【0.2.2.10】複勝率28.6%と、オープン特別組全体(同10.4%)に比べれば好走確率はかなり向上する。
【結論】
一昨年の朝日杯FS優勝馬・アドマイヤズームの復活か!?
マイラーズCで好成績を残しているのは、前走でG1・G2に出走していた4〜5歳馬(表3本文)と、前走G3で4番人気以内かつ6着以内だった馬(表4本文)。前走G3組は前述のように本年は2〜3着候補となるため、まずは前者に注目したい。
今年の登録馬で前走がG1・G2だった4〜5歳馬は、アドマイヤズームとシックスペンスの2頭だ。ただ、シックスペンスは前走がダートG1のフェブラリーS。マイラーズCの過去10年で前走がダートだった馬は【0.0.0.7】(うちフェブラリーS【0.0.0.2】)、そして前走G1組からは連対馬が出ていないため、この2頭の比較では前走G2(スワンS)のアドマイヤズームが上位。2024年に今回と同コースで朝日杯FSを制した同馬の復活が期待できそうだ。
前走G3で「4番人気以内かつ6着以内」だった登録馬はウォーターリヒトとファーヴェントで、ウォーターリヒトは昨年の東京新聞杯優勝馬。一方ファーヴェントは重賞優勝実績を持たない点が5歳馬としては減点材料(表4本文)となるため、この2頭ではウォーターリヒト上位と考えたい。昨秋このコースのマイルCSで3着に激走しており、チャンスは大いにありそうだ。
そしてオープン特別組で「前走マイル戦1〜2番人気」には、六甲Sを1番人気で勝ってきたベラジオボンドが該当する。その他、6歳以上ではあるが前走G2のシャンパンカラーや、前走G3で「4番人気以内」は満たすエルトンバローズあたりも押さえ候補としたい。
ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。


