第1831回 【有馬記念×過去データ分析】同年のG1着順でグランプリの結果がわかる!?|競馬情報ならJRA-VAN

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【有馬記念×過去データ分析】同年のG1着順でグランプリの結果がわかる!?

2025/12/25(木)

今年もグランプリがやってくる。1年の総決算とも言える一戦を、「同じ年の芝2000m以上の平地G1でどんな着順に入っていた馬が好成績を挙げているのか」という角度から展望してみたい。集計期間は過去10年。データ分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

同年宝塚記念1着馬はやや極端

レース名 着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
大阪杯 1着馬 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 38 24
皐月賞 1- 1- 0- 1/ 3 33.3% 66.7% 66.7% 70 126
天皇賞・春 1- 1- 1- 4/ 7 14.3% 28.6% 42.9% 27 57
オークス 出走なし
日本ダービー 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0 105
宝塚記念 2- 0- 1- 6/ 9 22.2% 22.2% 33.3% 102 52
秋華賞 出走なし
菊花賞 1- 0- 2- 2/ 5 20.0% 20.0% 60.0% 52 170
天皇賞・秋 3- 1- 0- 2/ 6 50.0% 66.7% 66.7% 105 80
エリザベス女王杯 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0 40
ジャパンC 0- 1- 1- 2/ 4 0.0% 25.0% 50.0% 0 75

(表1 同年芝2000m以上G1の1着馬 有馬記念成績)

まずは、同じ年の芝2000m以上G1を勝った馬から見ていく(カッコ内の馬名は今年該当する馬)。宝塚記念1着馬(メイショウタバル)は、過去10年の有馬記念で天皇賞・秋1着馬に次ぐ2勝をマーク。ただし、4着以下に敗れた馬も6頭と少なくはない。やや極端な傾向で、馬券的には1着固定の思い切った買い方に向いていそうだ。皐月賞1着馬(ミュージアムマイル)は、天皇賞・秋経由だと【1.1.0.0、菊花賞経由だと【0.0.0.1】という内訳。エリザベス女王杯1着馬(レガレイラ)は【0.0.1.4】で、22年ジェラルディーナの3着が最高という結果だ。

天皇賞・秋2着馬はJC出走の有無を確認

レース名 着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
大阪杯 2着馬 1- 1- 0- 3/ 5 20.0% 40.0% 40.0% 50 74
皐月賞 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 57 30
天皇賞・春 0- 1- 2- 3/ 6 0.0% 16.7% 50.0% 0 138
オークス 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
日本ダービー 3- 0- 0- 2/ 5 60.0% 60.0% 60.0% 140 70
宝塚記念 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
秋華賞 出走なし
菊花賞 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0 135
天皇賞・秋 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0 53
エリザベス女王杯 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0 385
ジャパンC 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

(表2 同年芝2000m以上G1の2着馬 有馬記念成績)

同様に、同じ年の芝2000m以上G1で2着だった馬の成績を確認する。今年該当するのは天皇賞・秋2着馬(ミュージアムマイル)で、過去10年で【0.0.1.2】という成績。その内訳を確認すると、ジャパンCにも出走した17年サトノクラウンは13着と大敗し、有馬記念に直行した20年フィエールマンは3着、23年ジャスティンパレスは4着と崩れなかった。

ジャパンC3着馬は連対率5割

レース名 着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
大阪杯 3着馬 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
皐月賞 1- 0- 1- 1/ 3 33.3% 33.3% 66.7% 86 153
天皇賞・春 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
オークス 出走なし
日本ダービー 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
宝塚記念 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0 20
秋華賞 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
菊花賞 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
天皇賞・秋 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 62 32
エリザベス女王杯 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
ジャパンC 1- 1- 0- 2/ 4 25.0% 50.0% 50.0% 47 90

(表3 同年芝2000m以上G1の3着馬 有馬記念成績)

同じ年の芝2000m以上G1で3着だった馬の成績はどうか。今年の登録馬にも該当馬がいて、比較的結果を出しているのがジャパンC3着馬(ダノンデサイル)で、【1.1.0.2】という成績。また、宝塚記念3着馬および天皇賞・秋3着馬(いずれもジャスティンパレス)にも好走例はあるが、好走率が高いとまでは言いづらい。菊花賞3着馬(エキサイトバイオ)とエリザベス女王杯3着馬(ライラック)は、どちらも過去10年の有馬記念で好走した例がない。

日本ダービー4着以下馬が好成績

レース名 着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
大阪杯 4着以下馬 0- 0- 1-12/13 0.0% 0.0% 7.7% 0 28
皐月賞 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 218 64
天皇賞・春 0- 1- 2-19/22 0.0% 4.5% 13.6% 0 37
オークス 出走なし
日本ダービー 2- 1- 1- 3/ 7 28.6% 42.9% 57.1% 282 171
宝塚記念 1- 0- 1-34/36 2.8% 2.8% 5.6% 5 8
秋華賞 出走なし
菊花賞 1- 0- 1- 5/ 7 14.3% 14.3% 28.6% 127 68
天皇賞・秋 1- 1- 0-25/27 3.7% 7.4% 7.4% 19 18
エリザベス女王杯 1- 1- 0-11/13 7.7% 15.4% 15.4% 83 66
ジャパンC 1- 1- 3-34/39 2.6% 5.1% 12.8% 13 36

(表4 同年芝2000m以上G1の4着以下馬 有馬記念成績)

有馬記念では数々の復活劇が演じられてきた。そこで最後に、同じ年の芝2000m以上G1で4着以下だった馬の成績を見ておこう。侮れないのが日本ダービー4着以下馬(ミュージアムマイル)で、過去10年で18年ブラストワンピース、24年レガレイラが勝利を収めるなど2.1.1.3】の好成績。そのほか、宝塚記念や天皇賞・秋、ジャパンCなどの4着以下馬も登録があるが、いずれのパターンも複勝率20%未満にとどまる。

【結論】

ミュージアムマイルは今年のG1着順が好感

馬名 2025年の中央芝2000m以上G1戦績
アドマイヤテラ ジャパンC競走中止
アラタ 天皇賞・春15着
エキサイトバイオ 菊花賞3着
エルトンバローズ  
コスモキュランダ 大阪杯8着、天皇賞・秋12着、ジャパンC9着
サンライズジパング  
ジャスティンパレス 大阪杯6着、天皇賞・春6着、宝塚記念3着、
天皇賞・秋3着、ジャパンC5着
シュヴァリエローズ 天皇賞・春7着、宝塚記念12着
シンエンペラー ジャパンC8着
タスティエーラ 天皇賞・秋8着、ジャパンC7着
ダノンデサイル ジャパンC3着
ディマイザキッド  
マイネルエンペラー 天皇賞・春5着
ミステリーウェイ  
ミュージアムマイル 皐月賞1着、日本ダービー6着、天皇賞・秋2着
メイショウタバル 宝塚記念1着、天皇賞・秋6着
ライラック エリザベス女王杯3着
レガレイラ 宝塚記念11着、エリザベス女王杯1着

(表5 2025年有馬記念登録馬/回避表明馬は除く)

本稿執筆の12月24日時点で登録22頭のうち4頭が出走回避を表明した。フルゲートは16頭で、ライラックとディマイザキッドの2頭が除外対象という情勢となっている。

皐月賞1着のミュージアムマイルは、続く日本ダービーで6着に終わったが、有馬記念に向けてはむしろ前向きに捉えられるデータが残っている。天皇賞・秋2着からジャパンCをスキップして臨むローテーションも悪くない。

宝塚記念1着馬は、有馬記念でやや極端な結果を収めがち。今年の勝ち馬メイショウタバル自身も過去に2〜3着がなく、1着か4着以下のタイプで、狙うのであれば思い切った馬券がいいだろう。同じく4歳馬ではダノンデサイルも有力。ジャパンC3着馬は連対率50%で、安定感では宝塚記念1着馬を上回る。

宝塚記念と天皇賞・秋でいずれも3着のジャスティンパレスは、現役最後の一戦でもうひと頑張りできるか。レガレイラはエリザベス女王杯1着馬が苦戦気味である点が気になるが、なんといっても昨年の勝ち馬。データを覆しても驚きはない。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。


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