競馬予想・競馬情報ならJRA-VAN

G1特集 大阪杯2024G1特集 大阪杯2024

有力馬情報

競馬予想・競馬情報トップ > G1特集 > 大阪杯 > 有力馬情報

タスティエーラ 有馬記念は痛恨の不利

タスティエーラ
ダービー馬の意地を見せたいタスティエーラ

昨年は皐月賞2着、日本ダービー1着、菊花賞2着とクラシック三冠ですべて連対。ただ、菊花賞はドゥレッツァに3馬身半も離された完敗だったので、距離3000m以上はこの馬に長すぎるかもしれない。前走有馬記念は最後の直線で外からきたジャスティンパレスに被せられて進路が狭くなり、ブレーキがかかった不利が痛すぎた。今回は鞍上が松山弘平騎手に戻り、仕切り直しの一戦。阪神芝2000mは初めてとなるが、この馬には合っていそう。近2走よりも積極的なレース運びで前目につけて、最後の直線で抜け出したい。

ローシャムパーク 香港カップ8着から巻き返せるか

ローシャムパーク
オールカマーを制したローシャムパーク

23年は函館記念→オールカマーと重賞を連勝。オールカマーではタイトルホルダーやゼッフィーロを下すなど、強いメンバーを相手にいい内容の走りを見せた。すでにG1級の力は備わっているとみていいだろう。それだけに前走香港カップの8着という結果は不満。スタートがあまり良くなく後方からの追走となったのは誤算だが、プログノーシス(5着)に比べると直線は伸びがなく、内容的にも今一つだった印象だ。今回は国内のレースで相手も変わり、外からの追い込みでも通用するかもしれないが、なるべくいい位置で競馬をしたいところ。

ベラジオオペラ チャレンジCで重賞2勝目

ベラジオオペラ
チャレンジCを勝利したベラジオオペラ

昨年の日本ダービーでは直線で内から馬群を縫うように末脚を伸ばし、タスティエーラ、ソールオリエンス、ハーツコンチェルとほぼ並んでゴール。メンバー中最速の上がり3ハロン33秒0で4着と存在感を見せた。約6か月の休みを挟んだ後のチャレンジCは、ボッケリーニをハナ差下して重賞2勝目。前走京都記念は2着と敗れてしまったが、展開とコースが向かなかった印象。レースの後半800mが速く流れた方が、この馬の持ち味が生きる。器用さもあるので内で脚を溜めて、直線は馬群の中から抜け出してくる競馬が理想だ。

 
ソールオリエンス 皐月賞馬の反撃なるか

23年のクラシック三冠の成績はタスティエーラと遜色ないが、皐月賞以降は勝利から遠ざかっており、雰囲気はあまり良くない。2走前の有馬記念は2周目の4コーナー12番手で、結果は伸びを欠き8着。不利があったタスティエーラ(6着)よりも下の着順だった。前走中山記念は直線大外から伸びるも4着。稍重馬場の影響が相当大きく、先行勢が有利な展開になってしまい、運が悪かった。今回の阪神芝2000mは初めて。大外一気の追い込みが決まりづらいコースのうえ、逃げ馬が不在でペースも速くなりそうにはない。どう乗るかが鍵になりそうだ。

ハーパー 阪神芝2000mは魅力

昨秋は休み明けで秋華賞に出走してリバティアイランドの3着。続くエリザベス女王杯はブレイディヴェーグの3着と、強い相手に続けて好走した。前走は有馬記念に出走。道中は先団で追走し、2周目の4コーナー手前での手ごたえはドウデュースやスターズオンアースに比べるとかなり苦しそうだった。直線では伸びを欠いて9着に終わったものの、積極的なレース運びをして、年長の強い馬にぶつかっていった経験は、今後の糧になるだろう。相手なりに走ることができて、阪神芝2000mもこの馬にはとても合っている印象だ。

リカンカブール 中山金杯で重賞初制覇

3歳時は重賞で京都新聞杯4着、神戸新聞杯6着の実績を残した。古馬となってから館山特別→西宮Sと芝2000mのレースを制し、晴れてオープンクラス入り。2走前のチャレンジCは4コーナー12番手から直線では大外から追い上げるが7着。前走中山金杯は3枠スタートからインの先団につけ、最後の直線は追い比べから抜けて重賞初制覇を飾った。このクラスで後方一気にかける作戦は厳しく、前走のようなレース運びができたのは大きな収穫だ。G1初挑戦で道中の展開も今まで以上に厳しくなるが、どこまでやれるか楽しみだ。

ジオグリフ 皐月賞馬の意地を見せるか

海外の芝・ダート両方のG1、中央・地方両方のダートG1といろいろな場所で難しいレースに挑戦してきたが、いい結果は出なかった。前走は久々にJRAのG1以外の芝(中山記念)に出走。好位で追走し、直線ではしぶとく脚を伸ばして3着に入った。マテンロウスカイやドーブネとの競り合いに敗れた形だったので、決していい印象ではないが、一応好走することができた。21年札幌2歳Sや、22年皐月賞で重賞を勝っているように、やはりコーナーが4回ある芝1800〜2000mがベスト。阪神芝成績は【0.0.0.2】だが、期待してもいいだろう。

ステラヴェローチェ 実力馬が復調か

3歳時の春は皐月賞でエフフォーリアの3着、日本ダービーはシャフリヤールの3着と好走。秋は神戸新聞杯を制し、菊花賞4着、有馬記念4着と善戦した。22年ドバイシーマクラシック9着の後、長期の休養に入り、復帰戦となった3走前の富士Sは7着、武蔵野S16着を挟んで前走大阪城Sで久々の勝利を飾った。3勝クラスを勝ち上がったばかりのデビットバローズとの叩き合いの末、アタマ差で勝利という内容なので、本来の状態にはまだ戻り切っていない気がするが、今後に期待は持てる。距離も2000m前後がちょうど良さそうだ。

スタニングローズ 阪神芝2000mの秋華賞を勝利

22年にフラワーC1着、紫苑S1着、そして阪神芝2000mで行われた秋華賞ではナミュールやスターズオンアースを下して勝利した。器用さがあり、先行してしぶとく長くいい脚を使えるタイプで、阪神芝2000mの適性は今回のメンバーでトップクラスだろう。問題は23年ヴィクトリアマイル(12着)以来となる休み明けであること。休養の理由が左前脚の腱周囲炎で、ブランクが約10か月と長い点がどうか。ただ、陣営によると中山記念を自重して大阪杯に向けて順調に仕上がり、力を出せる状態だと、自信がある様子がうかがえる。

プラダリア G2で3勝をマーク

重賞勝利は22年青葉賞、23年京都大賞典、24年京都記念とG2で3勝をマーク。直線に急坂がなく、距離2200m〜2400mがベストだろうか。課題は【0.0.0.4】の成績でまだ好走したことがないG1。23年宝塚記念は6着ながらイクイノックスやスルーセブンシーズと0.4秒差、ジャスティンパレスやジェラルディーナとは0.2秒差だったことを考えると、阪神芝の内回りコースのG1には十分対応できるとみてもいい。距離2000mは若干短い印象だが、うまくレースの流れに乗り、直線で馬群を捌いて脚を伸ばすことができれば。