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G1特集 NHKマイルカップ2023G1特集 NHKマイルカップ2023

血統分析

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父も産駒もマイル実績があるオオバンブルマイが一番手!

1)SS系とノーザンダンサー系の戦い

昨年の勝ち馬ダノンスコーピオンはロードカナロア(ミスタープロスペクター系)産駒だったが、過去10年はサンデーサイレンス(SS)系とノーザンダンサー系による、ほぼ一騎打ち状態。人気薄での勝ち鞍もあるSS系を、より適性アリと評価したい。

◎プラス評価……父SS系
 〇プラス評価……父ノーザンダンサー系
 ●マイナス評価…父ナスルーラ系/父SS系以外のヘイルトゥリーズン系

【父馬の系統別成績(過去10年)】

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種牡馬系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 6 5 5 80 7.5% 13.8% 20.0%
その他のヘイルトゥリーズン系 0 0 0 18 0.0% 0.0% 0.0%
ノーザンダンサー系 3 3 2 32 9.4% 18.8% 25.0%
ミスタープロスペクター系 1 2 2 39 2.6% 7.7% 12.8%
ナスルーラ系 0 0 1 11 0.0% 0.0% 9.1%
【過去10年の連対馬の父と母父】

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日付 馬名 種牡馬 母父馬
2022.5.8 1 18 ダノンスコーピオン ロードカナロア Sligo Bay
2022.5.8 2 1 マテンロウオリオン ダイワメジャー キングカメハメハ
2021.5.9 1 15 $シュネルマイスター Kingman Soldier Hollow
2021.5.9 2 10 ソングライン キズナ シンボリクリスエス
2020.5.10 1 11 ラウダシオン リアルインパクト Songandaprayey
2020.5.10 2 3 レシステンシア ダイワメジャー Lizard Island
2019.5.5 1 17 アドマイヤマーズ ダイワメジャー Medicean
2019.5.5 2 18 ケイデンスコール ロードカナロア ハーツクライ
2018.5.6 1 11 ケイアイノーテック ディープインパクト Smarty Jones
2018.5.6 2 9 ギベオン ディープインパクト Ghostzapper
2017.5.7 1 16 アエロリット クロフネ ネオユニヴァース
2017.5.7 2 14 $リエノテソーロ Speightstown Langfuhr
2016.5.8 1 4 メジャーエンブレム ダイワメジャー オペラハウス
2016.5.8 2 5 ロードクエスト マツリダゴッホ チーフベアハート
2015.5.10 1 7 クラリティスカイ クロフネ スペシャルウィーク
2015.5.10 2 9 アルビアーノ Harlan's Holiday Unbridled
2014.5.11 1 10 ミッキーアイル ディープインパクト Rock of Gibraltar
2014.5.11 2 2 タガノブルグ ヨハネスブルグ スペシャルウィーク
2013.5.5 1 8 マイネルホウオウ スズカフェニックス フレンチデピュティ
2013.5.5 2 17 インパルスヒーロー クロフネ サンデーサイレンス
 
2)マイル重賞での実績を尊重すべきだ

勝ち馬の父には高いマイル実績がほぼ不可欠。特に東京でマイルG1を勝っている種牡馬なら強調材料となりそうだ。

◎プラス評価……父がマイルG1(特に東京)勝ち馬
 〇プラス評価……父の産駒がマイル重賞で活躍

【勝ち馬の父とマイル路線の関係】

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勝ち馬の父 自身のマイル実績 産駒のマイル重賞勝ち馬
スズカフェニックス マイルCS3着  ウインフェニックスが新潟2歳S4着
ディープインパクト 未出走      ジェンティルドンナ、ハープスターなど
クロフネ NHKマイルC1着 フサイチリシャール、ホエールキャプチャなど
ダイワメジャー G1を3勝    トーセンベニザクラ、レーヌミノルなど
リアルインパクト 安田記念1着    ※ラウダシオンのみ
Kingman 欧州でG1を4勝 ペルシアンキング、パレスピア
ロードカナロア 安田記念1着    アーモンドアイ、ステルヴィオなど
3)SS、ミスタプロスペクター、ノーザンダンサーの血が重要

母父の系統別成績は、ノーザンダンサー系、ミスタープロスペクター系、SS系が争っている。配合的には父SS系×母父ミスタープロスペクター系またはノーザンダンサー系、父ノーザンダンサー系×母父SS系という形が有力といえる。

また過去10年、連対馬20頭の父・母父(のべ40頭)は、SS系が16頭、ノーザンダンサー系が15頭、ミスタープロスペクター系が8頭と、この3系統が大半を占めている点にも注目したい。

〇プラス評価……父SS系×母父ミスタープロスペクター系またはノーザンダンサー系
 ○プラス評価……父ノーザンダンサー系×母父SS系
 ●マイナス評価…父・母父に3系統以外が入っている

【母父の系統別成績(過去10年)】

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 2 3 2 46 4.3% 10.9% 15.2%
その他のヘイルトゥリーズン系 0 1 1 13 0.0% 7.7% 15.4%
ノーザンダンサー系 5 4 4 57 8.8% 15.8% 22.8%
ミスタープロスペクター系 3 2 1 26 11.5% 19.2% 23.1%
ナスルーラ系 0 0 1 27 0.0% 0.0% 3.7%
その他の系統 0 0 1 11 0.0% 0.0% 9.1%
4)母父には欧州芝での実績かダート適性が不可欠

勝ち馬の母父のうちRock of Gibraltar、Medicean、Soldier Hollowは欧州マイル〜中距離型。フレンチデピュティ、Smarty Jones、Songandaprayerは米ダート重賞勝ち馬。残りは日欧米の中長距離タイプだが、スペシャルウィーク(ローマンレジェンド)、オペラハウス(ニホンピロジュピタ)、ネオユニヴァース(グレンツェント)、Sligo Bay(北米ダート重賞勝ち馬Paladin Bay)と、ダートで活躍した産駒がいる。こうしたタイプがいるかをチェックするべきだろう。

○プラス評価……母父が欧州のマイル〜中距離重賞勝ち馬
 ○プラス評価……母父・その産駒がダート重賞の勝ち馬

結論

オオバンブルマイの父ディスクリートキャット(ノーザンダンサー系)は、ダートではあるがマイルG1を勝っているし、その産駒にもマイルG1の勝ち馬がいる。母父ディープインパクトからはJBCレディスクラシック勝ち馬アンジュデジールが出た。ひとまず一番手としておこう。

いっぽうNHKマイルCに産駒を送り込むSS系種牡馬は、シルバーステートやリアルスティールなどマイルG1の実績に乏しい馬ばかり。完全無視は禁物だが、中心視もしづらい。

ならば昨年同様ロードカナロア産駒にも勝機ありか。母父ファルブラヴ(ノーザンダンサー系で欧州マイル〜中距離重賞勝ち馬)のウンブライル、母父Dansili(ノーザンダンサー系で欧州マイル型)のダノンタッチダウンあたりには要注意だ。

【オオバンブルマイの血統表】

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*ディスクリート
 キャット

  Discreet Cat
  2003年 鹿毛(米)
Forestry
  1996年
Storm Cat
1983年 (米)
Storm Bird Northern Dancer
South Ocean
Terlingua Secretariat
Crimson Saint
Shared Interest
1988年
Pleasant Colony His Majesty
Sun Colony
Surgery Dr. Fager
Bold Sequence
Pretty Discreet
  1992年
Private Account
1976年
Damascus Sword Dancer
Kerala
オオバンブルマイ
  Obanburumai(JPN)
  牡 3歳 
  父17歳・母 6歳時産駒
  2020年 鹿毛(新ひだか町)
Numbered Account Buckpasser
Intriguing
Pretty Persuasive
1988年
Believe It In Reality
Breakfast Bell
Bury the Hatchet Tom Rolfe
Christmas Wishes
ディープインパクト
  Deep Impact
  2002年 鹿毛(早来町)
*サンデーサイレンス
1986年 青鹿 (米)
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
*ウインドインハーヘア
1991年 鹿毛 (愛)
Alzao Lyphard
Lady Rebecca
ピンクガーベラ
  Pink Garbera
  2014年 芦毛(新冠町)
Burghclere Busted
Highclere
ルシュクル
  Le Sucre
  2006年 芦毛 (新冠町)
サクラバクシンオー
1989年 鹿毛 (早来町)
サクラユタカオー *テスコボーイ
アンジエリカ
サクラハゴロモ *ノーザンテースト
*クリアアンバー
*アジアンミーティア
2000年 芦毛 (米)
Unbridled Fappiano
Gana Facil
Trolley Song Caro
Lucky Spell