昨年はエコロデュエルが春秋障害GI勝ちを収めて最優秀障害馬を受賞。平地ではソウルラッシュがドバイターフを制し、牧場初の国際GI初勝利を飾った。さらに現4歳世代からは、サトノシャイニングがきさらぎ賞勝ちからクラシックへ駒を進めるなど、多彩な舞台に活躍馬を送り出した。
今年の2歳世代について「基本的な調教メニューは変わりませんが、質の向上を課題として内容を重視してきました。特に乗り込み量は豊富だと思います」と語ってくれたのは、谷口勇介調教主任。中でも選りすぐりの期待馬についてお話をうかがった。
「クラシック候補の1頭」として、真っ先に名前が挙がったのはヒアトゥウィン24(牡、父キズナ)。フローラS勝ちのサトノワルキューレをはじめ、勝ち上がり率が高い優秀な母系だ。
「年明けから15-15を織り交ぜて、順調に乗り込んでいます。良い意味での緩さがありながら、センスのある動きが目を引きます。姉(サトノワルキューレ)よりも扱いやすく、それでいてゴーサインを出すと闘志あふれる走りを見せます。まだ子供っぽい面はありますが、春を越えて心身のさらなる成長が期待できます」
オーヴィレール24(牝、父キズナ)の半姉は、シルクロード2着のグランテスト。
「背中の使い方が柔軟で、広い可動域と手先の素軽さを兼ね備えたタイプです。成長とともに気性が落ち着き、兄姉よりも我慢が利きます。マイル以上の馬とは思いますが、母が芝1800mの新馬勝ちから短距離にシフトしていったので、同様の適性を見せるかもしれません。まずはクラシックを目指してほしいですね」
スウィーティーガール24(牡・父コントレイル)は、サトノシャイニングの半弟のクラシック候補生。
「成長がゆっくりだったため、土台作りに時間をかけて乗り込んできました。年明けから馬体と動きが日を追うごとに良くなり、現在はハロン15秒まで進めています。兄よりも操作性が高く乗り味も良いですね。さらに成長も期待できるので、それにあわせて進めていきます」
クリーンファンキー24(牡、父ロードカナロア)はすでに本州へ移動済みということで、早期デビューが叶いそう。
「ハロン15秒まで進め、負荷もしっかりとかけて送り出しました。ハードな攻めにもついてくる根性もありましたよ。テンから行けるスピード能力も備わっていると思います。マイルくらいまでのイメージなので、2歳戦から期待したいですね」
輝く世代の一番星はこの馬かもしれない。
即戦力候補としてもう1頭。マートンパーク24(牝、父シニスターミニスター)は、ダート路線の注目株だ。
「牝馬ながら、昨年末からハロン15秒ペースで乗るほど体が強く、乗り込み量が豊富。走りは力強いですが、兄姉を見ているとスピードもありそうですね。新潟など夏競馬のダート戦で新馬勝ちを狙ってほしいです」
その他にも牧場ゆかりの血統馬が続々とスタンバイ。今年も名門の実力が存分に示されるシーズンになりそうだ。
本コンテンツは、黄色のPOG本 「POGの王道」2026-2027(双葉社)の一部を掲載しています。