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G1特集 天皇賞(春)2024G1特集 天皇賞(春)2024

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テーオーロイヤル 3連勝でG1初制覇へ

テーオーロイヤル
阪神大賞典を圧勝したテーオーロイヤル

一時期成績を落としていたが、近3走はステイヤーズS2着→ダイヤモンドS1着→阪神大賞典1着と距離3000m以上の重賞で完全に復調を遂げた。特に前走はレースの後半5ハロンが11秒7-11秒1-11秒7-11秒8-11秒6と非常に厳しいラップのなか、5馬身差で圧勝という素晴らしい内容。23年の阪神大賞典も後半1000mが同じようなラップを踏んだハイレベルな一戦であり、それをジャスティンパレスが勝利し、次走天皇賞(春)も制した。テーオーロイヤルは22年天皇賞・春(3着)の時よりも力をつけている可能性が高く、京都芝は初ながら勝利が十分期待できる。

ドゥレッツァ 菊花賞は圧巻のパフォーマンス

ドゥレッツァ
菊花賞を快勝したドゥレッツァ

2走前の菊花賞は1周目の3〜4コーナーで掛かり気味に外からポジションを上げて先頭に立った。そこから折り合いをつけて内々で脚を溜め、後半のロングスパートにしっかりと対応し、タスティエーラを3馬身半退けて勝利した。レース運びに加え、キャリアも加味すると異次元なパフォーマンスだった。前走金鯱賞はプログノーシスに完敗(2着)だったが、相手の方が得意な条件な上にうまく乗られてしまったので仕方がない。距離延長と、叩き2戦目で状態面の良化も見込めそうなので、あらためて注目するべきだろう。

ブローザホーン コース替わりで巻き返せるか

ブローザホーン
日経新春杯を制したブローザホーン

京都芝は23年烏丸S1着、同年京都大賞典が競走中止、24年日経新春杯1着という成績。3〜4コーナーが下り坂で、直線が平坦という癖があるコースだけに実績があるのは大きなプラス材料だ。問題は距離適性。前走阪神大賞典は1番人気に支持されるも3着。勝ったテーオーロイヤルが強すぎたのが一番の敗因だが、渋った馬場も得意だっただけに案外な走りだった。阪神芝が合わなかったのかもしれないが、長距離適性があまり高くない可能性も出てきた。果たしてコース替わりがどれぐらいプラスになるかが鍵になりそうだ。

 
サリエラ ダイヤモンドSは惜敗の2着

5走前の白富士Sでドーブネやヤマニンサルバムに勝ったあたりでは、芝中距離のG3であれば勝利は時間の問題、という感じだった。今でもその印象は変わらないが、意外と長距離適性もあることがわかった。2走前のエリザベス女王杯で6着と敗れた後、前走ダイヤモンドSで1番人気に支持されて2着。直線でテーオーロイヤルとびっしりと叩き合い、クビ差の惜敗だった。長距離でも中距離の時とほぼ変わらない上がりの脚を繰り出せるのが強みと言えるだろう。今回は武豊騎手が騎乗予定。このレースを知り尽くした名手の腕にも期待したい。

ワープスピード 長距離重賞で安定した走り

半姉に21年菊花賞で3着と好走したディヴァインラヴ(父エピファネイア)がいる血統。本馬は父ドレフォンで長距離が得意なイメージはなかったが、どうやらステイヤーだったようだ。4走前に3勝クラスの古都S(京都芝3000m)を勝ってオープンクラス入り。その後、ステイヤーズS4着、ダイヤモンドS3着、阪神大賞典2着といきなり重賞でも安定した走りを見せている。ただ、レース内容を見ると、現状テーオーロイヤルの方が明らかに力は一枚上。ここで逆転するのは大変そうだが、なんとか食い下がってチャンスをうかがいたい。

タスティエーラ 復調を目指すダービー馬

昨年のクラシック三冠では日本ダービー1着を含めてすべてのレースで連対。実績・地力ともに上位だが、近2走は不本意な結果が続いている。2走前の有馬記念は直線での不利もあったが6着に敗退。前走大阪杯は内々の好位という理想的なポジションでレースを進めていたが、直線で伸びを欠いて11着と敗れた。同年齢のベラジオオペラが成長・充実しているのとは対照的に、本馬は敗因がよくわからず、本調子にはない印象を受ける。距離延長とJ.モレイラ騎手に乗り替わって、果たしてどれだけ変わり身を見せられるか。

ディープボンド 天皇賞(春)は3年連続で2着

天皇賞(春)は21年(阪神)、22年(阪神)、23年(京都)と3年連続で2着。異なるコースで好走しており、距離適性に関しては抜群なものを持っている。ただ、4走前の京都大賞典3着の後は、ジャパンC10着、有馬記念15着、阪神大賞典7着と凡走。年齢的な衰えもあるせいか、ピークは過ぎている印象は否めない。ただ、前走は3番手追走と道中は本来の形。最後の直線も坂下までは粘っていた。走る気力を失っていない、ということが分かったのが収穫だ。実績と底力に期待して見直す手はあるだろう。

シルヴァーソニック 長距離実績は侮れない

22年ステイヤーズS、23年レッドシーターフハンデキャップと、国内外の芝長距離重賞を2勝。23年天皇賞(春)では3着と好走しており、長距離での安定感と地力の高さは侮れない。前走阪神大賞典は4番人気で11着と敗退してしまったが、やはり約11か月ぶりの休み明けだった影響が出た印象。道中の手ごたえは悪いように見えなくても、ジョッキーによると2周目の3〜4コーナーではすでに苦しかったようで、直線では全く伸びなかった。今回は前走以上の状態で出走できそうなので、大きな変わり身も十分見込めるはずだ。

チャックネイト アメリカジョッキークラブCで重賞初制覇

条件クラスを勝ち上がるのにやや苦労したが、3走前に3勝クラスの六社Sで辛勝すると、次走アルゼンチン共和国杯でヒートオンビートと同着の3着。そして前走アメリカジョッキークラブCではボッケリーニとの接戦を制し、重賞初制覇を飾った。元々大崩れがなく、相手なりに走るタイプであったことも、いきなりG2で通用した要因だろう。今回はG1で、距離3000m以上も京都芝コースも初めて。走ってみないとわからない面が多いが、いい勝負ができてもおかしくはなさそうだ。

サヴォーナ ステイヤーの資質はある

3走前の菊花賞はスタートこそ悪くなかったが、後方追走となり、2周目の向正面途中で外から一気にポジションを上げた。ちょうどレース全体のペースが上がっていくところでのスパートだったので、結果的にはかなり負担が強いられるレース運びだった。それで5着という結果は悪くなく、ステイヤーとしての資質が高いことをうかがわせる。日経新春杯2着を挟み、前走阪神大賞典は3番人気で6着。馬場が影響したか、不本意な一戦だった。今回はもう少し積極的なレース運びをする可能性があり、コース替わりも魅力的。巻き返しがあるかもしれない。