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セレクトセール2017

セレクトセールの歴史

 現在の日本競馬界は、セレクトセールを中心に回っている、と書いても過言では無い。

 世界的にも類を見ない当歳セッションの売上総額や、1歳セッションからも次々とミリオンホースが誕生しているのは、これまでの19年の歴史で、セレクトセールが培ってきた実績の証とも言える。

 その実績とはずばり、取引された産駒の競走成績。第1回セレクトセールに上場されたマンハッタンカフェが菊花賞を制して、セール取引馬では最初のGTウイナーとなると、その後も毎年のようにGT馬を輩出。ついに2004年には、第4回の取引馬であるキングカメハメハが日本ダービー馬の座に就いた。

 第5回セレクトセールで取引されたのが、今や日本を代表する名種牡馬となったディープインパクト。セレクトセール出身馬が2年連続で日本ダービーを制しただけでなく、GTレースでは三冠クラシック制覇を含む7勝をあげ、獲得賞金は自らの取引額(7千万円、税抜き)の20倍強となる14億5455万1000円を記録した。

 取引額、産駒実績とセレクトセールを牽引してきたサンデーサイレンス亡き後に、セールを沸かせる存在となったのが、父となった取引馬の産駒たち。父にキングカメハメハディープインパクトを持つ産駒たちは、自らの評価額を上回るような取引が行われていき、セールレコードの更新に一役も二役も買っていく。

 驚異的なセール結果を受ける形で、世界のホースマンからも注目されていくセレクトセールだが、それを海外における競走成績という形でも証明したのが、ドバイデューティフリーを制した、第6回の取引馬であるアドマイヤムーンと、第13回の取引馬であるジャスタウェイ。しかもジャスタウェイは、そのドバイデューティフリーで驚異的なレコードを記録。そのレース内容が高く評価され、ワールド・ベストレースホース・ランキングでは、日本生産馬としては初めての単独1位という快挙を成し遂げる。

 落札者に海外からのバイヤーの名前も珍しく無くなった昨年は、1歳セッションで14頭のミリオンホースが誕生。平均価格3746万8203円、落札総額81億3060万円はいずれも1歳セッションのレコードを更新。当歳セッションでも平均価格3937万円、落札総額は68億1150万円と、前年を大きく上回る数字を記録。2日間の落札総額は149億4210万円となり、平均価格共に、セールレコードを更新した。

 セールを通しての落札総額が150億円越えも期待される今年だが、その後押しとなるかのように、第16回の取引馬であるサトノダイヤモンドが、昨年の菊花賞と有馬記念を優勝。第15回の取引馬ミッキーアイルはマイルCSを、第16回の取引馬サトノクラウンは香港ヴァーズを優勝。

サトノダイヤモンド

サトノダイヤモンド(牡4、池江/マルペンサの2013)
セレクトセール2013年当歳 上場No.401、23,000万円(税別)

ミッキーアイル

ミッキーアイル(牡6、音無/スターアイルの2011)
セレクトセール2012年1歳 上場No.029、7,600万円(税別)

 今年に入ってからもその勢いは止まらず、第17回の取引馬セイウンコウセイが高松宮記念を、第16回の取引馬アドマイヤリードがヴィクトリアマイルで、それぞれが初重賞制覇を初GT制覇で飾った。セールを約一ヶ月後に控えた安田記念でも、第14回の取引馬であるサトノアラジンが待望のGT制覇を果たすなど、世代や条件、また性別を問わずGT級の馬が上場されていることを改めて証明してみせた。

セイウンコウセイ

セイウンコウセイ(牡4、上原/オブザーヴァントの2013)
セレクトセール2014年1歳 上場No.051、1,300万円(税別)


 セール当日は未来のGTホースを探すバイヤーや調教師だけでなく、騎手といった競馬関係者や、セリの結果を報道する取材陣までもが、セリ会場となるノーザンホースパーク特設会場に集結する。その光景だけを見ても、やはり、セレクトセールが日本競馬界の中心であると言えるだろう。

昨年のセール以降のGIウイナー

  • ・サトノダイヤモンド
     (菊花賞、有馬記念、神戸新聞杯、阪神大賞典)
  • ・ミッキーアイル(マイルCS)
  • ・サトノクラウン(香港ヴァーズ、宝塚記念、京都記念)
  • ・セイウンコウセイ(高松宮記念)
  • ・アドマイヤリード(ヴィクトリアマイル)
  • ・サトノアラジン(安田記念、スワンS)

昨年のセール以降の重賞勝ち馬

  • ・ストロングサウザー(マーキュリーC)
  • ・ヤングマンパワー(関屋記念、富士S)
  • ・バクシンテイオー(北九州記念)
  • ・タイセイドリーム(新潟ジャンプS)
  • ・ビッシュ(紫苑S)
  • ・エピカリス(北海道2歳優駿)
  • ・モンドキャンノ(京王杯2歳S)
  • ・ドリームセーリング(京都ジャンプS)
  • ・カデナ(弥生賞、京都2歳S)
  • ・アルバート(ステイヤーズS、ダイヤモンドS)
  • ・ツクバアズマオー(中山金杯)
  • ・ミッキーロケット(日経新春杯)
  • ・アメリカズカップ(きさらぎ賞)
  • ・アドマイヤミヤビ(クイーンC)
  • ・スワーヴリチャード(共同通信杯)
  • ・トーセンビクトリー(中山牝馬S)
  • ・コウソクストレート(ファルコンS)
  • ・シャケトラ(日経賞)
  • ・ロジチャリス(ダービー卿CT)
  • ・ミッキークイーン(阪神牝馬S)
  • ・サンデーウィザード(新潟大賞典)
  • ・グレイトパール(平安S)
  • ・マドリードカフェ(京都ハイジャンプ)
  • ・ステイインシアトル(鳴尾記念)

ライタープロフィール

村本浩平(競馬ライター)

北海道在住の“馬産地ライター”として、豊富な取材をもとに各種競馬雑誌で活躍中。

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