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ソールオリエンス 皐月賞との二冠を目指す

ソールオリエンス
皐月賞を豪快に差し切ったソールオリエンス

春は皐月賞を豪脚で制し、日本ダービーは無念の2着。本馬とタスティエーラの実力は五分であり、クラシック最後の本競走は雌雄を決する一戦となる。前走セントライト記念は2着に敗れたが、8枠だった分、距離のロスがあった。勝ったレーベンスティールも強く、同馬にうまく走られた感じなので悲観することはない。前哨戦を挟んだことで、状態面の心配がないという点は、タスティエーラに勝る。あとは距離3000mと京都芝の下り坂をしっかりと乗り切ることができるか。鞍上の横山武史騎手にとっては、腕の見せ所でもあるだろう。

タスティエーラ 日本ダービーとの二冠を目指す

タスティエーラ
日本ダービーを制したタスティエーラ

前走日本ダービーは4番手で追走。最後の直線は馬場の中ほどから懸命に脚を伸ばして抜け出すと、ソールオリエンスら後続勢の追撃を振り切り勝利した。レース運びがとても上手で、いい脚を長く使えるのがセールスポイント。距離2400mでも末脚の持続力を存分に発揮できたのが大きかった。この分であれば距離3000mも十分にこなせる感じがする。気になるポイントを強いてあげるとすると、休み明けであること。調教だけでも十分仕上げられる時代ではあるが、過去10年の本競走においては、ダービー以来の休み明けで好走した馬はいない。

サトノグランツ メンバー中唯一、京都で勝利

サトノグランツ
神戸新聞杯を勝利したサトノグランツ

3走前に京都新聞杯を勝利して重賞初制覇。メンバー中唯一、京都の勝利実績がある。2走前の日本ダービーは8枠18番という苦しいポジションからスタート。最後の直線は全く目立たず11着に敗れたが、終わってみれば上がり3ハロンはメンバー中2位タイだった。前走神戸新聞杯は最後の直線で馬群の中に入り、手ごたえはあまり良く見えなかったが、坂を駆け上がった後、ゴール前で急追して際どく差し切った。このようなレースができたのは心強い。距離が3000mに延びることがプラスに働けば、G1でも十分勝負になりそうだ。

 
ハーツコンチェルト ダービーは差がない3着

3走前の青葉賞はスキルヴィングと0.1秒差の2着と好走。2走前の日本ダービーは6番人気だったが、レースではタスティエーラやソールオリエンスとタイム差なしの3着と好走してみせた。前走神戸新聞杯は栗東に入って調整。1番人気で5着と案外な結果ではあったが、スローペースの展開のなか、終始外を回ったので致し方がないか。右回りはまだ好走経験ゼロだが、不得手という印象はない。前走後も栗東に残り調整。スタートが遅いので序盤は後方からになるかもしれないが、後半に隊列がばらければ十分チャンスはありそう。

ファントムシーフ 皐月賞で3着と好走

共同通信杯を制し、皐月賞は3着と地力はこのメンバーの中でも上位。2走前の日本ダービーは3番人気で8着と初めて掲示板を外してしまったが、上がり3ハロンは33秒5をマーク。この馬なりにいい脚を使っているはずなので、東京芝2400mにおける適性の差がでてしまったかもしれない。前走神戸新聞杯は押し出されてハナへ行く意外な展開となり、結果は3着。この作戦の評価は難しいが、本競走に向けていろいろ試しているように見えた。今回は果たしてどんなレースをするか。騎乗予定の武豊騎手の考えに注目だ。

ノッキングポイント 新潟記念で重賞初制覇

日本ダービーは15番人気とかなり評価は低かったが、直線でしぶとく脚を伸ばして5着に入線。勝ち馬とのタイム差が0.2秒という善戦で、内容的にもフロックには見えなかった。これが評価されて、前走新潟記念はサリエラに次いで2番人気に。レースは先行勢を内目で見ながら進むと、最後の直線はうまく抜け出して重賞初制覇を飾った。レース運びが上手で、長くいい脚を使うタイプ。距離3000mも苦にする感じではなさそうだ。右回りの経験は少ないが、3走前の毎日杯(2着)を見る限り心配はない。上位争いを期待したいところ。

トップナイフ 札幌記念で2着と好走

春は弥生賞でタスティエーラの2着と好走したが、皐月賞7着、日本ダービー14着といい結果を残すことができなかった。デビュー以降、数多くのレースを使われていたので、クラシックの頃には調子が下降していたのかもしれない。ひと息入れられて、前走は札幌記念に出走。プログノーシスには完敗だったが、実績豊富な古馬たちを相手に2着と好走したのは立派だ。2016年にレインボーラインが札幌記念3着→菊花賞2着という成績を残している。本馬も高い長距離適性を持っていれば、激走できる可能性がある。

ドゥレッツァ 4連勝中の上がり馬

未勝利(東京芝2000m)でサトノグランツを2着に下して勝利すると、山吹賞→ホンコンジョッキークラブトロフィー→日本海Sと4連勝をマーク。今回最も注目されそうな上がり馬だ。走りを見るとまだ成長途上と感じるが、終いの脚は鋭くかつ堅実だ。本競走でクラシック未経験のハンデを補うには、芝2400〜2600mでの勝利が欲しいところ。その意味ではマイナス材料を抱えているが、昨年の菊花賞では2000mまでの経験しかなかったドゥラメンテ産駒のドゥラドーレスが3番人気で4着という結果だった。本馬も地力で距離を克服できるか。

サヴォーナ 神戸新聞杯で2着と好走

今年上半期は重賞で京成杯4着、青葉賞6着の実績を残した。2走前の信夫山特別(福島芝2600m)は初めて逃げる展開となったが、引き付けながら最後の直線に入り、残り200mを過ぎて一気に突き放し3馬身差で勝利。距離2400〜2600mの適性が高そうな内容だった。前走神戸新聞杯は3番手で最後の直線に入り、内目から抜け出すも、ゴール寸前でサトノグランツに差されて2着。春の時よりも力をつけている印象を受けた。馬体重が520キロ以上ある大型馬なので、3000mは長すぎるかもしれないが、果たしてどんな競馬を見せてくれるか。

ショウナンバシット 皐月賞は5着で見せ場あり

すみれSはシャザーンの2着、若葉Sはハーツコンチェルトを4着に下して勝利。皐月賞では馬場が悪いインコースを通って追い上げ、最後の直線はタスティエーラに食い下がる走りで5着と見せ場を十分に作った。日本ダービーは16着と惨敗したが、侮れない地力を持っている。前走神戸新聞杯は最後の直線で内の狭いスペースに入ったこともあり7着と敗退。脚が残っていれば抜けてこられた気もするが、勝ち馬から0.4秒差の入線で、上がり3ハロンがメンバー中3位だったのは評価できるポイントだ。人気薄であれば狙ってみても面白いかもしれない。