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DataLab.(データラボ)第18回 TARGET frontier JV

「今のTARGETも未完成だと思っています」BLITZ
TARGET frontier JV 作者:BLITZ
47歳。学生時代からパソコンに触れ、ソフト開発会社に入社。その後、独自にMS-DOS版の競馬ソフト「TARGET」を開発し、ユーザーから大好評を得る。様々な改良を経て、現在はDataLab.対応版「TARGET frontierJV」を公開中。

インタビュー記事 インタビュアー/市丸博司(2008/7)

MS-DOSマシンの限界にチャレンジしていたソフト

市丸:JRA-VANのダイヤルQ2を使ったサービスというと、92年とか、そのあたりのことですね。Windowsが本格的に普及したのが95からですし、その頃はMS-DOSで動いてましたよね。

BLITZ:MS-DOS版はすべてアセンブラ(C言語やBASICなどと違い、人間には扱いづらくコンピュータ側に近い言語)で書いていました。当時、知っている人にはそう言っても信じてもらえなかったですね。あれだけ大きなソフトをすべてアセンブラで、というのは。データベースソフトはアセンブラでは書かない、というのもありましたし。

市丸:そのあたりあまり詳しくはないのですが、なぜわざわざ難しい方法を取られたのですか?

BLITZ:当時、MS-DOSにはメモリの制限があって、その中に様々な機能を収めるにはアセンブラで書くしかなかったんです。今あるTARGETの基本的な機能は当時からほとんどありましたし。

市丸:「すごいソフトがある」と思った記憶がありますね。

BLITZ:当時のMS-DOSマシンの限界にチャレンジしていたソフトと言えると思います。私の使っていたTARGETを立ち上げると、常にメモリの残量が表示されていたのですが、いつも残りが数バイトとか(笑)。新しい機能を追加するときは、ほかをなんとか削ってやっていましたね。効率とかプログラムの質という意味では、今のTARGETでは全然及ばないくらい完成度は高かったと思います。

市丸:あれだけの機能がありながら、「さくさく度合い」がすごかったですよね。

BLITZ:画面の切り替えに0.何秒とか……。Windows版にするときに、あのパフォーマンスは出せないと思いました。ただ、メモリの制限がなくなるのは有り難かったです。

市丸:開発は仕事の合間を縫って土日だけとか、そんな感じだったのですか?

BLITZ:いえ、当時は既にあるソフトのサポートが中心となっていましたので、時間は結構取ることができました。

市丸:作り始めてから最初の公開まで、どのくらいかかりましたか?

BLITZ:4ヶ月くらいですね。12月にスタートして、確か3月か4月くらいには公開していたと思います。

市丸:これだけのソフトがフリーウェアだというのはかなり驚いたのですが……。

BLITZ:今のTARGETも含めて未完成だと思っている部分もありますので……。パッケージで発売されるソフトとは違って、こういった形ですと、問題なく動けばそれで公開できますからね。その後、ユーザの皆さんの意見を聞いて修正を重ねてゆくような。あと、フリーですとそれほど責任も感じなくて済みますし、開発者としては気が楽というか(笑)。

市丸:シェアウェアになったのはいつ頃でしたっけ?

BLITZ:98年ですね。3150円で。

市丸:これも、シェアウェアと聞いてもっと高い値段がつくものと思っていたのですが(笑)。

BLITZさんインタビュー写真

BLITZ:どうやって値段を決めたのか覚えていないのですが(笑)。ただ、自分が使うというのが基本にあるので、そんなに高くはせずに、というところだったと思います。

市丸:会社のほうを辞められて、フリーになられたのは……。

BLITZ:ほぼ同じ時期ですね。

その後もどんどんバージョンアップを重ねられていますよね。

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