第78回 皐月賞 血統分析｜G�T特集

競馬予想・競馬情報トップ　> G1特集　> 皐月賞　> 2018　> 血統分析

母父ブライアンズタイムのタイムフライヤーが面白い！

1）ＳＳ系中心で、スタミナ＆パワー勝負

過去10年でサンデーサイレンス（ＳＳ）系種牡馬の産駒が８勝、アベレージ的にも全系統中トップだ。

また勝ち馬の父７頭のうち、ネオユニヴァース、ステイゴールド、キングカメハメハ、ディープインパクトは芝2400ｍのＧ１勝ち馬。この４頭の産駒で計７勝をマークしている。残り３勝ぶんの父はアグネスタキオン、フジキセキ、ローエングリンで、いずれも道悪の中距離重賞を勝っている。全体としてスピードよりスタミナ＆パワーを重視したい。

◎プラス評価……父ＳＳ系
　○プラス評価……父が2400ｍのＧ１勝ちまたは道悪の中距離重賞勝ち
　●マイナス評価…父がその他のヘイルトゥリーズン系／ナスルーラ系
　●マイナス評価…父がスピード型

この表は右にスクロールできます。

【過去10年の連対馬の父と母父】

この表は右にスクロールできます。

2）母父は混戦も「マイル向き」か「長距離向き」がカギ

母父の系統別成績は、勝率ではナスルーラ系がリード。２着の多いノーザンダンサー系は連軸向きだ。

勝ち馬の母父は、トニービン、メジロマックイーン、ブライアンズタイムといったスタミナ型と、MachiavellianやCozzeneなど欧米の1400ｍ〜マイル重賞勝ち馬に分けられる。

○プラス評価……母父がナスルーラ系／主要系統以外
　○プラス評価……母父が2400ｍ以上またはマイルの重賞勝ち馬
　●マイナス評価…母父がミスタープロスペクター系

この表は右にスクロールできます。

3）人気サイドと穴馬で異なる傾向

単勝オッズ６倍以上で連対した馬は10頭。うち９頭が父ＳＳ系で、2400ｍのＧ１勝ち馬が多い。母父もトニービンやラムタラなどスタミナ型が目立つ。母の母の父は６頭がノーザンダンサー系、３頭が「その他の系統」だ。

単勝オッズ６倍未満で連対した10頭の父・母父にはローエングリンやMachiavellianなどマイラー型が混じるようになる。母の母の父はミスタープロスペクター系、ノーザンダンサー系、ナスルーラ系が３頭ずつだ。

◎プラス評価……人気サイドなら父・母父がマイラー型でもＯＫ／母母父は３系統
　○プラス評価……穴馬は父・母父がスタミナ型／母母父はノーザンダンサー系

4）母・祖母の実績も重要

勝ち馬は母・祖母の成績も優秀。また母系から２歳〜３歳春の重賞で上位に食い込んだ馬が出ているのもパターンだ。

◎プラス評価……母か祖母がＧ１勝ち馬／母系から２歳重賞〜３歳春のクラシック上位馬が出ている

この表は右にスクロールできます。

結論

人気サイドを狙うなら、父ＳＳ系×母父ナスルーラ系で、父・母父は2400ｍ以上型でもマイラーでも可、母母父はノーザンダンサー系など３タイプ。穴馬なら父がＳＳ系2400ｍ型またはキングカメハメハ×母父スタミナ型、母母父はノーザンダンサー系がベスト。いずれも母・祖母がＧ１馬で、母系から２歳重賞〜３歳春のクラシック上位馬が出ていれば強調材料となる。

今年は該当馬不在、母父ミスタープロスペクター系のワグネリアンなど不安な馬も多く、ロードカナロア産駒ステルヴィオは母父ノーザンダンサー系ファルブラヴで２着までか。人気になるなら父ノーザンダンサー系Kitten's Joy×母父Sunday Silenceで母がＧ１馬Believeのジャンダルム、逆に人気を落としそうなら父がＳＳ系2400ｍ型のハーツクライ×母父ブライアンズタイム、母母父がノーザンダンサー系Alzaoのタイムフライヤーが面白い。

【タイムフライヤーの血統表】

この表は右にスクロールできます。