第77回 皐月賞 レース結果回顧・払戻｜G�T特集

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レース結果

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松山弘平騎手、アルアインを導きＪＲＡ・Ｇ１初制覇！

第77回皐月賞は松山弘平騎手騎乗の９番人気アルアインが、先団追走から最後の直線での激しい叩き合いから抜け出て優勝。Ｇ１初制覇を飾った。勝ち時計は1分57秒8（良）。鞍上の松山騎手は15年にＪＢＣスプリント（大井）を制しているが、ＪＲＡのＧ１は初勝利。本馬を管理する池江泰寿調教師は11年オルフェーヴルに続き、このレース２勝目となった。

２着はクビ差でＭ.デムーロ騎手騎乗の４番人気ペルシアンナイト。３着は3/4馬身差で武豊騎手騎乗の12番人気ダンビュライト。なお、１番人気に支持されたファンディーナは７着に敗れた。

レース展開・総括

アダムバローズがハナへ行き、平均ペース

スタートは全馬ほぼそろった出だし。２番スワーヴリチャードや８番ファンディーナといった人気馬が好ダッシュを切ったが、外から15番アダムバローズが行き、１コーナーで先頭。２番手には18番トラスト、半馬身差の３番手に16番クリンチャー。直後にファンディーナと11番アルアインが続き先団からの追走。外から10番ダンビュライトが接近し、その後ろの集団は内から１番マイスタイル、中に９番プラチナヴォイス、外に17番ウインブライト。その後ろは１馬身差で７番ペルシアンナイト、３番コマノインパルス、スワーヴリチャード、12番アメリカズカップ。しかし、ペルシアンナイトは向正面途中、ラチ沿いから前へ徐々に進出。それを追うかのように４番カデナもラチ沿いから押し上げにかかった。後方集団には６番アウトライアーズ、５番レイデオロ、14番キングズラッシュ。最後方から13番サトノアレスが追走した。

前半1000m通過は59秒0で平均ペース。４コーナーの手前でアダムバローズは苦しくなり、トラストとクリンチャーが先頭。その後ろからファンディーナ、ダンビュライトが動き、アルアインは押っつけられながら馬群の内目を進み、その内にはペルシアンナイトが取り付いた。

内から抜けたペルシアンナイトを差し切る

最後の直線に入り間もなく、クリンチャーとトラストがつかまり、内から２頭目をペルシアンナイトが鋭い伸び。ファンディーナは馬場の４分どころから追い出され、その内をアルアインが狙った。さらに外からダンビュライトが加わり、残り200mから横一線の追い比べ。坂を駆け上がり先に抜けたのはペルシアンナイト。ファンディーナは脚色が悪くなり後退。アルアインが猛追し、ペルシアンナイトをゴール寸前で差し切った。３着にはダンビュライトが上がった。

大一番で見せた末脚と勝負根性

勝ったアルアインはスタート直後はやや行きたがっていたが、すぐに先団で折り合った。そして、３〜４コーナーの中間から４コーナーにかけては、馬場がやや悪いところを通ったせいか手ごたえが怪しくなった。しかし、最後の直線では見事な末脚、勝負根性を見せた。デビュー戦の内容が強く、前走は毎日杯を優勝。元々力があった馬であり、この大一番で底力を見せつけたと言えるだろう。さらに距離は伸びるが、日本ダービーでも楽しみだ。

２着ペルシアンナイトは皐月賞を知り尽くしたデムーロ騎手らしい騎乗。一旦は完全に抜けたが、最後は惜しかった。ファンディーナは残念な結果となったが、牡馬が相手にし初めて厳しく、タフな競馬を強いられた。それでいて走破時計も速かった。７着ではあるが、勝ち馬からは0.5秒差に踏みとどまっており、それほど悲観することはないはず。次走以降の走りに引き続き注目だ。

【第77回 皐月賞　成績表】

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