第76回 皐月賞 レース回顧｜G�T特集

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強風の中の激戦を制したのは、末脚一閃のディーマジェスティ！

第76回皐月賞は蛯名正義騎手騎乗の８番人気ディーマジェスティが後方追走から、最後の直線で外に持ち出されると豪快に突き抜けて快勝。注目のクラシック一戦目を見事にモノにした。勝ち時計は1分57秒9（良）。鞍上の蛯名騎手は14年のイスラボニータに続き、このレース２勝目。本馬を管理する二ノ宮敬宇調教師はこのレース初勝利となった。

２着は１馬身1/4差で川田将雅騎手騎乗の３番人気マカヒキ。３着は１馬身1/4差でＣ.ルメール騎手騎乗の１番人気サトノダイヤモンド。

レース展開・総括

ハイペースでリオンディーズが早々と先頭へ

スタートで18番ディーマジェスティが外に寄れたが、そのほかはまずまずの出だし。12番リスペクトアースが少し気合いを入れて飛び出してハナヘ。好ダッシュを見せた16番リオンディーズが差がなく続き２番手へ。17番アドマイヤモラールも外から積極的に出て行った。リスペクトアースは２馬身のリードを取り、１コーナーをカーブ。単独２番手にリオンディーズ。１馬身差の３番手にアドマイヤモラールがつけ、半馬身差の中に５番マウントロブソン。さらに内に２番ジョルジュサンク。１馬身差の６番手に15番エアスピネル。３馬身切れて４番アドマイヤダイオウ。１馬身差で中団に１番ドレッドノータス、そして外から11番サトノダイヤモンド。１馬身差で14番ロードクエスト。差がなく７番ウムブルフと９番ナムラシングンが並んでの追走。その後ろから13番プロフェット、ディーマジェスティと続き、２馬身差で３番マカヒキと６番ミライヘノツバサ、８番ミッキーロケットがかたまっての追走。２馬身差の最後方に10番トーアライジンという隊列になった。

前半1000m通過は58秒4のハイペース。リオンディーズが３コーナーで早くも先頭に立ち、それをマウントロブソン、エアスピネルらがピッタリとマークして追走。サトノダイヤモンドとナムラシングンが外から追い上げ、さらに後ろからはディーマジェスティとマカヒキらもスパートにかかった。

直線外から弾けたディーマジェスティとマカヒキ

リオンディーズが１馬身のリードを取り、堂々と最後の直線へ。内ラチ沿いからロードクエストが狙い、２列目からはマウントロブソン、エアスピネル、サトノダイヤモンドらが並んで追い出しにかかった。さらに外からはディーマジェスティとマカヒキも接近。残り200mを過ぎてもリオンディーズが先頭に立っていたが、坂を駆け上がったところでディーマジェスティが凄い伸び脚で一気差し切り先頭へ。大外からはマカヒキも爆発的な末脚を見せるが、ディーマジェスティが勢いよくゴール板を駆け抜けた。

なお、４位に入線したリオンディーズは最後の直線で進路を妨害したとして５位に降着。エアスピネルが４位となった。

厳しい天候・ペースの中、伏兵が３強を切り裂く

お昼頃から雨が降り出したが、レース前にはすっかりと上がり、良馬場で行われた。しかし、朝からの強風は止むことはなく、レースも激しいものとなった。「３強」と目された中、結果的には伏兵だったディーマジェスティが優勝。共同通信杯を勝っての直行となり、上位人気馬との対戦がなかったため、盲点になっていたか。スタートで寄れて後方からの追走となったが、ペースがかなり厳しくなったため、展開的には向いた。それにしても最後の直線の伸びは素晴らしかった。東京コースに替わっても問題なく、ダービーでは上位人気を背負っての出走になるだろう。

２着のマカヒキも序盤は後方で脚を溜めての追走。自分の競馬に徹し、ラストはメンバー中最速の上がりをマークしたが、勝ち馬を差し切るまでにはいかなかった。サトノダイヤモンドは中団から正攻法の競馬をしたが、勝ちに行った分、外からの馬に飲み込まれた。リオンディーズは引っ張らずに気分良く行かせたことを優先したため、かなり厳しい競馬となった。負けて強しの内容だが、距離延長のダービーに向けては不安が残る内容となってしまった。

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