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レース名のとおり、咲き誇る桜をバックにスタートが切られる桜花賞。牝馬クラシック開幕戦で多くの名牝を輩出している。今年、桜の女王に輝くのはどの馬だろうか?
イギリスの1000ギニーに範をとり、優秀な牝馬の選定のため、1939年に4歳(旧表記)牝馬限定の「中山四歳牝馬特別」を創設。当初は中山競馬場・芝1800mで行われていた。戦争による中断を挟み、47年に京都競馬場で再開。現名称の『桜花賞』に改称され、距離も現在の芝1600mに短縮された。50年より現行の阪神競馬場で施行されている。
84年のグレード制導入ではG1に格付け。桜咲く仁川のターフを舞台に、3歳クラシックの開幕戦として定着している。95年には指定交流競走に指定。地方所属馬にも出走が認められるようになり、同年には初めて笠松所属のライデンリーダーが出走した。また、04年からは外国産馬にも門戸を開放し、08年からは7頭まで出走可能となった。10年には国際競走に指定。13年からは外国調教馬は9頭まで出走可能となった。
阪神競馬場の改修によって、07年から外回りコースで施行されている桜花賞。それ以前はメジロラモーヌやスティルインラブが牝馬三冠に輝いたものの、牡馬相手には歯が立たなかった。しかし、コース変更をきっかけに日本を代表する名牝が続々と誕生している。この年、叩き合いを演じたダイワスカーレットとウオッカはともに時代を牽引する名牝へと成長。強豪牡馬を負かして、有馬記念やジャパンカップを制する活躍をみせた。
また、ブエナビスタやジェンティルドンナが牡馬を凌駕する実力で国内外で大活躍したのは記憶に新しい。ハープスターも3歳時に凱旋門賞に挑戦。日本馬最先着となる走りを見せている。
デビューから3連勝で阪神JFを制し、前走のチューリップ賞も快勝したソウルスターリング。同じ藤沢和雄厩舎のダンスインザムード以来となる13年ぶりの無敗での桜花賞制覇なるか、大いに注目が集まっている。
逆転候補はクイーンCを制したアドマイヤミヤビ、フィリーズRを勝利したカラクレナイ。ともに3連勝と勢いに乗り、桜の女王を目指す。他にも阪神JF2着のリスグラシュー、チューリップ賞2着のミスパンテールらがスタンバイ。咲き誇る桜の下でハイレベルなスピード決戦を制するのは果たしてどの馬だろうか。