第76回 桜花賞 レース回顧｜G�T特集

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ジュエラー、大外から直線一気の末脚でＶ！

第76回桜花賞はＭ.デムーロ騎手騎乗の３番人気ジュエラーが、後方追走から最後の直線は大外に出されると鋭く伸び、ゴール寸前で際どく差し切った。勝ち時計は1分33秒4（良）。鞍上のデムーロ騎手、本馬を管理する藤岡健一調教師ともにこのレースは初勝利となった。

２着はハナ差で池添謙一騎手騎乗の２番人気シンハライト。３着は１馬身3/4差で福永祐一騎手騎乗の６番人気アットザシーサイド。１番人気に支持されたＣ.ルメール騎手騎乗のメジャーエンブレムは４着に敗れた。

レース展開・総括

メジャーエンブレムは先団馬群に控えての追走

スタートは全馬ほぼ互角。８番アッラサルーテが飛び出したが、14番カトルラポールが交わして先頭へ。さらに外から18番メイショウバーズも迫り、２番手へ。アッラサルーテは内々の３番手に控えた。差がなく９番ジープルメリア、15番ラベンダーヴァレイ、５番メジャーエンブレム、16番ウインファビラスと先団はごった返して追走。さらに６番ビービーバーレル、４番ソルヴェイグ、12番シンハライト。中団に10番アットザシーサイドがつけ、２番ブランボヌール、１番キャンディバローズ、３番メイショウスイヅキと縦に並んでの追走。１馬身半差で11番レッドアヴァンセ。１馬身差で７番デンコウアンジュ。さらに１馬身差で13番ジュエラー。２馬身差の最後方から17番アドマイヤリードが追走した。

前半800m通過は47秒1でややゆったりとした流れ。カトルラポールが先頭だが、メイショウバーズが外からピッタリとマーク。ウインファビラスも接近し、２列目にはジープルメリアやラベンダーヴァレイ。メジャーエンブレムは先団馬群の中で４コーナーを通過し、各馬がほぼ一団の状態で最後の直線へと入っていった。

シンハライトを際どく差し切ったジュエラー

シンハライトが外から追い上げ、ジュエラーは大外へ行っての追い出し。メジャーエンブレムは前が壁にかけたが、狭いスペースをこじ開けて、横一線の叩き合いから抜けにかかった。メジャーエンブレムは残り200mで先頭に立ちかけたが、すぐに外からシンハライトが接近。さらにアットザシーサイド、大外からはジュエラーが凄い脚で伸びてきた。

メジャーエンブレムを交わして前に出たシンハライトがゴールに向けて脚を伸ばしたが、ジュエラーが一完歩ずつ接近。ゴール寸前ではほぼ並んでいたが、際どい写真判定の末、ジュエラーが差し切っていた。

力を出し切れなかったメジャーエンブレム

結果的にはチューリップ賞の再現のようなレースとなったが、今回は内と外が逆で、外から伸びたジュエラーがシンハライトに先着した。スタートは悪くなかったが、思い切って後方２番手にまで下げ、終いの爆発力を引き出したデムーロ騎手の手腕と勝負強さが光った。

圧倒的１番人気に支持されたメジャーエンブレムは、負けるべくして負けたレース。こちらもスタートは悪くなかったが、すぐに控えてしまった。ペースが上がらず、道中は揉まれてしまい、かなり苦しい競馬にしてしまった。元々決め手勝負の馬ではなく、全く力を出し切れなかった。今回のペースならば強引にでもハナへ行っていれば違う結果になっていただろう。敗因はハッキリしているものの、チャンスを逃した無念さが募る。

【第76回 桜花賞　成績表】

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