第75回 桜花賞 レース回顧｜G�T特集

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レッツゴードンキ、超スローで引っ張りまんまと逃げ切り！

第75回桜花賞は岩田康誠騎手騎乗の５番人気レッツゴードンキが、超スローペースに落としながら引き付けて逃げると、最後の直線で一気に突き放し圧勝。重賞初制覇が大きなタイトルとなった。勝ち時計は1分36秒0（良）。鞍上の岩田騎手は12年のジェンティルドンナに続き、このレースは２勝目。本馬を管理する梅田智之調教師はＪＲＡのＧ１初制覇となった。

２着は４馬身差で池添謙一騎手騎乗の７番人気クルミナル。３着は3/4馬身差でＣ.ルメール騎手騎乗の８番人気コンテッサトゥーレ。なお、１番人気に支持された戸崎圭太騎手騎乗のルージュバックは９着に敗れた。

レース展開・総括

レッツゴードンキが引き付けながらスローで逃げる

スタートは12番ローデッドが出遅れ。７番クルミナルもあまり良くない出だしだった。２番ムーンエクスプレスの出だしが１番良かったが、外から６番レッツゴードンキが来たために２番手に控えた。３番手に３番ノットフォーマル、内に１番コンテッサトゥーレ。１馬身差で外から10番アースライズ、中に４番トーセンラーク、内に５番ペルフィカ。差がなく内に挽回したクルミナル。14番テンダリーヴォイス、17番レオパルディナ、８番ルージュバック、ローデッド、13番クイーンズリングと中団から後方にかけては馬群が密集。その直後には９番アンドリエッテ、15番ココロノアイ、16番メイショウメイゲツと差がなく続き、５馬身以上離れた最後方から18番クールホタルビが追走した。

レッツゴードンキは１馬身差のリードを取り、引き付けながらの逃げ。前半800m通過が50秒0の超スローペースに持ち込んだ。３〜４コーナーの中間あたりではまだ動きがなく、各馬はじっくりと脚を溜めた。４コーナー、残り600mからようやくペースが上がった。

勝ち馬は独走、後続で人気馬がもがく

最後の直線に入るとレッツゴードンキが満を持しての追い出し。２番手以下をジリジリと突き放しにかった。クイーンズリングは中団馬群の中から懸命の追い出し。ルージュバックは後方の外でもがいていた。

残り200mでレッツゴードンキのリードは３馬身。脚色は全く衰えず、そのまま力強く脚を伸ばしてゴールを目指した。内ラチ沿いからコンテッサトゥーレが２番手に上がり、馬群の中からはクルミナルの鋭い伸び。しかし、悠々とレッツゴードンキが先頭でゴールを駆け抜けた。２着にはクルミナル。クイーンズリングが最後に際どく追い上げたが、コンテッサトゥーレが３着に残った。

異例の超スローペースで波乱

馬場は良馬場に回復したが、７Ｒの1000万クラス・芝1600mの勝ち時計は1分36秒0。こちらもスローペースではあったが時計はかかっていた。それを考慮しても前半600m通過が37秒1、800m通過が50秒0というのはかなり遅いペースだった。そうした展開を早々と見越してか、結果的にはハナを取りに行ったレッツゴードンキの岩田騎手のファインプレーとなった。単騎で行き、上がり３ハロン33秒5の脚でまとめられては後続は手も脚も出ない。勝ちみに遅かったが、この大一番で最高の勝利を飾った。

隊列が決まってからは動きにくくなり、馬群は密集したために揉まれた馬もいるだろう。圧倒的１番人気だったルージュバックはスタートこそ良かったが、徐々にポジションが下がり、４コーナー手前では後方寄り。最終的には上がり33秒6の脚を使っているが、全く競馬にならなかった。同じように力を出し切れなかった馬も多数いる。異例の超スローペースになったことで、オークスにつながるかは微妙なところだ。

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