G1特集 第153回 天皇賞(春)G1特集 第153回 天皇賞(春)

血統分析

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ノーザンダンサーの3×5クロスを持つトゥインクルに注目!

1)近年絶対的な優位を誇るSS系に要注目

過去10年ではサンデーサイレンス(SS)系が1〜3着の半数以上を占めている。アベレージが突出しているわけではないが、近5年に限ると5勝・2着3回・3着4回と勝利を独占、一昨年と昨年は1・2・3フィニッシュだった。14番人気ビートブラック、12番人気ホッコーブレーヴ、10番人気カレンミロティックといった穴馬も馬券に絡んでいて、まずはSS系が中心と考えて問題ないだろう。

率では優秀なノーザンダンサー系だが、近5年は入着なし。SS系とは逆に良績は2010年以前に集中している。ちなみに1998年〜2006年の9年間は、SSの直子が4勝、ノーザンダンサー系も4勝。つまり天皇賞(春)は「SS直子とノーザンダンサー系が互角〜SS直子の減少にともなってノーザンダンサー系が台頭〜SSの後継種牡馬の子が活躍」というイメージで捉えられるレースといえる。

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父馬の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 6回 5回 7回 91頭 6.6% 12.1% 19.8%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 0回 0回 13頭 0.0% 0.0% 0.0%
ノーザンダンサー系 3回 2回 1回 25頭 12.0% 20.0% 24.0%
ナスルーラ系 1回 1回 0回 12頭 8.3% 16.7% 16.7%
ミスタープロスペクター系 0回 2回 1回 23頭 0.0% 8.7% 13.0%
その他の系統 0回 0回 1回 8頭 0.0% 0.0% 12.5%
【過去10年の連対馬の父と母父】

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日付L 馬名 種牡馬 母父馬
2015.5.3 1 1 ゴールドシップ ステイゴールド メジロマックイーン
2015.5.3 2 14 フェイムゲーム ハーツクライ アレミロード
2014.5.4 1 7 フェノーメノ ステイゴールド Danehill
2014.5.4 2 12 ウインバリアシオン ハーツクライ Storm Bird
2013.4.28 1 6 フェノーメノ ステイゴールド Danehill
2013.4.28 2 1 トーセンラー ディープインパクト Lycius
2012.4.29 1 1 ビートブラック ミスキャスト ブライアンズタイム
2012.4.29 2 16 トーセンジョーダン ジャングルポケット ノーザンテースト
2011.5.1 1 2 ヒルノダムール マンハッタンカフェ ラムタラ
2011.5.1 2 15 エイシンフラッシュ King's Best Platini
2010.5.2 1 12 ジャガーメイル ジャングルポケット サンデーサイレンス
2010.5.2 2 16 マイネルキッツ チーフベアハート サッカーボーイ
2009.5.3 1 2 マイネルキッツ チーフベアハート サッカーボーイ
2009.5.3 2 4 アルナスライン アドマイヤベガ El Gran Senor
2008.5.4 1 14 アドマイヤジュピタ フレンチデピュティ リアルシャダイ
2008.5.4 2 8 メイショウサムソン オペラハウス ダンシングブレーヴ
2007.4.29 1 6 メイショウサムソン オペラハウス ダンシングブレーヴ
2007.4.29 2 16 エリモエクスパイア スキャターザゴールド コマンダーインチーフ
2006.4.30 1 7 ディープインパクト サンデーサイレンス Alzao
2006.4.30 2 11 リンカーン サンデーサイレンス トニービン
2)2400m以上向きのスタミナ血脈が大切

連対馬の父について、現役時代の成績をまとめてみた(サンデーサイレンスは除く)。大半が国際的評価の高い2400m級またはそれ以上のG1で活躍していた馬たちであることがわかる。

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種牡馬 2400m級以上の戦績
オペラハウス キングジョージとコロネーションC1着/凱旋門賞3着
スキャターザゴールド ブリーダーズS3着
フレンチデピュティ 特になし
チーフベアハート ブリーダーズCターフ、カナディアン国際Sなど1着
アドマイヤベガ 日本ダービー1着
ジャングルポケット 日本ダービーとジャパンC1着
マンハッタンカフェ 菊花賞、有馬記念、天皇賞・春1着
King's Best 特になし
ミスキャスト 特になし
ステイゴールド 香港ヴァーズとドバイシーマクラシック1着
ディープインパクト 日本ダービー、ジャパンCなど1着
ハーツクライ 有馬記念とドバイシーマクラシック1着

アドマイヤジュピタの父フレンチデピュティ、エイシンフラッシュの父King's Best、ビートブラックの父ミスキャストは、いずれも戦績的にはマイラー〜中距離タイプだ。ただしアドマイヤジュピタの母父はステイヤー種牡馬リアルシャダイ。エイシンフラッシュは自身が日本ダービー馬、母が独セントレジャー勝ち馬、母父がミラノ大賞勝ち馬。ビートブラックは母父が名ステイヤーを数多く送り出したブライアンズタイムだ。エリモエクスパイアの父スキャターザゴールドは実質ダート馬だったが、母父は英愛ダービー馬のコマンダーインチーフである。

トータルイメージとしては、やはりスピードよりスタミナ。父が日欧米の2400m〜3000m級G1を勝ち切る重厚な血の持ち主ならベスト。父がマイラー×母父がスタミナ型という配合でも勝負できそうだ。

3)母父は、ほぼどこからでも買える

母父の系統別成績は以下の通りだ。SS系の苦戦は、種牡馬として好調なだけに仕方のないところ。代わって「その他のヘイルトゥリーズン系」の頑張りが目立ち、ノーザンダンサー系も安定している。ミスタープロスペクター系とナスルーラ系はやや不振ながら、馬券に絡むことは可能だろう。

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 1回 0回 1回 29頭 3.4% 3.4% 6.9%
その他のヘイルトゥリーズン系 2回 0回 1回 14頭 14.3% 14.3% 21.4%
ノーザンダンサー系 5回 5回 4回 60頭 8.3% 16.7% 23.3%
ナスルーラ系 0回 1回 1回 28頭 0.0% 3.6% 7.1%
ミスタープロスペクター系 0回 1回 1回 12頭 0.0% 8.3% 16.7%
その他の系統 2回 3回 2回 29頭 6.9% 17.2% 24.1%
4)必須なのはノーザンダンサーの血の濃さか

過去10年の連対馬17頭を見ると、3頭が父ノーザンダンサー系、7頭が母父ノーザンダンサー系。どちらにも該当しないのは7頭だ。このうちジャガーメイル、トーセンラー、フェイムゲーム、ゴールドシップは5代前までにノーザンダンサーのインブリードを持つ。エイシンフラッシュも5×6と薄いながらノーザンダンサーのインブリードあり。リンカーンは母母父がSadler's Wellsだ。

ビートブラックのみノーザンダンサーの血を持たないが、この年は「謎の凡退を喫したオルフェーヴルに各馬が気を取られての逃げ切り」、すなわちイレギュラーな一戦と捉えれば、ノーザンダンサーの血をなるべく濃く受け継ぐ馬に注目したくなる。

結論

近年の勢いを重視して、素直にSS系種牡馬の子を中心とすべき。わずかにチャンスがあるとすればノーザンダンサー系か。母父はノーザンダンサー系か、その他のヘイルトゥリーズン系。いずれにせよ「父が2400m以上の国際的なG1で活躍した」か「父がマイラー×母父がスタミナ型」であることと「ノーザンダンサーの血が濃い馬」という点が必須だ。

ゴールドアクターは父スクリーンヒーローが近年実績のない「その他のヘイルトゥリーズン系」。キタサンブラックは父ブラックタイドがマイル〜中距離タイプ、母父サクラバクシンオーは短距離馬。人気を集めそうな両馬は死角たっぷりといえる。

ネオユニヴァース産駒サウンズオブアース、ステイゴールド産駒トゥインクル、ディープインパクト産駒ファタモルガーナあたりは、母父がノーザンダンサー系ということもあって人気薄でも押さえておきたい馬たち。スペシャルウィーク産駒トーホウジャッカル、ディープインパクト産駒サトノノブレス、ハーツクライ産駒のシュヴァルグランとフェイムゲームには5代前までにノーザンダンサーのインブリードがあり、このあたりも走破圏内だ。以上の中では、ノーザンダンサーの3×5を持つトゥインクルを最上位としておこう。

穴ならオペラハウス産駒ファントムライトだろう。

【トゥインクル血統表】

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ステイゴールド
 Stay Gold
 1994年 黒鹿(白老町)
*サンデーサイレンス
 Sunday Silence
 1986年 青鹿(米)
Halo
1969年(米)
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
1975年
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
ゴールデンサッシュ
 Golden Sash
 1988年 栗毛(白老町)
*ディクタス
1967年 栗毛(仏)
Sanctus Fine Top
Sanelta
トゥインクル
 Twinkle(JPN)
 牡 5歳 父17歳・母15歳時産駒
 2011年 栗毛(日高町)
Doronic Worden
Dulzetta
ダイナサッシュ
1979年 鹿毛(早来町)
*ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
*ロイヤルサッシュ Princely Gift
Sash of Honour
*ノーザンテースト
 Northern Taste
 1971年 栗毛(加)
Northern Dancer
1961年(加)
Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
Lady Victoria
1962年
Victoria Park Chop Chop
Victoriana
ロングスターダム
 Long Stardom
 1996年 栗毛(早来町)
Lady Angela Hyperion
Sister Sarah
*ストロークト
 Stroked
 1983年 栗毛(米)
Riverman
1969年(米)
Never Bend Nasrullah
Lalun
River Lady Prince John
Nile Lily
Her B.
1970年
Time Tested Better Self
Past Eight
Cetyl Our Babu
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