G1特集 第67回 朝日杯フューチュリティステークスG1特集 第67回 朝日杯フューチュリティステークス

血統分析

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父の長距離適性を重視してイモータルに期待!

1)ノーザンダンサー系とヘイルトゥリーズン系の争いか

朝日杯フューチュリティSの過去10年における血統別成績は以下の通り。ノーザンダンサー系のアベレージが一歩抜け出し、これを追うのが非サンデーサイレンス系のヘイルトゥリーズン系で、サンデーサイレンス系は3着の多さが目立つ。

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父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系 4回 5回 2回 29頭 13.8% 31.0% 37.9%
サンデーサイレンス系 2回 2回 5回 58頭 3.4% 6.9% 15.5%
その他のヘイルトゥリーズン系 2回 0回 0回 13頭 15.4% 15.4% 15.4%
ミスタープロスペクター系 1回 2回 2回 32頭 3.1% 9.4% 15.6%
ナスルーラ系 1回 1回 1回 25頭 4.0% 8.0% 12.0%
その他の系統 0回 0回 0回 2頭 0.0% 0.0% 0.0%

ただし、2013年までは中山、昨年からは阪神と開催地が変更されたことは見逃せない。同じ外回りの芝1600mでも、中山は1コーナー横ポケットからのスタート+終始下り+直線は310m+ゴール前に2m以上の急坂というレイアウトなのに対し、阪神は向こう正面中ほどからのスタート+道中はほぼ平坦で4コーナーから緩やかな下り+直線は473.6m+ゴール前に1.8mの坂と、コース形態は大きく異なるのだ。

昨年は1番人気のダノンプラチナ(父ディープインパクト)が勝ち、14番人気のアルマワイオリ(父マツリダゴッホ)が2着。3着には3番人気クラリティスカイ(父クロフネ)が入ってノーザンダンサー系も相変わらず有力といえるはずだが、コース替わりによってサンデーサイレンス系が成績を伸ばしてくる可能性もある。

ここでは一応、ノーザンダンサー系と、サンデーサイレンス系を含むヘイルトゥリーズン系の争い、としておきたい。

【過去10年の連対馬の父と母父】

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日付L 馬名 種牡馬 母父馬
2014.12.21 12 ダノンプラチナ ディープインパクト Unbridled's Song
2014.12.21 2 6 アルマワイオリ マツリダゴッホ ピルサドスキー
2013.12.15 16 $アジアエクスプレス Henny Hughes Running Stag
2013.12.15 2 11 ショウナンアチーヴ ショウナンカンプ サンデーサイレンス
2012.12.16 114 ロゴタイプ ローエングリン サンデーサイレンス
2012.12.16 2 5 コディーノ キングカメハメハ サンデーサイレンス
2011.12.18 13 アルフレード シンボリクリスエス サンデーサイレンス
2011.12.18 2 4 マイネルロブスト ゼンノエルシド メジロライアン
2010.12.19 111 グランプリボス サクラバクシンオー サンデーサイレンス
2010.12.19 2 5 リアルインパクト ディープインパクト Meadowlake
2009.12.20 18 ローズキングダム キングカメハメハ サンデーサイレンス
2009.12.20 2 12 $エイシンアポロン Giant's Causeway Sadler's Wells
2008.12.21 13 セイウンワンダー グラスワンダー サンデーサイレンス
2008.12.21 2 11 フィフスペトル キングカメハメハ Bahri
2007.12.9 11 $ゴスホークケン Bernstein Grand Slam
2007.12.9 2 3 レッツゴーキリシマ メジロライアン バイアモン
2006.12.10 13 ドリームジャーニー ステイゴールド メジロマックイーン
2006.12.10 2 9 ローレルゲレイロ キングヘイロー テンビー
2005.12.11 112 フサイチリシャール クロフネ サンデーサイレンス
2005.12.11 2 5 スーパーホーネット ロドリゴデトリアーノ エルセニョール
2)阪神・芝1600mでの安定感はサンデーサイレンス系

参考までに、阪神・芝1600mにおける種牡馬成績も調べておこう(コースリニューアル後の2007年以降/昨年の朝日杯フューチュリティSは除く)。

重賞における父馬の系統別成績は、勝率の高い順にサンデーサイレンス系が7.4%、ミスタープロスペクター系が7.0%、ノーザンダンサー系が5.6%、ナスルーラ系が4.8%、サンデーサイレンス系以外のヘイルトゥリーズン系が3.4%。対象をオープン特別にまで広げて牝馬限定戦を除外すると、ノーザンダンサー系が10.7%でトップに立ち、サンデーサイレンス系が7.6%、その他のヘイルトゥリーズン系が5.2%。また2歳戦に限る(牝馬限定戦を除外)と、サンデーサイレンス系が10.8%、ナスルーラ系が9.3%、サンデーサイレンス系以外のヘイルトゥリーズン系が4.9%、ノーザンダンサー系が4.8%、ミスタープロスペクター系が3.2%の順だ。

やはりこのコース、安定感ならサンデーサイレンス系といえそうだ。

3)種牡馬は系統によって求められる資質が異なる

下は連対馬の父の現役成績を、種牡馬の系統別にまとめたもの

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種牡馬 主な活躍場所 主な勝ち鞍
●ノーザンダンサー系
クロフネ 国内芝・ダート NHKマイルC/JCダート
ロドリゴデトリアーノ 欧州芝 愛2000ギニー/英国際S
キングヘイロー 国内芝 高松宮記念
Bernstein 欧州芝 コンコルドS(芝7ハロン)
メジロライアン 国内芝 宝塚記念
Giant'sCauseway 欧州芝 サセックスS/英国際S
ゼンノエルシド 国内芝 マイルCS
ローエングリン 国内芝 マイラーズCと中山記念を各2勝
Henny Hughes 北米ダート キングスビショップS(ダート7ハロン)
●ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系を含む)
ステイゴールド 国内芝 香港ヴァーズ/ドバイシーマクラシック
グラスワンダー 国内芝 朝日杯3歳S/有馬記念/宝塚記念
ディープインパクト 国内芝 3歳クラシック三冠
シンボリクリスエス 国内芝 天皇賞・秋と有馬記念を連覇
マツリダゴッホ 国内芝 有馬記念
●ミスタープロスペクター系/ナスルーラ系
キングカメハメハ 国内芝 NHKマイルC/日本ダービー
サクラバクシンオー 国内芝 スプリンターズS連覇
ショウナンカンプ 国内芝 高松宮記念

ノーザンダンサー系は、メジロライアンを除けば、国内または欧州の芝で活躍した短距離〜マイル血統。いっぽうヘイルトゥリーズン系は2400m以上のGI勝ち馬ばかり。この2系統以外(ミスタープロスペクター系/ナスルーラ系)は短距離〜マイル系といえる。

どうやら系統によって求められる資質が異なるようだ。

また例年このレースは、新種牡馬の産駒が多数出てきたり、海外種牡馬の子がマル外として参戦するなど、出走メンバーの血統は多彩。そのせいか1990年以降で複数の勝ち馬を出しているのはサンデーサイレンス(3勝)とブライアンズタイム(2勝)だけ。ここ19年間は勝ち馬の父がすべて異なっていることに注目しておきたい。

4)母父サンデーサイレンス、母の母の父ナスルーラ系に要注目

母父の系統別成績は以下の通りだ。

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 6回 2回 2回 31頭 19.4% 25.8% 32.3%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 0回 0回 9頭 0.0% 0.0% 0.0%
ノーザンダンサー系 0回 4回 4回 57頭 0.0% 7.0% 14.0%
ナスルーラ系 1回 2回 3回 31頭 3.2% 9.7% 19.4%
ミスタープロスペクター系 2回 0回 1回 21頭 9.5% 9.5% 14.3%
その他の系統 1回 2回 0回 10頭 10.0% 30.0% 30.0%

もう少し詳しく見ると、サンデーサイレンス系の6勝・2着2回はすべて「母父サンデーサイレンス」。ナスルーラ系とミスタープロスペクター系の計3勝はGrand Slam、Running Stag、Unbridled's Songと、すべて海外(アメリカ)種牡馬。ノーザンダンサー系の2着4回はテンビー、Sadler's Wells、メジロライアン、ピルサドスキーで、すべて芝の中長距離タイプだ。

また過去6年の勝ち馬を見ると、母の母の父はすべてナスルーラ系。これも極端な偏りである。

結論

父の系統は、サンデーサイレンス系&その他のヘイルトゥリーズン系(2400m以上のGI勝ち馬)およびノーザンダンサー系(国内または欧州の芝で活躍した短距離〜マイル血統)が有力。過去にこのレースの勝ち馬を出していない種牡馬なら、さらに推せる。

母の父としてはサンデーサイレンスが一番手。次いでナスルーラ系とミスタープロスペクター系の海外(アメリカ)種牡馬。ノーザンダンサー系(芝の中長距離タイプ)は連軸向きだろう。母の母の父がナスルーラ系なら文句なしだ。

父がヘイルトゥリーズン系(2400m以上のGI勝ち馬)+このレースの勝ち馬を出していないという点を重視するなら、マンハッタンカフェ産駒イモータル(母父は「その他の系統」にあたるAcatenango)か、父スクリーンヒーロー×母父エイシンサンディのウインオスカーだ。

母父サンデーサイレンスならキングカメハメハ(このレースの勝ち馬を出している)産駒のエアスピネル。母父ミスタープロスペクター系の海外種牡馬で見るとラヴアンドポップ(父はジャパンC勝ち馬アドマイヤムーン)になる。

母の母の父がナスルーラ系というタイプは登録馬中2頭だけ。ハレルヤボーイは父トーセンファントム(サンデーサイレンス系)に2400m以上のGI勝ち鞍がなく、母父はキングカメハメハ。キャプテンペリーは父クロフネがフサイチリシャールをすでに出しているし、母父はネオユニヴァース。いずれもピタリと条件にハマるわけではないが、面白そうな存在ではある。

【イモータルの血統表】

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マンハッタンカフェ
 Manhattan Cafe
 1998年 青鹿(千歳市)
*サンデーサイレンス
  Sunday Silence
 1986年 青鹿(米)
Halo
1969年(米)
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
1975年
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
*サトルチェンジ
 Subtle Change
 1988年 黒鹿(愛)
Law Society
1982年
Alleged Hoist the Flag
Princess Pout
イモータル
 Immortal(JPN)
 牡 2歳 父15歳・母14歳時産駒
 2013年 青鹿(安平町)
Bold Bikini Boldnesian
Ran-Tan
Santa Luciana
1973年
Luciano Henry the Seventh
Light Arctic
Suleika Ticino
Schwarzblaurot
Acatenango
 1982年
Surumu
1974年
Literat Birkhahn
Lis
Surama Reliance
Suncourt
Aggravate
1966年
Aggressor Combat
Phaetonia
*ショアー
 Shoah
 1999年 黒鹿(独)
Raven Locks Mr Jinks
Gentlemen's Relish
So Sedulous
 1991年
The Minstrel
1974年
Northen Dancer Nearctic
Natalma
Fleur Victoria Park
Flaming Page
Sedulous
1986年
Tap On Wood Sallust
Cat O'Mountaine
Pendulina Prince Tenderfoot
Rosemarin