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血統分析

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芝ダート兼用のサンデー系!
コパノリッキーの連覇に期待

1)父サンデーサイレンス系が近年になって躍進

まずは過去10年における父および母父の系統別成績を見てみよう。

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父馬の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 4回 2回 1回 35頭 11.4% 17.1% 20.0%
その他のヘイルトゥリーズン系 2回 1回 3回 28頭 7.1% 10.7% 21.4%
ノーザンダンサー系 1回 4回 2回 27頭 3.7% 18.5% 25.9%
ナスルーラ系 1回 2回 0回 16頭 6.3% 18.8% 18.8%
ミスタープロスペクター系 1回 1回 4回 42頭 2.4% 4.8% 14.3%
その他の系統 1回 0回 0回 10頭 10.0% 10.0% 10.0%

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
その他のヘイルトゥリーズン系 2回 3回 0回 14頭 14.3% 35.7% 35.7%
ノーザンダンサー系 2回 2回 2回 42頭 4.8% 9.5% 14.3%
ナスルーラ系 2回 1回 1回 34頭 5.9% 8.8% 11.8%
サンデーサイレンス系 2回 0回 3回 19頭 10.5% 10.5% 26.3%
ミスタープロスペクター系 1回 3回 1回 27頭 3.7% 14.8% 18.5%
その他の系統 1回 1回 3回 22頭 4.5% 9.1% 22.7%

父馬・母父とも、系統ごとの率の差こそあれどそれなりに満遍なく馬券に絡んでいることがわかる。特定の系統が飛び抜けているわけではなく、どこからでも買えそうなイメージだ。

ただし、10年間を前半と後半に分けると違った様子が見えてくる。父ノーザンダンサー系の連対5回という成績は、2005〜2009年の前半5年間でのもの。2010年以降の5年間では12頭が走って未勝利、2着なし、3着が2回という不振ぶりだ。また「その他のヘイルトゥリーズン系」やミスタープロスペクター系の勝利も前半5年間の中に含まれる。

逆に父サンデーサイレンス系は、前半5年が14頭出走・1勝・3着1回で勝率7.1%、後半5年は21頭出走で3勝・2着2回で勝率14.3%。明らかに近年になって成績を伸ばしているのだ。

母の父の系統別成績も同様に見ると、母父ノーザンダンサー系は、前半5年が26頭出走・2勝・2着1回・3着2回、後半5年が16頭出走・未勝利・2着1回、母父サンデーサイレンス系は、前半5年が7頭出走・2勝・3着1回、後半5年が12頭出走・未勝利・3着2回。こちらは2大系統が揃って成績を落としている。

つまり近年は「父サンデーサイレンス系」×「母父はノーザンダンサー系でもサンデーサイレンス系でもない」というタイプが中心となっているわけである。

【過去10年の連対馬の父と母父】

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日付L 馬名 種牡馬 母父場
2014. 2.23 1 13  コパノリッキー ゴールドアリュール ティンバーカントリー
2014. 2.23 2 15  ホッコータルマエ キングカメハメハ Cherokee Run
2013. 2.17 1 2  グレープブランデー マンハッタンカフェ ジヤツジアンジエルーチ
2013. 2.17 2 6  エスポワールシチー ゴールドアリュール ブライアンズタイム
2012. 2.19 1 16 $テスタマッタ Tapit Concern
2012. 2.19 2 3  シルクフォーチュン ゴールドアリュール Alwuhush
2011. 2.20 1 12  トランセンド ワイルドラッシュ トニービン
2011. 2.20 2 13  フリオーソ ブライアンズタイム Mr. Prospector
2010. 2.21 1 4  エスポワールシチー ゴールドアリュール ブライアンズタイム
2010. 2.21 2 3 $テスタマッタ Tapit Concern
2009. 2.22 1 15  サクセスブロッケン シンボリクリスエス サンデーサイレンス
2009. 2.22 2 14 $カジノドライヴ Mineshaft Deputy Minister
2008. 2.24 1 15  ヴァーミリアン エルコンドルパサー サンデーサイレンス
2008. 2.24 2 10  ブルーコンコルド フサイチコンコルド ブライアンズタイム
2007. 2.18 1 12  サンライズバッカス ヘネシー リアルシアダイ
2007. 2.18 2 7  ブルーコンコルド フサイチコンコルド ブライアンズタイム
2006. 2.19 1 14  カネヒキリ フジキセキ Deputy Minister
2006. 2.19 2 9 $シーキングザダイヤ Storm Cat Seeking the Gold
2005. 2.20 1 14  メイショウボーラー タイキシャトル Storm Cat
2005. 2.20 2 7 $シーキングザダイヤ Storm Cat Seeking the Gold
2)やはり血統的なダート適性を重視したい

下表は勝ち馬の父と母父のダート実績を示した表だ。多くの馬が、ダートGIで走って不思議ではない血統的潜在能力を持っていることがわかる。

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勝ち馬 父馬 父のダート実績 母父 母父のダート実績
メイショウボーラー タイキシャトル ユニコーンS Storm Cat ヤングアメリカS
カネヒキリ フジキセキ 特になし Deputy Minister ヤングアメリカSなど
サンライズバッカス ヘネシー ホープフルS リアルシャダイ 特になし
ヴァーミリアン エルコンドルパサー 共同通信杯4歳S サンデーサイレンス 米3冠/BCクラシックなど
サクセスブロッケン シンボリクリスエス 特になし サンデーサイレンス 米3冠/BCクラシックなど
エスポワールシチー ゴールドアリュール ダートGIを4勝 ブライアンズタイム フロリダダービーなど
トランセンド ワイルドラッシュ メトロポリタンH
など
トニービン 特になし
テスタマッタ Tapit ウッドメモリアルS Concern BCクラシックなど
グレープブランデー マンハッタンカフェ 特になし ジャッジアンジェルーチ カリフォルニアンSなど
コパノリッキー ゴールドアリュール ダートGIを4勝 ティンバーカントリー プリークネスSなど

自身のダート実績が物足りない種牡馬もいるが、フジキセキはカネヒキリ以外にもグレイスティアラやミラクルレジェンドといったダート馬を出しているし、シンボリクリスエスは父Kris S.がダート馬で、種牡馬として北米で実績を残している。マンハッタンカフェはエーシンモアオバーやアートサハラの父。父・母父の双方、少なくとも父馬にはダート適性の高いG1級種牡馬の存在を求めたい。母父は北米で実績を残してきた馬がベターだ。

3)芝短距離でも通用する血統から出たダート馬がベスト

以下は連対馬とその父について、芝での実績を短距離中心にまとめたものだ。ここでも前半と後半の差が気になる。

前半5年間は「芝でも実績のあった馬」の好走が目立った。だが近年は「ほぼダート専用馬」の天下。いっぽう種牡馬は一貫して「芝の短距離〜マイルでも活躍できる血統」となっている。

つまりは「芝スピード血統から出たダート馬」が走るレースとなっているわけだ。

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連対馬 芝での勝ち鞍 父馬 父馬の芝での勝ち鞍/
芝短距離向きの産駒
メイショウボーラー デイリー杯2歳S タイキシャトル マイルCS・安田記念/産駒にウインクリューガー(NHKマイルC)など
シーキングザダイヤ ニュージーランドT StormCat 産駒にブラックミナルーシュ(愛2000ギニー)など
カネヒキリ フジキセキ 朝日杯3歳S/産駒にキンシャサノキセキ(高松宮記念)など
サンライズバッカス ヘネシー 産駒にスペシャルデューティー(英仏1000ギニー)など
ブルーコンコルド 京王杯2歳S フサイチコンコルド 日本ダービー/産駒にバランスオブゲーム(新潟2歳S)など
ヴァーミリアン ラジオたんぱ杯2歳S エルコンドルパサー NHKマイルC・ジャパンC/産駒にアイルラヴァゲイン(オーシャンS)
サクセスブロッケン シンボリクリスエス 天皇賞・秋など/産駒にアルフレード(朝日杯FS)など
カジノドライヴ Mineshaft 未勝利1着
エスポワールシチー 未勝利戦 ゴールドアリュール 日本ダービー5着/産駒にタケミカヅチ(ダービー卿チャレンジT)
テスタマッタ 新馬 Tapit
トランセンド ワイルドラッシュ 産駒にブラウンワイルド(小倉2歳S)
フリオーソ ブライアンズタイム 産駒にナリタブライアン(三冠)やマイネルマックス(朝日杯3歳S)など
シルクフォーチュン ゴールドアリュール 日本ダービー5着/産駒にタケミカヅチ(ダービー卿チャレンジT)
グレープブランデー マンハッタンカフェ 菊花賞や有馬記念/産駒にジョーカプチーノ(NHKマイルC)など
コパノリッキー ゴールドアリュール 日本ダービー5着/産駒にタケミカヅチ(ダービー卿チャレンジT)
ホッコータルマエ キングカメハメハ NHKマイルC・日本ダービー/産駒にロードカナロア(短距離GI6勝)
4)母系にも重賞級の底力が必要

勝ち馬は母系もなかなか優秀だ。メイショウボーラーの母系は南米で年度代表馬を出していて、カネヒキリは種牡馬Silver Deputyの近親だ。サンライズバッカスの母は重賞勝ち馬、ヴァーミリアンはダイワメジャーやダイワスカーレットの近親、サクセスブロッケンの母は重賞勝ち馬、エスポワールシチーの母系からはオークス馬や阪神3歳Sのゴールドシチーなどが出ている。トランセンドの近親にはサクラサニーオーなどがいて、テスタマッタの祖母は米G1馬。グレープブランデーの母系からは米最優秀古牡馬Bold Bidderやギャロップダイナなどが出ている。そしてコパノリッキーは近親がサンライズペガサスだ。

未勝利〜条件級しか出ていない系統は、フェブラリーSでは苦戦しそうである。

結論

父としてベストなのは「芝のスピード競馬にもダートにも対応できるサンデーサイレンス系」。母父は「ノーザンダンサー系でもサンデーサイレンス系でもない北米ダート血統」で、母系から重賞級が出ていることも必須だ。

当然、昨年の勝ち馬コパノリッキーは問題なし。同じく父ゴールドアリュールのレッドアルヴィスにも注目。母父がケンタッキーダービー馬のGrindstone、近親にカレンブラックヒルという血統で穴馬に抜擢したい。

エアハリファ、ワイドバッハ、ワンダーアキュートは父ノーザンダンサー系、ハッピースプリントやローマンレジェンドは母父ノーザンダンサー系なので軽視。インカンテーションは父シニスターミニスターの芝適性に疑問が残る。

【コパノリッキー血統表】

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ゴールドアリュール
 Gold Allure
 1999年 栗毛(追分町)
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
 1986年 青鹿(米)
Halo
 1969年(米)
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
 1975年
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
*ニキーヤ
Nikiya
 1993年 鹿毛(米)
Nureyev
 1977年(米)
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Special Forli
コパノリッキー
 Copano Rickey(JPN)
 牡5歳 父11歳・母9歳時産駒
 2010年 栗毛(日高町)
Thong
Reluctant Guest
 1986年
Hostage Nijinsky
Entente
Vaguely Royal Vaguely Noble
Shoshanna
*ティンバーカントリー
Timber Country
 1992年 栗毛(米)
Woodman
 1983年(米)
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Playmate Buckpasser
Intriguing
Fall Aspen
 1976年
Pretense Endeavour
コパノニキータ
 Copano Nikita
 2001年 栗毛(門別町)
Imitation
Change Water Swaps
Portage
ニホンピロローズ
 1996年 栗毛(門別町)
*トニービン
 1983年 鹿毛(愛)
Kampala Kalamoun
State Pension
Severn Bridge Hornbeam
Priddy Fair
ウェディングブーケ
 1990年 鹿毛(門別町)
*リアルシャダイ Roberto
Desert Vixen
*アリーウイン Alydar
Fleet Victress