第68回 安田記念 血統分析｜G�T特集

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父ディープインパクト×母父Storm Catのリアルスティールに期待！

1）ＳＳを経由しないヘイルトゥリーズン系がやや有利

３着以内に入った数は最多だが率的には低いのがサンデーサイレンス（ＳＳ）系。１〜３番人気に限っても勝率6.7％と頼りない。そのＳＳを経由しないヘイルトゥリーズン系が好調だが、３着以内に入ったのはウオッカ、モーリス、スマイルジャック、ストロングリターンの４頭だけ。しかもすべて５番人気以内で、６番人気以下の14頭はすべて着外だった点には要注意だ。

◎プラス評価……父が非ＳＳ系のヘイルトゥリーズン系で１〜５番人気

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【過去10年の連対馬の父と母父】

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2）母父にヘイルトゥリーズンが入ると不利

種牡馬成績とは対照的に母父ヘイルトゥリーズン系（ＳＳ系を含む）は不振。ナスルーラ系の勝率もウオッカの２勝が効いているせいで鵜呑みにはできない。ここは「ヘイルトゥリーズン系以外ならどこからでも買える」と考えるべきだろう。

●マイナス評価…母父その他のヘイルトゥリーズン系

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3）種牡馬の出自と供用地に注目

過去10年間で外国馬・外国産馬は未勝利。2009年の３着ファリダット（父Kingmambo）以後は馬券に絡んでいない。また輸入種牡馬の子も10年間未勝利で、勝ち馬10頭の父はすべて日本で現役生活を送った馬たちだ。

いっぽう「母父が外国籍（JRA-VANデータで血統を見た際にアルファベット表記）または輸入種牡馬」というタイプが10連勝。「母父が内国産種牡馬」というタイプの好走例は2015年２着のヴァンセンヌ（母父ニホンピロウイナー）くらいだ。

◎プラス評価……父は国内で活躍×母父は外国籍・輸入種牡馬
　●マイナス評価…父が外国籍種牡馬・輸入種牡馬
　●マイナス評価…母父が内国産種牡馬

4）スピード×2400ｍの配合がベスト

勝ち馬の父・母父には、ルション（ムーラン・ド・ロンシャン賞）、エアジハード（安田記念とマイルＣＳ）、Meadowlake（ダート1300ｍＧ１）、Smart Strike（ダート1700ｍＧ１）、Storm Cat（ダート1700ｍＧ１）、ローエングリン（マイラーズＣ）などマイル前後の重賞で良績を残してきた馬と、下表のように2400ｍ戦線で高い実績を誇る馬に大別できる。「スピード競馬と2400ｍ級、双方に対応できる」という配合が理想だ。

○プラス評価……父・母父どちらかがマイル前後のＧ１・Ｇ２勝ち馬
　○プラス評価……父・母父どちらかが2400ｍＧ１勝ち馬

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結論

今年は「父がＳＳを経由しないヘイルトゥリーズン系」というタイプが不在。そこでまずはＳＳ系種牡馬の産駒を見る。リアルスティール（母父Storm Cat）、サングレーザー（母父Deputy Ministerはダート1700ｍＧ１勝ち馬）というディープインパクト産駒２頭と、スワーヴリチャード（母父Unbridled's Songは米ＢＣジュヴェナイル勝ち馬）、リスグラシュー（母父American Postは仏2000ギニー馬）というハーツクライ産駒２頭が、ほぼ互角ということになる。

ブラックムーンは父アドマイヤムーン（ドバイデューティーフリーやジャパンＣ）×母父ジェネラス（英愛ダービーと1400ｍＧ１）という配合で、これが大穴だ。

【リアルスティールの血統表】

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