第65回 安田記念 レース回顧｜G�T特集

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モーリス、怒涛の４連勝で春のマイル王に！

第65回安田記念は川田将雅騎手騎乗の１番人気モーリスが、先団の追走から最後の直線は後続を待って追い出しにかかると、堂々と抜け切り後続の追撃を押さえ切った。勝ち時計は1分32秒0（良）。鞍上の川田騎手はこのレース初勝利。本馬を管理する堀宣行調教師は11年リアルインパクト、12年ストロングリターンに続いてこのレース３勝目となった。

２着はクビ差で福永祐一騎手騎乗の３番人気ヴァンセンヌ。３着は１馬身1/4差で田辺裕信騎手騎乗の12番人気クラレント。

レース展開・総括

リアルインパクトがハナへ行く

スタートで３番ダイワマッジョーレ、14番サトノギャラントが出遅れ。好スタートを切ったのは５番ミッキーアイルだが、掛かり気味で押さえにかかった。替わって押して９番リアルインパクトがハナへ。外からは15番ケイアイエレガントも押っつけて行き、リアルインパクトの外につけた。間からは１馬身差で８番レッドアリオン。ミッキーアイルは４番手の内に控えて、その横に６番モーリス。１馬身半切れて12番クラレント、10番フィエロ、１番サンライズメジャーがかたまっての追走。その後ろは中団で11番ブレイズアトレイル、４番メイショウマンボ、２番ダノンシャーク。それから16番カレンブラックヒル、13番ヴァンセンヌ。１馬身半差の後方に17番エキストラエンドとダイワマッジョーレ。３馬身離れて７番サクラゴスペル。さらに４馬身切れて最後方にサトノギャラントが追走した。

リアルインパクトは１馬身のリードで引っ張り、前半800m通過は45秒9。平均ペースで手ごたえよく進み、４コーナーへ。差がなくケイアイエレガント。１馬身差の３番手にモーリスが上がり、その後ろはクラレント、フィエロらが続き最後の直線へと入っていった。

ヴァンセンヌの追い上げを押さえ切って優勝

ケイアイエレガントが間もなくリアルインパクトを交わして先頭。その外からはモーリスが持ったままで迫る。直後の隊列からはレッドアリオンとフィエロ、クラレントが横に並んでの競り合い。ミッキーアイルは内で苦しくなり、外からヴァンセンヌらが懸命に追い出しにかかった。

モーリスは残り200m手前で満を持しての追い出し。ケイアイエレガントをアッサリと交わして先頭に立ち、２馬身ほど抜けた。しかし、外からクラレント、そしてヴァンセンヌが強烈な伸び。ヴァンセンヌは単独２番手に上がり、モーリスとの差を一完歩ずつ詰めたが、わずかに及ばず２着。モーリスがそのまま押し切った。

スタートが決まり、好位を取れたモーリス

勝ったモーリスは課題だったスタートをしっかりと決めて、出脚もよくすんなりと好位を取ることができた。結果的にペースがそれほど速くなかったため、前目で競馬ができたことが非常に大きかった。完全に本格化し、怒涛の４連勝でＧ１制覇。１番人気で勝利したことも、見事と言うほかない。まだ４歳と若く、伸びシロはあるだろう。今後の活躍も非常に楽しみだ。

ヴァンセンヌはメンバー中最速となる上がりで追い込み２着。ケガがあり出世が遅れたが、こちらも本格化してから一気にＧ１に手が届くところまできた。秋のマイルＣＳで雪辱が期待される。３着クラレントは昨年のサマーマイルシリーズの王者。元々左回りのマイル戦はベストの舞台。暖かくなり、調子が上がってきたものだと思われる。

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