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不良馬場で行われた昨年の安田記念のゴール前。激しい叩き合いの末、内のジャスタウェイに軍配が上がった。接戦が多いレースで、春の最強マイラーに輝くのは?
1951年に日本中央競馬会の初代理事長・安田伊左衛門氏の功績を称え、創設された「安田賞」が前身。安田氏は競馬法の制定や日本ダービーの創設など競馬の発展に大いに尽力し、日本競馬の父と呼ばれる人物である。第1回は4歳以上のハンデキャップ重賞として、東京競馬場の芝1600mで行われた。58年に同氏が死去されたことに伴い、現在の『安田記念』へと改称された。
84年のグレード制導入ではG1に格付け。同年より負担重量が定量に変更され、外国産馬も出走可能となった。93年には国際競走に指定。96年からは開催時期が日本ダービーの翌週に移設。出走条件が4歳(現3歳)以上に変更され、現在では春季におけるマイル王決定戦として定着している。05年から外国調教馬は9頭まで出走可能となった。
過去にはオグリキャップやタイキシャトル、ウオッカなど日本を代表する一流馬が後続に差をつけて優勝を果たした安田記念。
ただし、近年はマイルにおける絶対王者と呼べる存在が少なく、ゴール前で混戦になることが多い。11年から昨年まで4年続けてタイム差なしの接戦となっている。11年はリアルインパクトがグレード制導入後初の3歳馬による優勝。一昨年はロードカナロア、昨年はジャスタウェイと海外のレースを制した強豪がマイルの舞台でその強さを発揮した。
マイル適性の高さに加えて、接戦を制する勝負強さも不可欠な一戦だ。
昨年の勝ち馬ジャスタウェイがターフを去った今年はあらためて最強マイラー決定戦の意味合いが強い。昨年のマイルCSを制したダノンシャークに対し、念願のG1初制覇を狙うフィエロ、マイラーズCを制して勢いに乗るレッドアリオン、4年前の覇者リアルインパクトなどが参戦予定だ。
他にも本格化著しい良血馬ヴァンセンヌ、4歳勢からはダービー卿CTで圧巻の勝ちっぷりを見せたモーリス、NHKマイルC以来のG1制覇を目指すミッキーアイルらがスタンバイ。新世代の最強マイラーが誕生するのか、激戦必至のスタートが迫っている。