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得意の東京でG1・2勝目を狙うアエロリット
今年はまだキャリア1戦で、1月にアメリカのフロリダへ遠征。芝1900mのG1に挑戦するも9着に敗れた。これで昨秋のマイルCS12着に続く敗戦だが、深刻に考える必要はないだろう。今回は国内のレースで、得意の東京芝。同コースは【3.2.0.1】という成績だ。ただ、唯一の4着以下は昨年のこのレース(4着)だ。安田記念で僅差の2着に好走する地力がある反面、緩いペースになるとやや不安が出てくる。今回は牝馬同士でペースがあまり上がりそうにないメンバー構成。大崩れはないだろうが、他馬に一瞬の決め手で交わされる懸念は残る。
阪神牝馬Sで重賞初制覇を果たしたミッキーチャーム
実力・実績上位の馬だが、今回は評価が難しい。前走阪神牝馬Sは好位から抜け出して優勝。前半800m通過が47秒9のスローペースであり、前へ行っていた馬しか競馬にならなかった。これまでの戦績から流れが速いマイル戦でも対応はできるはずだが、今回はこれほど遅いペースにはなりそうにない。また、2走前の中山牝馬Sが14着。単に休み明けの影響で惨敗したかと思いきや、陣営は敗因を関東圏への輸送と考えているようだ。今回、この課題を確実にクリアできる対策はなさそうで、走ってみないとわからない面がある。当日の気配・様子がかなり注目となるだろう。
前走阪神牝馬Sは1番人気で8着。スローペースを中団あたりから進む競馬となり、最後の直線は内にもたれていた。不本意なレース運びとなり、それでいて勝ち馬とは0.2秒差なので、悲観する必要はないだろう。その前の中山記念では2着。強いメンバーを相手にしての好走でかなり価値は高い。昨年のチューリップ賞以降勝ち鞍はないが、早熟ではないことがわかったのは大きい。淀みないペースを前々で追走したほうが持ち味も生きそうで、東京芝1600mに替わるのは好感触だ。スタートを決めて、積極的な競馬をしてほしい。
高速決着のマイル戦に強いプリモシーン
前走ダービー卿チャレンジTでは3番人気に支持されて2着に好走。昨年末のターコイズS(1番人気で8着)の例があるので、中山芝1600mでは追い込み切れない可能性が十分あったが、巻き返して見せた。この時の勝ち馬は上がり馬だが、1分31秒7の高速決着に対応。関屋記念でもそのスピード能力は示しており、東京芝1600mの適性も高いと考えられる。昨年のNHKマイルCでは4着のミスターメロディと同タイムの5着。厳しい目で見ると、突き抜けるにはもうワンパンチ必要かもしれないが、上位争いに顔を出してくる可能性は高いと見る。
半兄にクラレントやレッドアリオンがおり、全姉のレッドアヴァンセは昨年のこのレースで3着に入るなど、マイル重賞で活躍馬が多数いる血統。本馬も芝1600mで5勝をマーク。2走前の東京新聞杯ではインディチャンプの2着に入る好走を見せた。前走阪神牝馬Sも期待できたはずだが、予想以上にペースが遅くなり、末脚が完全に不発に終わった。一応、メンバー中2位タイの上がり(3ハロン)を使っており、力負けではないことがわかる。クラスの壁がない血統であり、重賞未勝利でもG1で怖い。人気が落ちるようだと、なお買いやすい。