G1特集 第14回 ヴィクトリアマイルG1特集 第14回 ヴィクトリアマイル

血統分析

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ディープインパクト産駒のレッドオルガ、ワントゥワンが双璧!

1)ヘイルトゥリーズン系が一応の中心

過去10年の3着以内馬は、約7割がサンデーサイレンス(SS)系。9年連続で連対中だし穴馬も勝っている。SS系以外から出た勝ち馬はすべて4番人気以内。人気にかかわらず好走できるSS系を、ひとまずの中心と考えていいだろう。

◎プラス評価……父SS系
 ○プラス評価……上記以外の系統で4番人気以内
 ●マイナス評価…父ナスルーラ系

【父馬の系統別成績(過去10年)】

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種牡馬系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 7 6 6 102 6.9% 12.7% 18.6%
その他のヘイルトゥリーズン系 1 0 1 9 11.1% 11.1% 22.2%
ミスタープロスペクター系 1 1 1 26 3.8% 7.7% 11.5%
ノーザンダンサー系 1 3 1 32 3.1% 12.5% 15.6%
ナスルーラ系 0 0 1 7 0.0% 0.0% 14.3%
【過去10年の連対馬の父と母父】

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日付 馬名 種牡馬 母父馬
2018.5.13 1 4 ジュールポレール ディープインパクト エリシオ
2018.5.13 2 16 リスグラシュー ハーツクライ American Post
2017.5.14 1 5 アドマイヤリード ステイゴールド Numerous
2017.5.14 2 10 デンコウアンジュ メイショウサムソン マリエンバード
2016.5.15 1 13 ストレイトガール フジキセキ タイキシャトル
2016.5.15 2 10 ミッキークイーン ディープインパクト Gold Away
2015.5.17 1 5 ストレイトガール フジキセキ タイキシャトル
2015.5.17 2 7 ケイアイエレガント キングカメハメハ A.P.Indy
2014.5.18 1 14 ヴィルシーナ ディープインパクト Machiavellian
2014.5.18 2 4 メイショウマンボ スズカマンボ グラスワンダー
2013.5.12 1 11 ヴィルシーナ ディープインパクト Machiavellian
2013.5.12 2 8 ホエールキャプチャ クロフネ サンデーサイレンス
2012.5.13 1 12 ホエールキャプチャ クロフネ サンデーサイレンス
2012.5.13 2 16 ドナウブルー ディープインパクト Bertolini
2011.5.15 1 16 アパパネ キングカメハメハ Salt Lake
2011.5.15 2 13 ブエナビスタ スペシャルウィーク Caerleon
2010.5.16 1 11 ブエナビスタ スペシャルウィーク Caerleon
2010.5.16 2 2 ヒカルアマランサス アグネスタキオン A.P.Indy
2009.5.17 1 6 ウオッカ タニノギムレット ルション
2009.5.17 2 2 ブラボーデイジー クロフネ サンデーサイレンス
2)母の父の系統別成績は混戦模様

母父の系統別成績を見ると、馬券に絡んだ回数はノーザンダンサー系が最多。勝率ではSS系以外のヘイルトゥリーズン系とミスタープロスペクター系がリードしている。全体的にアベレージの低いSS系以外は混戦模様だ。

◎プラス評価……母父SS系以外のヘイルトゥリーズン系、ミスタープロスペクター系
 ○プラス評価……母父ノーザンダンサー系
 ●マイナス評価…母父SS系

【母父の系統別成績(過去10年)】

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 1 2 1 34 2.9% 8.8% 11.8%
その他のヘイルトゥリーズン系 2 1 1 11 18.2% 27.3% 36.4%
ミスタープロスペクター系 3 0 1 28 10.7% 10.7% 14.3%
ノーザンダンサー系 3 4 5 67 4.5% 10.4% 17.9%
ナスルーラ系 1 2 1 24 4.2% 12.5% 16.7%
3)3歳春実績型×欧米マイル型という配合がベスト

勝ち馬の父は芝1600mまたは2400mG1の勝ち馬ばかり。特に3歳春までに勝っていれば強調材料だ。いっぽう母父は短距離〜マイル戦で実績を残した馬、とりわけ欧米で活躍した馬が目立つ。この配合には要注目だ。

◎プラス評価……父が3歳春までに芝1600mまたは2400mG1を勝利
 ◎プラス評価……母父が欧米でマイル重賞を勝利

【勝ち馬の父・母父】

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勝ち馬 父/主な勝ち鞍 母父/主な勝ち鞍
ウオッカ タニノギムレット/日本ダービー  ルション/ムーランドロンシャン賞
ブエナビスタ スペシャルウィーク/日本ダービー Caerleon/仏ダービー
アパパネ キングカメハメハ/日本ダービー  Salt Lake/キングスビショップS
ホエールキャプチャ クロフネ/NHKマイルC サンデーサイレンス/BCクラシック
ヴィルシーナ ディープインパクト/日本ダービー Machiavellian/サラマンドル賞
ストレイトガール フジキセキ/朝日杯3歳S タイキシャトル/ジャックルマロワ賞
アドマイヤリード ステイゴールド/香港ヴァーズ Numerous/ダービートライアルS
ジュールポレール ディープインパクト/日本ダービー エリシオ/凱旋門賞
4)マイル適性があり、かつ質のいい牝系出身であることが重要

ウオッカの牝系は日本を代表するシラオキ系。ブエナビスタの母はビワハイジ、ホエールキャプチャの曾祖母はタレンティドガール、ヴィルシーナの四代母は米古馬牝馬チャンピオン。ストレイトガールの近親にはシャダイカグラ、アドマイヤリードの近親には愛セントレジャー勝ち馬がいる。ジュールポレールの兄はマイルCS勝ち馬サダムパテックだ。いずれも母系は良質。マイルG1で勝ち負けできる潜在能力があればさらに強調できる。

◎プラス評価……母系が優秀/母系からマイル重賞勝ち馬が出ている

結論

父が3歳春までに芝1600m/2400mのG1を勝っているSS系、母父が欧米のマイル重賞勝ち馬という配合がベスト。母系からマイル重賞勝ち馬が出ていればプラスだ。

まずディープインパクト産駒から。レッドオルガは母父が英2000ギニー勝ち馬ダンシングブレーヴ、兄がマイル重賞5勝のクラレント。ワントゥワンは母父がクイーンエリザベス2世S勝ち馬Falbrav、近親に桜花賞馬ジュエラー。この2頭が双璧か。

ラッキーライラックも、父はオルフェーヴル、母は8.5ハロン重賞勝ち馬、母父Flower Alleyはマイル重賞勝ち馬。こちらも侮れない。

【レッドオルガの血統表】

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ディープインパクト
 Deep Impact
 2002年 鹿毛(早来町)
*サンデーサイレンス
 Sunday Silence
 1986年 青鹿(米)
Halo
1969年(米)
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
1975年
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
*ウインドインハーヘア
 Wind In Her Hair
 1991年 鹿毛(愛)
Alzao
1980年
Lyphard Northern Dancer
Goofed
レッドオルガ
 Red Olga(JPN)
 牝 5歳 父12歳・母16歳時産駒
 2014年 鹿毛(安平町)
Lady Rebecca Sir Ivor
Pocahontas
Burghclere
1977年
Busted Crepello
Sans Le Sou
Highclere Queen's Hussar
Highlight
*ダンシングブレーヴ
 Dancing Brave
 1983年 鹿毛(米)
Lyphard
1969年 (米)
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Goofed Court Martial
Barra
Navajo Princess
1974年
Drone Sir Gayload
Cap and Bells
エリモピクシー
 Erimo Pixy
 1998年 鹿毛(新冠町)
Olmec Pago Pago
Chocolate Beau
エリモシユーテング
 Erimo Shooting
 1984年 黒鹿(えりも町)
*テスコボーイ
1963年 黒鹿(英)
Princely Gift Nasrullah
Blue Gem
Suncourt Hyperion
Inquisition
*デプグリーフ
1974年 鹿毛(米)
Vaguely Noble Vienna
Noble Lassie
Depth Buckpasser
Batteur