第13回 ヴィクトリアマイル 血統分析｜G�T特集

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母父英2000ギニー勝ち馬ダンシングブレーヴのレッドアヴァンセに注目！

1）ヘイルトゥリーズン系が一応の中心

過去10年の種牡馬成績からは「ナスルーラ系以外ならどの系統でも勝ち負けできる」という印象。ただしサンデーサイレンス（ＳＳ）系以外から出た勝ち馬は、すべて４番人気以内。ＳＳ系は穴馬も勝っていて、馬券に絡んだ回数は最多、連対できなかったのは2009年だけだ。その2009年の勝ち馬はタニノギムレット産駒ウオッカだから、一応は「ヘイルトゥリーズン系が中心」と考えていいはずだ。

◎プラス評価……父ＳＳ系〜ヘイルトゥリーズン系
　○プラス評価……上記以外の系統で４番人気以内
　●マイナス評価…父ナスルーラ系

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【過去10年の連対馬の父と母父】

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2）母の父の系統別成績は混戦模様

母父も幅広い系統が勝ち馬を出しているが、馬券に絡む回数ではノーザンダンサー系、勝ち馬率ではＳＳ系以外のヘイルトゥリーズン系とミスタープロスペクター系がリードしている状況だ。

◎プラス評価……母父ＳＳ系以外のヘイルトゥリーズン系、ミスタープロスペクター系
　○プラス評価……母父ノーザンダンサー系
　●マイナス評価…母父ＳＳ系、ナスルーラ系

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3）国内３歳春実績型×欧米マイル型という配合がベスト

勝ち馬の父は芝1600ｍまたは2400ｍＧ１の勝ち馬ばかり。特に３歳春までに勝っていれば強調材料だ。いっぽう母父は短距離〜マイル戦で実績を残した馬、とりわけ欧米で活躍した馬が目立つ。この配合には要注目だ。

◎プラス評価……父が３歳春までに国内の芝1600ｍまたは2400ｍＧ１を勝利
　◎プラス評価……母父が欧米でマイル重賞を勝利

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4）マイル適性があり、かつ質のいい牝系出身であることが重要

エイジアンウインズの四代母スペシャルの牝系からはヌレイエフやサドラーズウェルズが出た。ウオッカは日本を代表するシラオキ系のライン出身。ブエナビスタの母はビワハイジ、ホエールキャプチャの曾祖母はタレンティドガール、ヴィルシーナの四代母は米古馬牝馬チャンピオン。ストレイトガールの近親にはシャダイカグラ、アドマイヤリードの近親には愛セントレジャー勝ち馬がいる。

勝ち馬の牝系は良質。マイルＧ１で勝ち負けできる潜在能力があればさらに強調できる。

◎プラス評価……牝系が優秀／牝系からマイル重賞勝ち馬が出ている

結論

父が３歳春までに国内の芝1600ｍ／2400ｍのＧ１を勝っているＳＳ系〜ヘイルトゥリーズン系、母父が欧米でマイル重賞を勝っているＳＳ系以外のヘイルトゥリーズン系／ミスタープロスペクター系／ノーザンダンサー系、という配合がベスト。牝系からマイル重賞勝ち馬が出ていればプラスとなる。

レッドアヴァンセに注目。父はディープインパクト、母父は英2000ギニー勝ち馬ダンシングブレーヴ、半兄にはクラレントやリディルといったマイル重賞勝ち馬がいる。プラス条件をズラリと満たし、昨年の勝ち馬アドマイヤリードや、このレースと相性のいいクロフネの産駒アエロリットあたりより面白そうだ。レーヌミノルも、父は（３歳春までではないがマイルＧ１勝ち馬）ダイワメジャー、母父タイキシャトル、祖母プリンセススキーはマイル重賞の勝ち馬と、狙える血統だ。

【レッドアヴァンセの血統表】

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