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ジャパンC優勝で実績上位のショウナンパンドラ
昨年のジャパンC優勝後、前走産経大阪杯で久々に実戦復帰した。G2ながら強力なメンバーが顔を揃えるレースとなり、結果は3着。スローペースの展開となり、前々にいた2頭がそのまま残る中、メンバー中最速の脚を使って差を詰めた。JC優勝が伊達ではないことを示したし、次につながる走りだった。今回はマイル戦。昨年のヴィクトリアマイル8着以来となる距離で、本質的には少し短いかもしれない。昨年のように時計が速い上に、前が止まらない展開になると厳しいだろう。しかし、地力は確実に上位。当然有力馬と目される。
4歳牝馬代表の座は譲れないミッキークイーン
今年から芝1600mに戻り、前哨戦となった阪神牝馬Sに出走。スマートレイアーがハナに立ち、前半800m通過が47秒1のマイペースに持ち込む展開となった。マイル重賞としては異質と言える上がりが速い競馬となり、中団よりも後ろにいた本馬にとっては不向きな流れだった。それでも馬群を割って、終いは鋭い伸び。最後は差し切る勢いを持っての2着だった。久々のマイル戦でも一応結果は出したが、本馬もショウナンパンドラ同様、地力上位ながら中距離に適性が振れている馬。高速馬場の東京芝1600mに舞台が変わっても対応できるかがカギだ。
マイル重賞を連覇で意気上がるスマートレイアー
かつては終い一辺倒だったが、2走前の東京新聞杯でいきなり逃げに転じた。前半800m通過が48秒4というかなり遅いペースだったが、エキストラエンドやダノンプラチナといった牡馬の実績馬を封じて逃げ切って見せた。前走阪神牝馬Sもすんなりとハナに立ちマイペースに持ち込むと、ミッキークイーンの猛追を押さえ切って優勝。重賞連勝を飾った。今回も無理せずに主導権を握れそうなメンバー構成。元々力はあった上、自分でペースを作れる強みを持って臨める今回は、G1でも楽しみ。怒涛の3連勝で、マイル女王の座を目指す。
昨年のこのレースでは好位追走から鋭く脚を伸ばして優勝。なかなか手が届かなかったG1を初めて勝った。本質的にはスプリンターだが、パンパンの良馬場の時計勝負には滅法強い馬。14年のこのレースでも3着に好走しており、条件的には合っている。今年は高松宮記念に出走せず、阪神牝馬Sから始動。外枠から先行し、折り合いはついていたが、追い比べで敗れて9着に終わった。もう少し抵抗したかったところではあるが、休み明けで流れもあまり向かなかった。年齢的にこれ以上の上昇は疑問でも、叩かれての変わり身に期待したい。
前走圧倒的1番人気に支持された中山牝馬Sは2着。実績的には格下のシュンドルボンに敗れて、重賞初勝利を献上した。本馬の方がハンデが2キロ重く、それでタイム差なしの入線なので、勝ちに等しい内容であると言える。しかし、デビュー当初に3連勝した時の勢いや期待感が薄れつつある。エリザベス女王杯が4着で、有馬記念も10着ながら勝ち馬と0.5秒差と、決して悪くない走りだが、もうワンパンチほしい印象だ。そういう意味では、今回のマイル戦はいい環境の変化となるかもしれない。流れに乗れなかった桜花賞は度外視し、あらためて注目してみたい。