G1特集 第59回 宝塚記念G1特集 第59回 宝塚記念

血統分析

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ノーザンダンサーの4×5を持つヴィブロスを有力視!

1)SS系とノーザンダンサー系の争い

アベレージは平凡ながら、3着以内馬の6割以上がサンデーサイレンス系(SS系)種牡馬の産駒。中でもステイコールド産駒が4頭で5勝と相性の良さを示している。またノーザンダンサー系種牡馬の産駒は出走数が少ない中で大健闘しているといえる。

○プラス評価……父SS系(特にステイゴールド)/ノーザンダンサー系
 ●マイナス評価…父ナスルーラ系/ミスタープロスペクター系

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種牡馬系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 6回 5回 8回 85頭 7.1% 12.9% 22.4%
その他のヘイルトゥリーズン系 1回 2回 1回 14頭 7.1% 21.4% 28.6%
ノーザンダンサー系 2回 1回 0回 13頭 15.4% 23.1% 23.1%
ミスタープロスペクター系 1回 2回 1回 24頭 4.2% 12.5% 16.7%
ナスルーラ系 0回 0回 0回 8頭 0.0% 0.0% 0.0%
【過去10年の連対馬の父と母父】

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日付L 馬名 種牡馬 母父馬
2017.6.25 1 11 サトノクラウン Marju Rossini
2017.6.25 2 2 ゴールドアクター スクリーンヒーロー キョウワアリシバ
2016.6.26 1 16 マリアライト ディープインパクト エルコンドルパサー
2016.6.26 2 9 ドゥラメンテ キングカメハメハ サンデーサイレンス
2015.6.28 1 16 ラブリーデイ キングカメハメハ ダンスインザダーク
2015.6.28 2 6 デニムアンドルビー ディープインパクト キングカメハメハ
2014.6.29 1 11 ゴールドシップ ステイゴールド メジロマックイーン
2014.6.29 2 5 カレンミロティック ハーツクライ A.P.Indy
2013.6.23 1 10 ゴールドシップ ステイゴールド メジロマックイーン
2013.6.23 2 4 ダノンバラード ディープインパクト Unbridled
2012.6.24 1 11 オルフェーヴル ステイゴールド メジロマックイーン
2012.6.24 2 7 ルーラーシップ キングカメハメハ トニービン
2011.6.26 1 2 アーネストリー グラスワンダー トニービン
2011.6.26 2 8 ブエナビスタ スペシャルウィーク Caerleon
2010.6.27 1 17 ナカヤマフェスタ ステイゴールド タイトスポット
2010.6.27 2 8 ブエナビスタ スペシャルウィーク Caerleon
2009.6.28 1 9 ドリームジャーニー ステイゴールド メジロマックイーン
2009.6.28 2 8 サクラメガワンダー グラスワンダー サンデーサイレンス
2008.6.29 1 9 エイシンデピュティ フレンチデピュティ Woodman
2008.6.29 2 2 メイショウサムソン オペラハウス ダンシングブレーヴ
2)母父はマイナー系がベターか

ステイゴールド産駒の5勝は、いずれも母父が「その他の系統」だ。この配合が見当たらないなら母父ミスタープロスペクター系が選択肢の一番手か。それ以外の系統は勝率も連対率も低くて中心視しにくい。

◎プラス評価……父ステイゴールド×母父その他の系統
 ○プラス評価……母父ミスタープロスペクター系
 ●マイナス評価…母父ノーザンダンサー系/ヘイルトゥリーズン系/ナスルーラ系/SS系

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 1回 2回 0回 24頭 4.2% 12.5% 12.5%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 0回 0回 6頭 0.0% 0.0% 0.0%
その他の系統 5回 1回 1回 19頭 26.3% 31.6% 36.8%
ノーザンダンサー系 0回 3回 6回 46頭 0.0% 6.5% 19.6%
ミスタープロスペクター系 3回 2回 1回 20頭 15.0% 25.0% 30.0%
ナスルーラ系 1回 2回 2回 29頭 3.4% 10.3% 17.2%
3)ノーザンダンサーのインブリードを探せ

勝ち馬9頭すべてがノーザンダンサーのインブリードを持っていた(4×5と5×5が4頭ずつ)。また9頭中6頭は母母父がノーザンダンサー系。この2つの条件も勝率を高めてくれるようだ。

◎プラス評価……ノーザンダンサーのインブリードあり(4×5か5×5)/母母父がノーザンダンサー系
 ●マイナス評価…ノーザンダンサーの血を持たない

4)配合にも注意したい

連対馬の母父を、現役時に勝ったレースで3つのタイプに分類してみた。13連対の長距離型が最有力。これらは父がステイゴールド、オペラハウス、スペシャルウィーク、ディープインパクトなど2400m以上のG1勝ち馬ばかり。つまり「父が長距離型×母父も長距離型」という配合だ。

母父が米BCクラシック勝ち馬というタイプも4連対。実はゴールドアクターの母父キョウワアリシバは、その父Alyshebaが米BCクラシック勝ち馬である。

短距離型は2勝していて、いずれも父がノーザンダンサー系。この配合も狙い目だ。

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タイプ 連対馬の母父 主な勝ち鞍
長距離型 ダンシングブレーヴ 凱旋門賞
メジロマックイーン 天皇賞・春
タイトスポット  アーリントンミリオン
Caerleon     仏ダービー
トニービン    凱旋門賞
ダンスインザダーク 菊花賞
キングカメハメハ 日本ダービー
エルコンドルパサー ジャパンC
ダート型 サンデーサイレンス 米BCクラシック
Unbridled     米BCクラシック
短距離型 Woodman      1600mの愛G3
Rossini 1100mの仏G2
中距離型 キョウワアリシバ 朝日チャレンジC3着

◎プラス評価……父が長距離型×母父も長距離型
 ○プラス評価……母父が米BCクラシック勝ち馬/父ノーザンダンサー系×母父短距離型

結論

サトノダイヤモンドは母父がノーザンダンサー系、ダンビュライトやキセキは父ミスタープロスペクター系×母父SS系など、有力馬には死角も多い。そんな中でプラス要素が目立つのはヴィブロス。父SS系ディープインパクト×母父ミスタープロスペクター系Machiavellian、母母父がノーザンダンサー系Nureyevでノーザンダンサーの4×5だ。長距離型×短距離型という配合だけが気がかり。

昨年の勝ち馬サトノクラウンも当然プラス条件をクリア。パフォーマプロミスはステイゴールド産駒で長距離型×長距離型。ノーザンダンサーのインブリードも持ち、穴として要注意か。

【ヴィブロスの血統表】

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ディープインパクト
 Deep Impact
 2002年 鹿毛(早来町)
*サンデーサイレンス
 Sunday Silence
 1986年 青鹿(米)
Halo
1969年(米)
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
1975年
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
*ウインドインハーヘア
 Wind In Her Hair
 1991年 鹿毛(愛)
Alzao
1980年
Lyphard Northern Dancer
Goofed
ヴィブロス
 Vivlos(JPN)
 牝 5歳 父11歳・母12歳時産駒
 2013年 青毛(安平町)
Lady Rebecca Sir Ivor
Pocahontas
Burghclere
1977年
Busted Crepello
Sans Le Sou
Highclere Queen's Hussar
Highlight
Machiavellian
 1987年 (米)
Mr.Prospector
1970年 (米)
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Gold Digger Nashua
Sequence
Coup de Folie
1982年
Halo Hail to Reason
Cosmah
ハルーワスウィート
 Halwa Sweet
 2001年 栗毛(早来町)
Raise the Standard Hoist the Flag
Natalma
*ハルーワソング
 Halwa Song
 1996年 栗毛(米)
Nureyev
1977年 (米)
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Special Forli
Thong
Morn of Song
1988年
Blushing Groom Red God
Runaway Bride
Glorious Song Halo
Ballade