第57回 宝塚記念 レース回顧｜G�T特集

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マリアライト、激戦のグランプリを制す！

第57回宝塚記念は蛯名正義騎手騎乗の８番人気マリアライトが、中団追走から勝負どころでまくり気味にしかけると、最後の直線はしぶとく伸びて激戦の叩き合いを制した。勝ち時計は2分12秒8（稍重）。Ｇ１勝利は、昨年のエリザベス女王に続き２勝目。鞍上の蛯名騎手、本馬を管理する久保田貴士調教師はともにこのレースは初勝利となった。

２着はクビ差でＭ.デムーロ騎手騎乗の１番人気ドゥラメンテ。３着はハナ差で武豊騎手騎乗の２番人気キタサンブラック。

レース展開・総括

キタサンブラックがハナで厳しい流れ

スタートは全馬まずまず。キタサンブラックがじんわりと出ていきハナへ。１馬身のリードを奪って１コーナーをカーブした。２番手に４番ワンアンドオンリー。直後に２番アンビシャスと11番トーホウジャッカル。１馬身差の先団に12番サトノノブレス、10番カレンミロティック、内に５番シュヴァルグランが並んで追走。１馬身半差で中団に７番ラブリーデイ。内に６番ラストインパクト。その後ろは内から１番フェイムゲーム、８番ステファノス、16番マリアライトが並んで追走。その後ろに９番ドゥラメンテ、15番サトノクラウン。半馬身差の内に14番ヒットザターゲット。外に17番ヤマカツエース。３馬身差の最後方に13番タッチングスピーチという隊列になった。

キタサンブラックが単騎の先頭だが、ペースが上がり前半1000m通過が59秒1。馬場を考えると厳しい流れ。３コーナーを過ぎると、２番手のワンアンドオンリーの手が早くも動いた。外からサトノノブレス、ラブリーデイが動き、その後ろからはマリアライトもスパートを開始。ドゥラメンテとサトノクラウンは中団馬群で我慢し、最後の直線に入って追い出した。

マリアライトとドゥラメンテがしぶとく伸びる

キタサンブラックのリードは２馬身に拡大。２番手にラブリーデイが上がり、馬場の中ほどからの伸び。その内からステファノス、外からマリアライトが懸命に迫る。そして外からドゥラメンテが猛追を開始した。

残り200mを過ぎてもキタサンブラックのリードは１馬身半。ラブリーデイがじわじわとさらに差を詰めにかったが、外から来たマリアライトとドゥラメンテの脚色が優勢。マリアライトがグイグイと伸び、ゴール寸前でキタサンブラックを差し切った。ドゥラメンテも際どく２着に上がったが、勝ち馬には及ばなかった。

馬場も味方にしマリアライトが快挙

勝ったマリアライトは、牡馬相手のグランプリを制する快挙。昨年の有馬記念で地力を示しており、それほど驚く勝利ではないが、今回の豪華メンバーを相手によく勝利した。小柄ながら道悪は屈指の巧者。馬場は稍重まで回復したが、芝はボコボコしているような状態で、この馬にとっては味方した。

対照的に勝利を逃したドゥラメンテにとっては不運。最後は鋭く伸びたが、わずかに及ばなかった。ゴール入線後、馬場に脚をとられたような感じがあり、すぐにジョッキーが下馬した。できればパンパンの良馬場でやりたかった。キタサンブラックは、突っつかれる感じで厳しいペースを強いられながらもよく粘った。力は出し切ったといえるだろう。

【第57回 宝塚記念　成績表】

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