G1特集 第49回 高松宮記念G1特集 第49回 高松宮記念

血統分析

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父ミスプロ系で母系が優秀なダノンスマッシュが有力!

1)ミスタープロスペクター系が上昇中

過去10年の種牡馬成績は以下の通り。サンデーサイレンス(SS)系以外のヘイルトゥリーズン系が未勝利で、その他の系統からは香港馬エアロヴェロシティ(父はトムフール系のPins)が勝利。この2点を除けば、それほど目立った傾向は出ていない。

【父馬の系統別成績(過去10年)】

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日付 馬名 種牡馬 母父馬
2018.3.25 1 9 ファインニードル アドマイヤムーン Mark of Esteem
2018.3.25 2 8 レッツゴードンキ キングカメハメハ マーベラスサンデー
2017.3.26 1 6 セイウンコウセイ アドマイヤムーン Capote
2017.3.26 2 3 レッツゴードンキ キングカメハメハ マーベラスサンデー
2016.3.27 1 4 ビッグアーサー サクラバクシンオー Kingmambo
2016.3.27 2 6 ミッキーアイル ディープインパクト Rock of Gibraltar
2015.3.29 1 4 $エアロヴェロシティ Pins Kaapstad
2015.3.29 2 15 ハクサンムーン アドマイヤムーン サクラバクシンオー
2014.3.30 1 5 コパノリチャード ダイワメジャー トニービン
2014.3.30 2 17 スノードラゴン アドマイヤコジーン タヤスツヨシ
2013.3.24 1 11 ロードカナロア キングカメハメハ Storm Cat
2013.3.24 2 12 ドリームバレンチノ ロージズインメイ マイネルラヴ
2012.3.25 1 10 カレンチャン クロフネ トニービン
2012.3.25 2 17 サンカルロ シンボリクリスエス Crafty Prospector
2011.3.27 1 4 $キンシャサノキセキ Fuji Kiseki Pleasant Colony
2011.3.27 2 8 サンカルロ シンボリクリスエス Crafty Prospector
2010.3.28 1 6 $キンシャサノキセキ Fuji Kiseki Pleasant Colony
2010.3.28 2 17 ビービーガルダン チーフベアハート Westminster
2009.3.29 1 13 ローレルゲレイロ キングヘイロー テンビー
2009.3.29 2 4 スリープレスナイト クロフネ Nureyev

ただミスタープロスペクター系の成績のうち、3勝・2着3回・3着3回は2012年以降、つまりリニューアル後の中京競馬場でマークしたもの。2017年は1〜3着独占、2018年は1・2フィニッシュを決めている。重視したい系統といえるだろう。

◎プラス評価……父ミスタープロスペクター系
 ●マイナス評価…父SS系以外のヘイルトゥリーズン系

【過去10年の連対馬の父と母父】

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種牡馬系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ミスタープロスペクター系 3 3 3 40 7.5% 15.0% 22.5%
サンデーサイレンス系 3 1 5 55 5.5% 7.3% 16.4%
その他のヘイルトゥリーズン系 0 3 0 13 0.0% 23.1% 23.1%
ノーザンダンサー系 2 2 2 34 5.9% 11.8% 17.6%
ナスルーラ系 1 1 0 32 3.1% 6.3% 6.3%
その他の系統 1 0 0 3 33.3% 33.3% 33.3%
2)母父の血統と母系の優秀さも大切

母父の系統別成績を見ると、2012年以降で4勝のナスルーラ系が一番手。キンシャサノキセキ(母父はリボー系Pleasant Colony)とエアロヴェロシティ(母父はサーゲイロード系Kaapstad)を出した「その他の系統」も無視できない。

また2012年以降の勝ち馬は、カレンチャン(母は6勝/兄は京阪杯勝ち馬スプリングソング)、ロードカナロア(母は5勝/祖母は米G1勝ち馬サラトガデュー)、コパノリチャード(4代母は英オークス馬Scintillate)、エアロヴェロシティ(近親にニュージーランドG1馬など)、ビッグアーサー(曾祖母は米G1馬Reloy)、セイウンコウセイ(近親にNHKマイルC勝ち馬クラリティスカイ)、ファインニードル(母は仏G3馬/近親に英愛2000ギニー馬)と母系も優秀だ。

◎プラス評価……母父ナスルーラ系/母系にG1馬がいる
 ○プラス評価……母父マイナー血統
 ●マイナス評価…母父SS系〜ヘイルトゥリーズン系

【母父の系統別成績】

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ミスタープロスペクター系 1 3 1 30 3.3% 13.3% 16.7%
サンデーサイレンス系 0 3 1 30 0.0% 10.0% 13.3%
その他のヘイルトゥリーズン系 0 0 3 17 0.0% 0.0% 17.6%
ノーザンダンサー系 2 2 3 51 3.9% 7.8% 13.7%
ナスルーラ系 4 1 1 27 14.8% 18.5% 22.2%
その他の系統 3 1 1 22 13.6% 18.2% 22.7%
3)父・母父の短距離重賞での実績が重要

勝ち馬の父は短距離〜マイルG1で活躍した馬がズラリ。また勝ち馬の母父8頭はすべて海外種牡馬または輸入種牡馬。8頭ともG1ウィナーで、うち6頭は1700m以下のG1で勝利している。

◎プラス評価……父・母父が短距離〜マイルG1の勝ち馬

【勝ち馬の父・母父の現役時代実績(1700m以下)】

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勝ち馬の父 短距離重賞勝ち鞍 勝ち馬の母父 短距離重賞勝ち鞍
キングヘイロー 高松宮記念 テンビー 仏グランクリテリウム
Fuji Kiseki 朝日杯3歳S Pleasant Colony (1800mG1勝ち)
クロフネ NHKマイルC トニービン
キングカメハメハ NHKマイルC Storm Cat 1700mG1
ダイワメジャー マイルCS、安田記念 Kaapstad 1400mG1
Pins マイルG2 Kingmambo 仏2000ギニーなど
サクラバクシンオー スプリンターズS Capote 米BCジュヴェナイル
アドマイヤムーン (1777mG1勝ち) Mark of Esteem 英2000ギニーなど
4)新生・中京では人気サイドのSS系も侮れない

リニューアル後の中京・芝1200m戦(2012年〜2018年/準オープン〜G3/計24戦)では、SS系種牡馬が13勝、勝率11.6%と断トツの数字を残している。ただし13勝はすべて5番人気以内、単勝配当は1000円未満。ある程度人気になっているSS系種牡馬の子も侮れない存在だ。

○プラス評価……父がSS系で1〜5番人気

結論

父ミスタープロスペクター系×母父ナスルーラ系、父・母父が短距離G1で活躍、母系/近親にG1馬がいる、というタイプが本命の第一候補。2017年の勝ち馬セイウンコウセイ、父スウェプトオーヴァーボード(マイルG1勝ち馬)×母父トニービンで近親にウイニングチケットのいるラインスピリットが該当する。ただし両馬とも近走は不振だ。

ならば父ミスタープロスペクター系×母父ノーザンダンサー系まで見ると、ダノンスマッシュは父ロードカナロア×母父Hard Spun(ダート1400mG1勝ち馬)で祖母が米G1馬。こちらの方が有力か。次いでモズスーパーフレア。父Speightstown(米BCスプリント勝ち馬)×母父Belong to Me(1200mG3勝ち馬)という配合だ。

【ダノンスマッシュの血統表】

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ロードカナロア
 Lord Kanaloa
 2008年 鹿毛(新ひだか町)
キングカメハメハ
 King Kamehameha
 2001年 鹿毛(早来町)
Kingmanbo
1990年(米)
Mr.Prospector Raise a Native
Gold Digger
Miesque Nureyev
Pasadoble
*マンファス
1991年 黒鹿(愛)
Last Tycoon Try My Best
Mill Princess
Pilot Bird Blakeney
The Dancer
レディブラッサム
 Lady Blossom
 1996年 鹿毛(千歳市)
Storm Cat
1983年(米)
Storm Bird Northern Dancer
South Ocean
ダノンスマッシュ
 Danon Smash(JPN)
 牡 4歳 父 7歳・母 6歳時産駒
 2015年 鹿毛(新ひだか町)
Terlingua Secretariat
Crimson Saint
*サラトガデュー
1989年 鹿毛(米)
Cormorant His Majesty
Song Sparrow
Super Luna In Reality
Alada
Hard Spun
 2004年(米)
Danzig
1977年(米)
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Pas de Nom Admiral's Voyage
Petitioner
Turkish Tryst
1991年
Turkoman Alydar
Taba
*スピニングワイルドキャット
 Spinning Wildcat
 2009年 栗毛(米)
Darbyvail Roberto
Luiana
Hollywood Wildcat
 1990年
Kris S.
1977年(米)
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Sharp Queen Princequillo
Bridgework
Miss Wildcatter
1980年
Mr.Prospector Raise a Native
Gold Digger
Elizabeth K. Third Martini
Baked Apple