第48回 高松宮記念 血統分析｜G�T特集

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父ミスプロ系×母父ナスルーラ系のファインニードルに注目！

1）ミスタープロスペクター系が上昇中

過去10年の種牡馬成績は以下の通り。香港馬エアロヴェロシティ（父はトムフール系のPins）の影響で「その他の系統」の勝率が高い点と、サンデーサイレンス（ＳＳ）系以外のヘイルトゥリーズン系が未勝利である点が目立つが、主要４系統はどれも“並程度”の成績に落ち着いている。

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ただ、ミスタープロスペクター系の２勝・２着２回・３着３回は過去６年における実績で、昨年は４着までを独占。リニューアル後の中京競馬場でこのレースが実施されるようになってから明らかに上昇気配を見せている系統としてマークしておきたい。

○プラス評価……父ミスタープロスペクター系
　●マイナス評価…父ＳＳ系以外のヘイルトゥリーズン系

【過去10年の連対馬の父と母父】

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2）母父の血統と母系の優秀さも大切

母父の系統別成績には、大きな偏りが見られる。中心視したいのはナスルーラ系。キンシャサノキセキ（母父はリボー系Pleasant Colony）とエアロヴェロシティ（母父はサーゲイロード系Kaapstad）を出した「その他の系統」も無視できない。ノーザンダンサー系は率的に低いので過信は禁物だろう。逆に軽視したいのはＳＳ系／ヘイルトゥリーズン系とミスタープロスペクター系だ。

また2012年以降の勝ち馬は、カレンチャン（母は６勝／兄は京阪杯勝ち馬スプリングソング）、ロードカナロア（母は５勝／祖母は米Ｇ１勝ち馬サラトガデュー）、コパノリチャード（４代母は英オークス馬Scintillate）、エアロヴェロシティ（近親にニュージーランドＧ１馬多数）、ビッグアーサー（曾祖母は米Ｇ１馬Reloy）、セイウンコウセイ（近親にＮＨＫマイルＣ勝ち馬クラリティスカイ）と母系も優秀だ。

○プラス評価……母父がナスルーラ系またはマイナー血統
　○プラス評価……母系にＧ１馬がいる
　●マイナス評価…母父ＳＳ系／ヘイルトゥリーズン系／ミスタープロスペクター系

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3）父・母父の短距離重賞での実績が重要

さすがに勝ち馬は、現役時代に短距離〜マイルＧ１で活躍した馬の産駒が目立つ。また勝ち馬の母父８頭はすべて海外種牡馬または輸入種牡馬で、内国産はゼロ。８頭ともＧ１ウィナーで、うち６頭は1700ｍ以下のＧ１で勝利している。

◎プラス評価……父・母父が短距離〜マイルＧ１の勝ち馬

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4）新生・中京では人気サイドのＳＳ系も侮れない

リニューアル後（2012年〜2018年１月）の中京・芝1200ｍ戦について種牡馬成績を調べてみると、レベルの高い1600万下／オープン／Ｇ３のレースが計23戦あって、ＳＳ系種牡馬が11勝をマーク。勝率11.0％は断トツの数字だ。ただし11勝のうち10勝は１〜３番人気でのもの、残り１勝も４番人気で、単勝配当はすべて1000円未満。ある程度人気になっているＳＳ系種牡馬の子も侮れない存在だ。

◎父がＳＳ系で１〜３番人気

結論

父ミスタープロスペクター系×母父ナスルーラ系またはマイナー血統という配合で、父・母父が短距離〜マイルＧ１の勝ち馬、母系にＧ１馬がいる、というタイプが本命の第一候補。父がＳＳ系で１〜３番人気に推されているようなら、この馬にも注意したい。割り引きたいのは父がＳＳ系以外のヘイルトゥリーズン系、母父がＳＳ系／ヘイルトゥリーズン系／ミスタープロスペクター系という血統だ。

昨年の勝ち馬セイウンコウセイは、もちろん問題なし。ファインニードルも父アドマイヤムーン×母父ナスルーラ系Mark of Esteem（英2000ギニー勝ち馬）、母ニードルクラフトは重賞勝ち馬と遜色ない。大穴なら父スウェプトオーヴァーボード（マイルＧ１勝ち馬）、母父トニービン、近親にウイニングチケットらがいるラインスピリットか。

レッドファルクス、レッツゴードンキ、ダンスディレクター、ダイアナヘイロー、ナックビーナス、レーヌミノル、ネロ、キングハートなどは母父がＳＳ系／ヘイルトゥリーズン系／ミスタープロスペクター系でマイナスだ。

【ファインニードルの血統表】

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