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スプリンターズSでG1初制覇を飾ったレッドファルクス
昨年のスプリンターズSでは逃げたミッキーアイルを差し切り、見事にG1初制覇を飾った。元々は左回りに実績が集中している馬で、条件としては今回の方がいい。東京が3勝、そして中京では重賞初制覇となった昨年のCBC賞を含む4勝をマークしている。その時はペースがあまり上がらず、前の馬が残る展開を上がり32秒7の決め手で差し切った。意外と流れに左右されない地力・勝負強さが魅力で、芝のスプリント戦ではまだ底を見せてない。前走香港スプリントは12着に惨敗したが、国内のレースならば力を出してくるだろう。
オーシャンS勝利で勢いに乗るメラグラーナ
牝馬ながら馬体重500キロを超える大型の外国産馬。条件戦での生活は長かったが、昨年7月から今年にかけて6戦4勝の好成績。前走オーシャンSで重賞初制覇を飾り、本格化を印象づけた。勝ち時計的には即G1で通用すると断言できないものだったが、現在の芝スプリント路線は混戦。昨秋、レッドファルクスも上がり馬として頂点に立っており、本馬にもチャンスが十分あると考えるべきだろう。ポイントはレコードに近いような高速馬場になった時。14着に惨敗した京阪杯が重馬場だったので、良馬場の方がいいだろうが、時計面の対応は必要だ。
前走はフェブラリーSとの両にらみの末、京都牝馬Sへの出走を決断。結果的にはこれが功を奏した。中団で押さえられ、最後は決め手を生かしての差し切り勝ち。15年桜花賞以来となる久々の勝利を飾った。今回は芝1200mのレース。昨年のこのレースが8着で、秋のスプリンターズSは9着。着差的に大きく負けているわけではないが、あまりかみ合う距離ではないという印象。スピードはありながらもテンから出していくと掛かる恐れがあるせいか、かなり後ろからの競馬になっている。もう少しレースの流れにうまく乗れないと厳しいだろう。
阪神CでG1馬を沈めて勝利したシュウジ
2走前の阪神Cはミッキーアイルやイスラボニータらが揃うG1さながらの好メンバー。本馬は7番人気ながらも力を出し切り、15年小倉2歳S以来となる重賞制覇を飾った。3走前のスプリンターズSでは4着に善戦しており、短距離での地力は元々高いものがある。しかし、前走阪急杯が1番人気で8着。イレ込みのせいか、全く力を発揮できなかった。G1を狙う臨戦過程としては好ましくないが、前走は度外視すべきだろう。当日の状態と、レースでは折り合いが最大のカギ。前々でうまく流れに乗り、いいタイミングでの抜けだしにかける。
前走シルクロードSでは3番手追走から一旦は抜け出したが、ダンスディレクターの差しが決まり2着に終わった。ハンデ差を考えると、勝ち馬の地力の方が当然上と言えるが、走破時計は十分に速い。本馬自身は重賞未勝利だが、G1につながる内容・スピードの絶対能力は示したと言える。スプリンターズSと高松宮記念で2着の実績があるハクサンムーンと同じく、父にアドマイヤムーンを持つ。脚質的に目標になる不利はある一方、流れに左右されにくいレース運びができる点は有利だ。好位追走からのなだれ込みには十分注意したい。