競馬予想・競馬情報トップ > G1特集 > 高松宮記念 > 2017 > 血統分析
サンデーサイレンス(SS)系が過去10年で5勝。勝率8.3%は他の系統を上回っており、まずは中心視したい血筋といえる。以下、ノーザンダンサー系が2勝で勝率5.9%、ミスタープロスペクター系が1勝で勝率3.3%、ナスルーラも1勝で勝率3.1%と、ほぼ横並びのイメージだ。
勝利から見放されているのがSS系以外のヘイルトゥリーズン系。2〜3着に入った4頭はいずれも2〜4番人気で、低評価を覆す走りを見せられていない。
○プラス評価……父サンデーサイレンス系
●マイナス評価…父SS系以外のヘイルトゥリーズン系
この表は右にスクロールできます。
父馬の系統 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス系 | 5回 | 3回 | 5回 | 60頭 | 8.3% | 13.3% | 21.7% |
その他のヘイルトゥリーズン系 | 0回 | 3回 | 1回 | 15頭 | 0.0% | 20.0% | 26.7% |
ノーザンダンサー系 | 2回 | 2回 | 2回 | 34頭 | 5.9% | 11.8% | 17.6% |
ミスタープロスペクター系 | 1回 | 1回 | 2回 | 30頭 | 3.3% | 6.7% | 13.3% |
ナスルーラ系 | 1回 | 1回 | 0回 | 32頭 | 3.1% | 6.3% | 6.3% |
その他の系統 | 1回 | 0回 | 0回 | 6頭 | 16.7% | 16.7% | 16.7% |
この表は右にスクロールできます。
日付L | 着 | 番 | 馬名 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|---|---|
2016.3.27 | 1 | 4 | ビッグアーサー | サクラバクシンオー | Kingmambo |
2016.3.27 | 2 | 6 | ミッキーアイル | ディープインパクト | Rock of Gibraltar |
2015.3.29 | 1 | 4 | $エアロヴェロシティ | Pins | Kaapstad |
2015.3.29 | 2 | 15 | ハクサンムーン | アドマイヤムーン | サクラバクシンオー |
2014.3.30 | 1 | 5 | コパノリチャード | ダイワメジャー | トニービン |
2014.3.30 | 2 | 17 | スノードラゴン | アドマイヤコジーン | タヤスツヨシ |
2013.3.24 | 1 | 11 | ロードカナロア | キングカメハメハ | Storm Cat |
2013.3.24 | 2 | 12 | ドリームバレンチノ | ロージズインメイ | マイネルラヴ |
2012.3.25 | 1 | 10 | カレンチャン | クロフネ | トニービン |
2012.3.25 | 2 | 17 | サンカルロ | シンボリクリスエス | Crafty Prospector |
2011.3.27 | 1 | 4 | $キンシャサノキセキ | Fuji Kiseki | Pleasant Colony |
2011.3.27 | 2 | 8 | サンカルロ | シンボリクリスエス | Crafty Prospector |
2010.3.28 | 1 | 6 | $キンシャサノキセキ | Fuji Kiseki | Pleasant Colony |
2010.3.28 | 2 | 17 | ビービーガルダン | チーフベアハート | Westminster |
2009.3.29 | 1 | 13 | ローレルゲレイロ | キングヘイロー | テンビー |
2009.3.29 | 2 | 4 | スリープレスナイト | クロフネ | Nureyev |
2008.3.30 | 1 | 4 | ファイングレイン | フジキセキ | Polish Precedent |
2008.3.30 | 2 | 10 | $キンシャサノキセキ | Fuji Kiseki | Pleasant Colony |
2007.3.25 | 1 | 8 | スズカフェニックス | サンデーサイレンス | Fairy King |
2007.3.25 | 2 | 17 | ペールギュント | サンデーサイレンス | Lyphard |
母の父の系統別成績からは、優秀な血統と勝てない血が明白。中心視したいのはノーザンダンサー系、ナスルーラ系、あるいはマイナー血統で、SS系/ヘイルトゥリーズン系やミスタープロスペクター系はアタマとしては買いづらい。
また母系が優秀なら一定の強調材料となりそう。母が未勝利・未出走、祖母も未勝利、近親にたいした馬がいない……。そんな血統の馬が勝ち負けに持ち込むことは、かなり厳しい。
○プラス評価……母父がマイナー血統/ノーザンダンサー系/ナスルーラ系
○プラス評価……母系にG1馬がいる
●マイナス評価…母父SS系/ヘイルトゥリーズン系/ミスタープロスペクター系
この表は右にスクロールできます。
母父の系統 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス系 | 0回 | 1回 | 1回 | 22頭 | 0.0% | 4.5% | 9.1% |
その他のヘイルトゥリーズン系 | 0回 | 0回 | 2回 | 14頭 | 0.0% | 0.0% | 14.3% |
ノーザンダンサー系 | 4回 | 3回 | 4回 | 57頭 | 7.0% | 12.3% | 19.3% |
ミスタープロスペクター系 | 1回 | 3回 | 1回 | 32頭 | 3.1% | 12.5% | 15.6% |
ナスルーラ系 | 2回 | 1回 | 1回 | 24頭 | 8.3% | 12.5% | 16.7% |
その他の系統 | 3回 | 2回 | 1回 | 28頭 | 10.7% | 17.9% | 21.4% |
この表は右にスクロールできます。
連対馬 | 母系の成績 |
---|---|
スズカフェニックス | 母の兄に英ダービー馬ドクターデヴィアスと高松宮杯勝ち馬シンコウキング |
ペールギュント | 母ツィンクルブライドは桜花賞2着/祖母デビルズブライドは米G3勝ち馬 |
ファイングレイン | 母は3勝/母の姉は愛オークス馬Pure Grain |
キンシャサノキセキ | 母の兄はリュパン賞勝ち馬グルームダンサー/曾祖母はパリ大賞勝ち馬Lady Berry |
ローレルゲレイロ | 5代母は天皇賞勝ち馬クリヒデ/祖母モガミヒメは東京3歳優駿2着 |
スリープレスナイト | 母は3勝/祖母は愛1000ギニー勝ち馬Katies/近親にヒシアマゾン |
ビービーガルダン | 近親にニュージーランドダービー勝ち馬Wahid |
サンカルロ | 母は3勝/祖母は伊1000ギニー勝ち馬ミスセクレト |
カレンチャン | 母は6勝/兄は京阪杯勝ち馬スプリングソング |
ロードカナロア | 母は5勝/祖母は米G1勝ち馬サラトガデュー |
ドリームバレンチノ | 母コスモヴァレンチは小倉2歳S勝ち馬 |
コパノリチャード | 4代母は英オークス馬 |
スノードラゴン | 母は3勝/近親にサッカーボーイやステイゴールド |
エアロヴェロシティ | 母は1勝/近親にニュージーランドG1馬多数 |
ハクサンムーン | 母は5勝/祖母はOP勝ち馬メガミゲラン |
ビッグアーサー | 曾祖母は米G1馬 |
ミッキーアイル | 母は2勝/曾祖母は米G1で4勝 |
勝ち馬は、現役時代に短距離G1で活躍した馬の産駒がさすがに目立つ。これに該当しないタイプは母父をチェック。Lyphard(ジャックルマロワ賞)、Nureyev(英2000ギニー1位入線)、Westminster(豪マイルG1など)、Crafty Prospector(6ハロン戦中心に活躍)、マイネルラヴ(スプリンターズS)、Rock of Gibraltar(英2000ギニーなど)と、「母父は高い短距離適性を持つ海外種牡馬」という馬が2着に来るケースが多いのだ。
◎プラス評価……父が短距離G1の勝ち馬
○プラス評価……母父が短距離G1勝ち馬で海外種牡馬(2着候補として)
この表は右にスクロールできます。
勝ち馬の父 | 現役時の短距離重賞実績 |
---|---|
サンデーサイレンス | ※未勝利勝ちは6ハロン戦 |
フジキセキ | 朝日杯3歳S1着 |
キングヘイロー | 高松宮記念1着 |
クロフネ | NHKマイルC1着 |
キングカメハメハ | NHKマイルC1着 |
ダイワメジャー | マイルCS2勝/安田記念1着 |
Pins | マイルと1400mのG2で勝利 |
サクラバクシンオー | スプリンターズS連覇 |
2011年は阪神での開催で、それ以前はリニューアル前の中京。コーナーが下り坂、直線は400m以上、その途中に急坂アリと、劇的なまでの変化を遂げた新生・中京競馬場が舞台となってからは、まだ5回しか実施されていない。
リニューアル後(2012年〜2016年)の中京・芝1200m戦を調べてみると、種牡馬系統別の勝率ナンバー1はナスルーラ系の8.7%。SS系は5.1%止まり、ノーザンターンサー系は4.5%など、高松宮記念とは異なる傾向となっている。ただし1600万下〜重賞に限ると、SS系が8.4%で首位。「格の高いレースはSS系」となるのが面白い。
母の父の系統別勝率は、全体ではSS系が8.4%でトップ、その他のヘイルトゥリーズン系が3.6%でワースト1。1600万下〜重賞になると、その他のヘイルトゥリーズン系が7.0%と躍進するのだが、母父SS系/ヘイルトゥリーズン系と高松宮記念との相性の悪さは前述の通り。このあたりに波乱のカギは隠れているのかも知れない。
本命として最適なのは父がサンデーサイレンス系の短距離G1勝ち馬で、母父がマイナー血統/ノーザンダンサー系/ナスルーラ系というタイプ。母系にG1馬がいることも重要だ。評価を下げたいのは、父がSS系以外のヘイルトゥリーズン系という馬、母父SS系/ヘイルトゥリーズン系/ミスタープロスペクター系だ。
ソルヴェイグは、父ダイワメジャー、母父ジャングルポケット、母は4勝馬。近親に高松宮記念3着のソルジャーズソングがいて、スケール感には欠くものの好走はできそう。キンシャサノキセキ産駒シュウジは母父がミスタープロスペクター系のKingmambo、母は未勝利だが、昨年、同じく母父Kingmamboのビッグアーサーが勝利しており、兄ツルマルレオンもスプリント重賞勝ち馬。確率的には苦しいものの勝機アリだろう。母父が米BCジュヴェナイル勝ち馬Capoteのセイウンコウセイが2着候補だ。
レッドファルクス、トーキングドラム、レッツゴードンキ、クリスマスは母父SS系。新生・中京との相性の良さを生かせれば上位争いも可能だろう。
この表は右にスクロールできます。
父 | ダイワメジャー Daiwa Major 2001年 栗毛(千歳市) |
*サンデーサイレンス Sunday Silence 1986年 青鹿(米) |
Halo 1969年(米) |
Hail to Reason | Turn-to |
---|---|---|---|---|---|
Nothirdchance | |||||
Cosmah | Cosmic Bomb | ||||
Almahmoud | |||||
Wishing Well 1975年 |
Understanding | Promised Land | |||
Pretty Ways | |||||
Mountain Flower | Montparnasse | ||||
Edelweiss | |||||
スカーレットブーケ Scarlet Bouquet 1988年 栗毛(千歳市) |
*ノーザンテースト 1971年 栗毛(加) |
Northern Dancer | Nearctic | ||
Natalma | |||||
ソルヴェイグ Solveig(JPN) 牝 4歳 父12歳・母 8歳時産駒 2013年 栗毛(白老町) |
Lady Victoria | Victoria Park | |||
Lady Angela | |||||
*スカーレットインク 1971年 栗毛(米) |
Crimson Satan | Spy Song | |||
Papila | |||||
Consentida | Beau Max | ||||
La Menina | |||||
ジャングルポケット Jungle Pocket 1998年 鹿毛(早来町) |
*トニービン 1983年 鹿毛(愛) |
Kampala | Kalamoun | ||
State Pension | |||||
Severn Bridge | Hornbeam | ||||
Priddy Fair | |||||
*ダンスチャーマー 1990年 鹿毛(米) |
Nureyev | Northern Dancer | |||
Special | |||||
母 | アスドゥクール As de Coeur 2005年 栗毛(白老町) |
Skillful Joy | Nodouble | ||
Skillful Miss | |||||
*アイリッシュカーリ Irish Caerley 1994年 鹿毛(愛) |
Caerleon 1980年(米) |
Nijinsky | Northern Dancer | ||
Flaming Page | |||||
Foreseer | Round Table | ||||
Regal Page | |||||
Enthraller 1979年 |
Bold Forbes | Irish Castle | |||
Comely Nell | |||||
Goofed | Court Martial | ||||
Barra |