第45回 高松宮記念 レース回顧｜G�T特集

レース結果

>> 成績表・払戻金はこちら

エアロヴェロシティ、激しい叩き合いから抜け出てＶ！

第45回高松宮記念はＺ.パートン騎手騎乗の４番人気エアロヴェロシティが好ダッシュから好位に控えると、最後の直線では激しい叩き合いからゴール寸前で抜け出て優勝。Ｇ１・２勝目を飾った。勝ち時計は1分08秒5（稍重）。鞍上のパートン騎手、本馬を管理するＰ.オサリバン調教師ともに日本のＧ１は初制覇となった。

２着は半馬身差で酒井学騎手騎乗の６番人気ハクサンムーン。３着はハナ差で浜中俊騎手騎乗の３番人気ミッキーアイル。なお、１番人気に支持されたストレイトガールは13着に敗れた。

レース展開・総括

アンバルブライベンがハナに立つ

スタートで13番ダイワマッジョーレが出遅れ。４番エアロヴェロシティが好ダッシュを見せると、外から８番アンバルブライベン、さらに外から15番ハクサンムーンが押して先行争いへ。結局、アンバルブライベンが単独でハナを切った。１馬身差の２番手に控えてエアロヴェロシティ。離れた外から15番ハクサンムーン。内々の４番手から１番リトルゲルダが進み、外からは16番ミッキーアイル。中に５番ワキノブレイブを置き、その後ろは集団で追走。３番ローブティサージュ、17番コパノリチャード、12番サクラゴスペル、６番サドンストーム。それから14番トーホウアマポーラ。１馬身切れて後方集団に18番ストレイトガール、９番レッドオーヴァル、２番オリービン。それから７番マジンプロスパーと11番ショウナンアチーヴ。２馬身離れて10番アフォード。さらに２馬身切れて最後方からダイワマッジョーレが進んだ。

先頭は内のアンバルブライベンだが、離れた外からほぼ並ぶ形でハクサンムーン。前半600m通過は34秒0とそれほど速いペースにはならなかった。馬場の３分どころからアンバルブライベンをマークする形でエアロヴェロシティ。後続の各馬の多くは馬場の４分どころよりも外を通りながら４コーナーを回った。

馬場が悪い内を避けて、３頭が激しく競り合う

アンバルブライベンはそのままラチ沿いに入ったが、ハクサンムーンは大外から馬場の中ほどに進路を取り最後の直線へ。間もなく単独の先頭に立った。エアロヴェロシティは外目に進路を変更し、ハクサンムーンの外のスペースを狙う。その外からはミッキーアイルが接近。中団馬群からはコパノリチャードの追い出し。ストレイトガールらがさらに外へ持ち出して追い出しにかかった。

残り150mで抜け出したハクサンムーンが２馬身のリード。しかし、エアロヴェロシティとミッキーアイルが併せ馬の形で猛追。ジリジリと前との差を詰めた。後続を追い上げはなく、前３頭の争い。残り50mではほぼ並んで激しい追い比べとなった。結局、ゴール寸前で中からエアロヴェロシティがグイと抜け出して先頭でゴールした。２着にハクサンムーン。ミッキーアイルはわずかに及ばずの３着。

香港スプリントを制した地力を見せつけた

香港から遠征のエアロヴェロシティが、スピードと力強さ、そして素晴らし勝負根性を見せての優勝。昨年末に香港スプリントを制した実績はダテではなかった。ハナは早々に譲ったが、好位でしっかりと折り合い、初めての渋った馬場にも力を振り絞った。７歳馬だが充実期を迎えている。秋のスプリンターズＳにも挑戦してくるようならば、再び日本馬にとって脅威となるだろう。

ハクサンムーンの酒井騎手は考えられたであろう工夫したコース取りが見事だった。２番手でもハナを切るような形で、馬は揉まれずに走ることができた。悔しい敗戦だが、勝ち馬の強さを褒めるべきだろう。ミッキーアイルは少し掛かりかけたが、最後までしぶとく伸びた。ただ、本来はパンパンの良馬場でやりたかっただろう。１番人気のストレイトガールはまたもや馬場に泣かされた。

【第45回 高松宮記念　成績表】

この表は右にスクロールできます。

【第45回 高松宮記念　払戻金】

この表は右にスクロールできます。

★成績表・払戻金情報はTARGET frontier JVを使用