第51回 スプリンターズステークス 血統分析｜G�T特集

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父アドマイヤムーンのファインニードルに注目！

1）ノーザンダンサー系からミスタープロスペクター系へ

2007年〜2011年はノーザンダンサー系が４勝・２着２回、ミスタープロスペクター系は２着１回だったが、2012年以降はノーザンダンサー系が２着１回、ミスタープロスペクター系が３勝・２着１回と、完全に立場は逆転している。

また、アドマイヤコジーン産駒が２勝、フジキセキ産駒が４連対、クロフネ産駒が３連対（クロフネの父フレンチデピュティの産駒も２着あり）、スウェプトオーヴァーボードが２連対と、短期間に同一種牡馬が活躍するのも特徴的だ。

【過去10年の連対馬の父と母父】

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◎プラス評価……ミスタープロスペクター系／最近の好走馬と同じ種牡馬の産駒
　○プラス評価……ノーザンダンサー系

2）過信できない系統・種牡馬がある

安定して上位に来ているのはノーザンダンサー系とミスタープロスペクター系だが、前述の通り、両系統の活躍期が異なる点には要注意。そんな中、サンデーサイレンス＆後継種牡馬たちの産駒は10年間で１勝・２着５回と惜敗が目立つ。短距離ナンバー１種牡馬であるはずのサクラバクシンオーも、この10年間でのべ23頭が走って３着が１回だけ。現役時からは想像しにくいほどの相性の悪さだ。

どうやら「ＧＩならサンデーサイレンス系」「短距離ならサクラバクシンオー」といった先入観を捨てた方が良さそうなレースである。

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●マイナス評価…サンデーサイレンス系／サクラバクシンオー産駒

3）芝のマイル戦に適性のある種牡馬が狙い目

過去10年の勝利種牡馬について、現役時の主な勝ち鞍を調べてみた。

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芝のマイル（以上）で活躍した種牡馬が健闘している。ＧＩ勝ちは高松宮記念のみのキングヘイローも東京新聞杯勝利や皐月賞２着などマイル以上への対応力を示していたし、ウルトラファンタジーの父Encosta de LagoもマイルＧ２なら勝ち鞍がある。スウェプトオーヴァーボードはダートながらマイルＧ１の勝ち馬だ。

どうやらスプリント勝負一辺倒の血統では厳しく、マイル、およびそれ以上への対応力が求められるようだ。

○プラス評価……父がマイルＧＩ勝ち馬

4）母父もマイラーがベスト

勝ち馬の母父の現役成績を、マイル戦中心に調べてみた。父馬と同様、母父もマイル前後で活躍した馬が多い。でなければスプリンターより2400ｍ向きがベター、というイメージ。純粋な芝スプリント血統より「マイル以上にも適応できる」という血統がいいようだ。

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◎プラス評価……母父がマイルＧＩ勝ち馬
　○プラス評価……母父が2400ｍＧＩ向き
　●マイナス評価…母父がスプリンター

結論

父がミスタープロスペクター系のマイルＧＩ勝ち馬×母父もマイルＧＩ勝ち馬という配合がベスト。母父が2400ｍＧＩ向きという血統にも要注意で、最近の好走馬と同じ種牡馬にも注目しておきたい。

昨年の覇者レッドファルクスが有力なのは当然。ただ、ドバイデューティーフリーをマイルカテゴリーと考えれば、その勝ち馬アドマイヤムーン（2013年２着馬ハクサンムーンの父）産駒にも怖い存在が揃う。高松宮記念勝ち馬セイウンコウセイ（母父Capoteはダート1700ｍＧ１勝ち馬）、セントウルＳ１着のファインニードル（母父Mark of Esteemは英2000ギニー勝ち馬）、朱鷺Ｓのワンスインナムーン（母父ヘクタープロテクターは仏2000ギニー勝ち馬）などだ。

ノーザンダンサー系種牡馬の産駒ならダイアナヘイロー。父キングヘイローはローレルゲレイロを出しているし、母父グラスワンダーは朝日杯勝ち馬だ。

逆に軽視したいのが、サンデーサイレンス系種牡馬（２着候補）、サクラバクシンオー産駒、母父がスプリンターといったタイプ。キングハート、シュウジ、ソルヴェイグ、モンドキャンノあたりが該当しそうだ。

【ファインニードルの血統表】

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