第49回 スプリンターズステークス 過去10年の傾向(データ)｜G�T特集

過去10年のJRA-VANデータをもとに、
スプリンターズステークスを丸裸にしてみよう！

新潟で行われた昨年のスプリンターズＳは13番人気の伏兵スノードラゴンが差し切り勝ち。２年ぶりの中山開催となる今回は順当に決まるのか、波乱の結末となるか？

１）近５年は９番人気以下の伏兵が１頭激走

過去10年（新潟開催の昨年を含む）の人気別成績は、１番人気馬が【4.2.0.4】。一昨年のロードカナロアら最多の４勝をあげており、連対率60％。２番人気馬は【1.5.0.4】で12年ロードカナロアの１勝のみだが、２着が５回と多く、連対率は１番人気馬と同じ60％。３番人気馬は【2.1.1.6】で11年カレンチャンら２勝。以下、６・10・13番人気馬が１勝ずつ。なお、13番人気馬の優勝は昨年のスノードラゴン。

馬連での万馬券は２着に９番人気パドトロワが入った11年のみ。連対馬20頭中15頭は上位３番人気以内の馬で占めているが、３着馬は10頭中９頭までが５番人気以下の伏兵だった。06年には１番人気の外国馬テイクオーバーターゲットが勝利するも、３着に最低人気タガノバスティーユが激走。３連単263万7570円の大波乱を演出した。また、近５年は９番人気以下の伏兵が１頭ずつ３着以内に好走している。

２）前走連対している栗東所属馬に注目

所属別成績は、出走数が多い栗東所属馬が【6.8.8.79】。一昨年のロードカナロアら過半数の６勝をあげており、勝率5.9％・連対率13.9％・複勝率21.8％。なかでも前走で連対している馬は【4.3.3.16】で、同15.4％・同26.9％・同38.5％と優秀だ。

対して、美浦所属馬は【1.2.2.40】で昨年のスノードラゴンの１勝のみ。連対率6.7％・複勝率11.1％と栗東所属馬に水を開けられている。ちなみに、外国馬は【3.0.0.12】で10年ウルトラファンタジーら３勝。先行できる外国馬の一発には注意が必要だ。

３）前走セントウルＳ１着馬は未勝利

前走レース別成績は、出走数が最も多いセントウルＳ組が【4.5.4.47】（Ｇ３時の成績含む）。一昨年のロードカナロアら最多の４勝をあげ、連対率15.0％・複勝率21.7％。

この組の前走着順別成績は、前走１着馬が【0.2.1.6】で勝ち星がなく、２・３着止まり。対して、前走２着馬は【3.0.0.4】で、06年テイクオーバーターゲット、12年・13年連覇のロードカナロアと勝ち切る傾向が強い。なお、前走３着馬は【0.0.0.3】と苦戦傾向で、前走４着以下だった馬は【1.2.3.34】。09年優勝のローレルゲレイロ（前走14着）ら巻き返した６頭中４頭は過去にＧ１で３着以内に好走した経験があった。

４）キーンランドＣ３着以内馬が好成績

セントウルＳ組以外では、キーンランドＣ組が【2.3.3.26】。昨年のスノードラゴンら２勝をあげ、複勝率23.5％で前述のセントウルＳ組を上回っている。この組の３着以内馬８頭中５頭は５番人気以下の伏兵だった。この組は前走キーンランドＣで３着以内だった馬が【1.3.2.11】。連対率23.5％・複勝率35.3％と優秀だ。

また、少数ながら北九州記念組が【2.0.1.6】。07年アストンマーチャン、08年スリープレスナイトの２頭が優勝。ともに本番では３番人気以内に支持されていた。06年16番人気で３着に激走したタガノバスティーユもこの組だ。

他では函館スプリントＳ組が【0.1.0.7】、京成杯ＡＨ組が【0.0.1.4】。３着以内に好走したのはどちらもその年の高松宮記念で４着以内に入った馬だった。

【スプリンターズステークス過去10年】

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