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待望のG1初制覇を飾ったストレイトガール
待望のG1制覇は、勝ち鞍がなかった芝1600m(ヴィクトリアマイル)というのは皮肉なものだが、良馬場でのスピード勝負に強い証しであると言える。芝1200mのG1では道悪に泣かされ続けており、パンパンの良馬場ならば必ず違う姿を見せられる。前走セントウルSは4着に終わったが、上位勢とはタイム差はなし。斤量的な負担も本馬は強いられていた。元々実績馬でも休み明けだと取りこぼしやすいレースだけに、この結果は全く悲観することはない。得意のスプリント戦で本来の力を見せ、G1・2勝目を飾りたい。
今夏、重賞2勝をマークしたベルカント
アイビスSD快勝の勢いそのまま、前走北九州記念でも強さを見せて重賞4勝目をマーク。先頭からやや離れた先団から追走し、勝負どころで手応えよく詰め寄ると、残り200mでアッサリと抜け出した。勝ちタイムも優秀で、文句なしの強い内容。サマースプリントシリーズ王者にふさわしい走りを見せた。この調子を本番当日も維持できれば、勝ち負けに持ち込めるはず。昨年のスプリンターズSでもすでに惜しい競馬はしており、この経験も強みと言える。真っ向勝負で、ストレイトガールらを下し、G1初制覇に挑む。
前走セントウルSは8枠スタートで出遅れ。通常ならば致命的な不利となるはずだが、途中でうまく内に潜り込んで最後の直線では鋭い決め手。メンバー中最速となる上がり32秒8の瞬発力で2着に追い上げた。2走前のCBC賞も見事な立ち回りであり、岩田康誠騎手の手腕が光っている。本質的に芝1200mはやや忙しい感じもするし、スプリント戦においては常に危険が伴う追い込み型だが、実際に結果を出している点は評価しなければいけないだろう。ペースが速くなり、スムーズに捌くことができれば勝機は十分ある。
今春は勝ち鞍こそなかったが、中身のある内容で強敵相手に善戦を果たした。距離を短縮したこともあり、ハナにいかずとも控える競馬ができるようになったことが大きな収穫。阪急杯は2着。そして高松宮記念は3着。エアロヴェロシティとハクサンムーンとの叩き合いの末、惜しい競馬だった。今回、休み明けとなるが昨秋のスワンSを安田記念以来の競馬で勝っており、いきなり動けるタイプ。中山コースも芝1600mながらひいらぎ賞を強い競馬で圧勝。中山芝1200mという条件は魅力だ。仕上がり十分ならば、上位争いになるだろう。
前走キーンランドCは8番人気の伏兵。スタートダッシュがつかずに最後方からの追走となったが、3〜4コーナー中間から大外をまくってスパートすると、一気に先団に取りつき最後の直線へ。馬場の真ん中から力強く伸び、残り200mで先頭に立つとそのまま押し切ってしまった。函館スプリントSのティーハーフの決め手も凄かったが、それ以上にインパクトがある競馬だった。芝1200m戦への参戦は2走前から。TVh杯を上回るパフォーマンスを示しており、まだ上積みがありそうな雰囲気だ。同じような競馬でG1通用するかは微妙だが、楽しみはある。