G1特集 第20回 秋華賞G1特集 第20回 秋華賞

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ミッキークイーン 流れに乗って二冠制覇に挑む

ミッキークイーン
オークス快勝で地力を示したミッキークイーン

春は桜花賞を除外となったが、オークスではルージュバックらを下して優勝。良馬場で展開の紛れもなかった東京芝2400mのG1を制した力は本物と言えるだろう。秋は予定通りローズSから始動。ただ、スタートで出遅れたのは誤算。結果的にはペースが厳しくなり、勝ち馬を見ながらの追走となったが、やはりロスはあった。追い比べでは見劣った感もあるが、上がり3ハロン自体は勝ち馬を上回った。本番への見通しは十分に立った。内回りの京都芝2000mへの対応も問題ないだろう。しっかりとレースの流れに乗ることができれば、二冠制覇が見えてくる。

タッチングスピーチ 価値あるローズSでの勝利

タッチングスピーチ
ローズSを鮮やかに追い込んだタッチングスピーチ

ローズSではすぐに後方に下げて脚を溜めての追走。結果的には流れが厳しくなり、展開が嵌った形だったが、オークス馬を下しての勝利は思いのほか価値がある。というのも、本馬は春のクラシック未出走。チューリップ賞と忘れな草賞では着外に敗れていた。この手のタイプの馬がローズSを勝つこと自体が、近年では異例だ。ディープインパクト産駒らしく、鋭い瞬発力が大きな武器。今回もかなり後ろからの競馬となると、コース取りや展開がカギとなるが、最後の爆発力は魅力だ。3連勝でのG1制覇となるか。

レッツゴードンキ 地力を見せた桜花賞馬

ローズSでも主導権を握り、道中は11秒台のラップを刻む展開を作った。息を入れにくい競馬になってしまい、結果的には追い込み馬が上位に来たわけだが、そんな中4着に残った点に注目すべきだろう。桜花賞が異例のスローペースに持ち込んでの圧勝。オークスで10着と敗れたために、影が少し薄くなった感もあるが、G1勝ちはフロックではなかった。オークスは明らかに距離が敗因だろう。もっとも、今回も距離の2000mが課題となる。ただ、前が止まりにくい馬場になれば一気に有利になる。内回りの平坦コースだけに、経済的なレース運びができる点は魅力だ。

トーセンビクトリー 大舞台に駆け上がってきた良血馬

昨年10月に未勝利戦を勝利していたが、その後は休養などがあり2勝目を挙げるまでに時間がかかった。7月の茶臼山高原特別で500万クラスを突破。次走西部スポニチ賞では外目の好位から手応えよく先頭に並びかけ、ラスト200mから楽に抜け出した。古馬勢に比べて斤量が軽かったとはいえ、強い競馬。前走ローズSでは追い込む形となったが、3着に食い込んで優先出走権を確保した。使い込まれているので、春の実績馬たちに比べると上積みは見込みにくいが、血統的なスケールは負けていない。母はG1馬で、全兄はトゥザワールド。大舞台でも臆することはないだろう。

アスカビレン 夕月特別を快勝の上がり馬

前走夕月特別を快勝して3勝目。前の2頭がやや引き離す展開で、先行集団の先頭を手応えよく進むと、最後の直線は残り200m過ぎで先頭。メンバー中最速の上がり33秒6の脚でまとめて2馬身振り切った。展開は楽だったが、これまでのキャリアの中では最高のパフォーマンスだろう。春にチューリップ賞やフローラSで負けていた時とは別馬となっている可能性がある。13年に秋華賞で2着となったスマートレイアーも、その前は夕月特別を快勝。今年のトーセンビクトリーも1000万クラス勝利直後にローズSで3着に入っている。本馬にもチャンスがあると考えたい。