G1特集 第63回 大阪杯G1特集 第63回 大阪杯

有力馬情報

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ブラストワンピース 力で有馬記念を制する

ブラストワンピース
グランプリで待望のG1制覇を果たしたブラストワンピース

前走有馬記念では中団から外目を回って仕掛け、最後の直線での末脚にかけた。レース運びとしては菊花賞(4着)も遜色なかったが、有馬記念の方がペースが厳しく、稍重馬場で時計もかかったことがこの馬に味方した。とはいえ、このG1制覇はフロックなどではなく、力があってモノにした結果だろう。今回は阪神芝2000mへの対応がカギ。阪神は毎日杯を優勝、芝2000mは新潟記念を1分57秒5の時計で優勝している。ただ、今回はコーナーが4回、内回りの芝2000mでハイレベルな立ち回りを要求される。厳しめに不安点を挙げるとすれば、そのあたりだろうか。

ワグネリアン 半年ぶりにダービー馬が復帰

ワグネリアン
日本ダービーを制したワグネリアン

昨年のダービー馬が約半年ぶりにターフに戻ってくる。昨秋は休み明けの神戸新聞杯を快勝したが、その後疲労が抜け切らなかったようで休養に入った。菊花賞ではなく天皇賞(秋)を予定しており、仮に出走していればかなり人気を集めたことだろう。中間はノーザンファームしがらきで調整されており、ブランク明けに関してはさほど心配はない。しかし、阪神芝2000mという条件が本馬もポイントになる。皐月賞が1枠スタートの上、稍重馬場とはいえ7着に敗れた。小回りは窮屈なレースになる可能性があり、広いコースがベストであるのは間違いない。先行できる感じでもないので、うまく馬群を捌けるかがカギだろう。

ペルシアンナイト レース適性が高く、変わり身十分

ペルシアンナイト
昨年は2着だったペルシアンナイト

香港遠征明けで挑んだ前走金鯱賞は4着。展開が不向きの上、稍重馬場。前哨戦ということもあり、仕上げとしても余裕残しだったかもしれない。昨年も大阪杯の前は中山記念で5着。このレースを叩かれて本番では2着に入った。ハービンジャー産駒ながらタフな芝よりも時計が出る高速馬場に強い。昨年の大阪杯は1分58秒3。そして17年の皐月賞では1分57秒8というレースレコードをマークした勝ち馬と同タイムの2着だった。このレースにおける適性は間違いなく高い。天気予報によると今年も良馬場でレースができそう。大きな変わり身を期待できるはずだ。

ステルヴィオ 堅実で鋭い末脚で差し切れるか

前走中山記念は2番人気で3着。中団追走から最後の直線では外から鋭く伸びたが、わずかに及ばなかった。勝ち馬とはタイム差なしで、上がり3ハロンはメンバー中最速。ディアドラやスワーヴリチャードが伸びあぐねる競馬でもあり、悲観するような内容ではない。芝1600〜2000mがベストで成績的にも堅実。皐月賞は4着だったが、稍重馬場。今回、阪神内回りコースなので馬群を捌けるかが大きなポイントだが、良馬場ならば鋭く差し切れる可能性が十分ある。前走に引き続き丸山元気騎手が騎乗予定。自身のG1初制覇がかかる大きなチャンスをモノにできるか。

サングレーザー もう少しでG1タイトルに届く

前走は香港カップに挑戦するも4着。地元馬のグロリアスフォーエバーがスローに持ち込み、そのまま逃げ切る展開だった。同じ日本馬のディアドラも2着に惜敗しており、差し馬には不向きなレースだった。洋芝の札幌記念を稍重で制する一方、マイラーズCをレコードで勝つ本馬。馬場の質は対極で、両方高いレベルでこなせる馬はかなりめずらしい。G1は未勝利でも地力はかなり高い。実際に昨年の天皇賞(秋)では2着に入っており、ビッグタイトルにももう少しで手が届く。今回はF・ミナリク騎手が騎乗予定。テン乗りだが、外国人騎手の勝負強さに期待だ。

エアウィンザー チャレンジCを鮮烈な内容で勝利

前走金鯱賞は3着に敗れて連勝は止まったが、勝ち馬ダノンプレミアムが強かった。展開としても上がりの競馬で、厳しいレースになってしまった。G1馬が多数出走するかなりきついメンバーの中で、1番人気に支持された点をあらためて評価したい。超良血馬というブランドだけではなく、2走前のチャレンジCの内容が非常に鮮烈。淀みないペースで流れ、勝ち時計1分58秒3(良)をマーク。G3ではあるが3馬身差突き抜けた。今回と同じ阪神2000mのレースであり、かなり重視したい実績だ。G1初挑戦になるが高い潜在能力にかける手はある。

キセキ 今回もハナへ行き活路を

昨秋は毎日王冠から始動し、その後はG1を3連戦。前走有馬記念でも果敢に逃げたが、最後の直線坂でつかまってしまい5着に終わった。出だしがあまり良くなかった上、14番ゲートだったので先頭に立つまで少してこずった。疲労の蓄積もあったかもしれないので、この敗戦はあまり気にしなくてもいいだろう。ただ、東京のように直線部分が長く、コーナーもできるだけ少ないコースの方がいい可能性はある。おそらく今回もハナへ行くことになるだろうが、有利な展開になるとは限らない。うまく息を入れつつ、スパートのタイミングを計りたい。

アルアイン 先行してどこまで踏ん張れるか

同厩舎のペルシアンナイトとはライバル関係にあり、レースの適条件もかなり似ている。17年の皐月賞で先着し、優勝したのは本馬。その後勝ち鞍はないが、昨年の大阪杯が3着。そして3走前の天皇賞(秋)では4着。芝2000mのG1は安定して走る。その次のマイルCSも押し切れずに3着だったので、勝ち切れないタイプであるとも言える。ドバイで国際競走があり、実力馬は分散した形になったが、今回のメンバーもかなり手ごわいのが残った。正直、勝ち切るイメージは薄い。先行してどこまで踏ん張れるかといったところだろう。

エポカドーロ 速い時計のG1で抜け出せるか

前走中山記念は離れた3番手追走から、最後の直線は追い比べで他馬に飲み込まれて5着に終わった。マルターズアポジーが速いペースで飛ばしたため、道中の位置取りとしては仕方がないところ。強引にでもハナを叩けばいいというタイプではない。皐月賞を勝った時は離れた4番手からだった。ただ、中山記念は良馬場で時計も速く、相手の決め手も鋭かった。本馬は33秒台の上がりを出したことがなく、時計を要する馬場・展開でないと厳しいかもしれない。ただ、休み明けを1度叩かれて、上昇は見込めるはず。距離もベストだろう。

マカヒキ 展開が向いても相手が強い

今年は京都記念から始動し、2番人気で3着という結果に終わった。17年も同レース(3着)を経て、大阪杯(4着)に出走しており、経験があるローテーションだ。ただ、当時と比較して強くなっているとは言い難く、今回の見通しは明るくない。昨年、札幌記念では勝ち馬サングレーザーとタイム差なしの2着だったが、天皇賞(秋)では見せ場がなく7着に沈んだ。ある程度は鋭い脚を使っていたが、道中の位置取りが後ろ過ぎて全く前に届かなかった。ペースが厳しくなり仮に展開が向いても、末脚勝負に強いライバルはかなりいる。