第63回 大阪杯 血統分析｜G�T特集

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母父ノーザンダンサー系で長距離＆マイル適性高いサングレーザーに注目！

1）10年間で９勝、率も優秀なＳＳ系が軸

過去10年はサンデーサイレンス（ＳＳ）系の独壇場。出走馬の半数以上を占めているとはいえ、９勝・２着８回、勝率12.7％、連対率23.9％は優秀だ。１番人気７頭に限れば４勝・２着２回・３着１回で複勝率100％。該当馬がいれば中心視するのが筋だろう。

相手本線もＳＳ系だが、３着には非ＳＳ系が来るケースが多い。３連単のフォーメーションで参考にしたい傾向だ。

◎プラス評価……父ＳＳ系
　●マイナス評価…父ミスタープロスペクター系、ナスルーラ系、ＳＳ系以外のヘイルトゥリーズン系

【父馬の系統別成績（過去10年）】

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【過去10年の連対馬の父と母父】

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2）父馬には2400ｍ〜2500ｍＧ１で勝ち負けできる底力が必要

１着馬の父とそのＧ１勝ち鞍を見ると、ステイゴールドは香港ヴァーズ、オペラハウスはキングジョージ、マンハッタンカフェは有馬記念、ディープインパクトは日本ダービー、ジャパンＣ、有馬記念、ハーツクライは有馬記念とドバイシーマクラシック。ブラックタイドを除けば2400ｍ〜2500ｍのＧ１実績を持つ馬ばかりだ。大阪杯は2000ｍ戦だが、血統的にはより長い距離への適性が必要といえるだろう。

◎プラス評価……父馬に2400〜2500ｍＧ１の勝ち鞍あり
　●マイナス評価…父馬・その産駒に2400〜2500ｍＧ１勝ち鞍なし

3）母の父としてはミスタープロスペクター系とノーザンダンサー系が中心

母父の系統別成績は、ミスタープロスペクター系の勝率の高さ、ノーザンダンサー系の安定感が目立つ。とりわけ父ＳＳ系×母父ノーザンダンサー系という配合は４勝・２着６回、連対率35.7％の好成績を残しているので要注目だ。

ドリームジャーニーとオルフェーヴルの母父はマイバブ系メジロマックイーン、ダークシャドウの母父はダマスカス系Private Account、エイシンフラッシュの母父はズルムー系Platiniと、母父が「その他の系統」というタイプも無視できない。

評価を下げたいのはＳＳ系。１〜３番人気に限っても２着１回・３着１回・４着以下３回と冴えない。母父ナスルーラ系も連対したのはキタサンブラックだけ。成績は良くない。

○プラス評価……母父ミスタープロスペクター系、ノーザンダンサー系、その他の系統
　◎プラス評価……父ＳＳ系×母父ノーザンダンサー系
　●マイナス評価…母父ＳＳ系、ナスルーラ系

【母父の系統別成績（過去10年）】

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4）母父には長距離＆マイル適性が必要

勝ち馬の母父は、StormCat、サクラバクシンオー、Unbridled's Songといったスピードタイプと、メジロマックイーン、ブライアンズタイム、ラムタラといった長距離タイプに大別できる。各種牡馬の産駒も芝2400ｍ以上、ダート2000ｍ以上、マイル前後への適性を示している。長距離でもマイル戦でも勝ち負けできる万能性を持つ血統がベストだろう。

○プラス評価……母父・その産駒が芝2400ｍ以上、ダート2000ｍ以上、マイルのＧ１を勝っている

【勝ち馬の母父の現役時実績と主な産駒】

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結論

父ＳＳ系（2400〜2500ｍＧ１の勝ち鞍あり）×母父ノーザンダンサー系（自身・産駒に長距離とマイルのＧ１勝ち鞍あり）という配合がベスト。サングレーザーは父ディープインパクト×母父Deputy Minister（ヤングアメリカＳ勝ち馬／産駒にＢＣクラシック勝ち馬Awesome Againなど）が一番手、同じくディープインパクト産駒で母父フレンチデピュティ（産駒にクロフネなど）のマカヒキが二番手か。

相手は父ＳＳ系×母父ミスタープロスペクター系のエポカドーロ、ステイフーリッシュ、ワグネリアン、母父が「その他の系統」のスティッフェリオ。父ハービンジャー（ノーザンダンサー系／キングジョージ勝ち馬）×母父キングカメハメハのブラストワンピースも１着があっておかしくない。父がミスタープロスペクター系のエアウィンザー、ダンビュライト、ステルヴィオあたりは３着候補か。

【サングレーザーの血統表】

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